今日は朝からフロンターレの練習取材。
・・・マジ、ハンパねぇ暑さ。代表戦のある関係なのか、今日は取材する記者がほかに誰も居なかったですね。夏休みなので、小学生がたくさん見学に来ていましたけど、暑かったろうに。
練習見ながら、スカウトの向島建さんと雑談。川崎FのU-10からFCバルセロナの下部組織(カンデラ)入りしたことで話題となっている久保建英選手のことも少し聞かせてもらいました。まだ10歳なので「素材」の段階だとは思いますが、今後の成長が楽しみです。
天才・久保くんというと、漫画「シュート!」に出てきた久保嘉晴を思い出してしまいます。
まぁ、こっちは「久保さん」って感じですけど。シュートの久保くんは中学時代に西ドイツでプレーしていたという設定でしたっけ?なんつーか、「西ドイツ」という響きに時代を感じますねぇ。
ちなみに「シュート!」の最終回の舞台は、2010年のワールドカップでした。田仲俊彦がレアル・マドリードで、平松和広がアーセナルで、神谷篤司がユベントスだったりで、日本代表のほとんとが海外組だったはず。当時は「漫画やなー」と思いながら見てましたけど、2011年の現在、宮市がアーセナルで、宇佐美がバイエルンで、香川がドルトムントで・・って現実世界も十分凄いわ(笑)。
キャプテン翼の翼くんもバルセロナでプレーしてますけど、十年後には、カンデラ育ちの生え抜きバルサプレイヤーが日本人から誕生してる可能性があるかもしれないのか・・・いいじゃない。
さて、昨日買った小宮さんの新刊「名将への挑戦状」の続きを読むとしよう。
13人のサッカー名監督を読み解いているのだけど、それぞれの哲学やキャラクターをしっかり描写していてかなり面白い内容。
名将への挑戦状 ~世界のサッカー監督論~/ヘスス・スアレス
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7月ラストデイ。
今日で7月も終わりなんすね。
7月最後の公式戦・浦和戦は0-1で黒星・・・残念。
等々力では勝つのはもちろん、「3ゴールとる」というのがなぜか最近ずっと続いていましたからね(失点数のことは触れません・笑)。ホームでの敗戦は、再開初戦の仙台戦に続き、今年2敗目かー。等々力取材の帰りの電車では、いつも「勝ち原稿をどう書くか、そしてMOMの寸評どうするかなー」と頭を働かせているので、負けでの帰り道はちょっと慣れてなかったりします。たぶんフロンターレサポーターの皆さんもそうでしょうけど。
試合に関することはエルゴラに書きました。
個人的に気になっているのが、最近のジュニーニョ。プレビューでも奮起を促す原稿を書いたのですが、この日も・・・うーん。前線からの守備をすごくするようになっているし、攻撃のときもボールを持ったときの状況判断は、相変わらずいいんですよ。囲まれているときは無理せずに周りを使うし、1対1ならば仕掛けていく。ああいうプレーの選択を見ていると、やっぱり頭いいなーって思う。
ただその仕掛けのときに、最近はどうにも相手に引っかかるんですよね。相手をドリブルで抜いていきたいところで止められてしまう。あるいは、シュートを打とうとすると、DFに足を出されて弾かれてしまう。そういう場面がちょっと目立つ気がします。結果的には、それが前線での悪いボールの奪われ方にもつながる局面にもなる。浦和戦の失点もそういう類だと思ってます。
前からプレスをかけてサイドにボールを出させて、右SB田中裕介が中盤でボールを奪う。素早くジュニーニョにつなぎ、チャンスに。ボールを受けたジュニーニョがDFラインの前で仕掛ける。フェイントでCBをかわしてシュート・・・のはずが、それが足にブロックされる。こぼれ球が相手に拾われて、田中裕介の攻めあがっていた右SBのスペースを柏木に使われる。フロンターレのDFライン背後にアーリークロス。斜めに走りこむマルシオを小宮山が中に絞って対応にしにいくが、そのクリアがオウンゴールに。こういう流れでした。
捉え方によっては、「シュートのこぼれ球が、運悪く相手に転がってカウンターにつながった」ともいえるのですが、ジュニーニョに関しては、そういう場面に転がる割合がちょっと多い印象なので、なんか気になっています。
細かいかなー、おれ(笑)。ただ人数をかけて崩していく攻撃を志向しているチームだけに、そのへんのリスクマネジメントも大事だと思うんでねぇ。そんなことをブログでツラツラと書いてみました。
7月は白星と黒星が交互に続いて、右肩上がりとはいきませんでした。
でも月が変われば、ツキも変わる。
8月からまた頑張りましょう。
・・・・って、ダラダラしていると、あっという間に2011年も終わっちまうぜ。... 記事を読む
1WEEK。
ひさびさのブログ更新です。
なるべくこまめに更新しようとはしているんですが、こうも、やることが山積みだと、なかなかねぇー。「毎日更新してくれないと・・・わたし泣いちゃうんだから!」などと(可愛い子限定で)言ってもらえれば、ねじり鉢巻を巻いて頑張っちゃうのですが、特にそんな声も届いてなかったので、疲れたときはグーグー寝てましたわ。
とはいっても、本業もちゃんとやってますよ。先週末は新潟に行ってきました。
0-1で負けましたよ、えぇ。
フロンターレにとっては過去12戦一度も勝ったことのない「鬼門」っていうか、もっと凄そうな「豪鬼門」ぐらいな感じだったのですが、「なんか今年はサクッと勝てそうじゃね?」とか思ってフンフン鼻歌交じりに新潟に乗り込んでったら、やっぱりあっさり負けました。「特にやりにくさを感じるわけでもないんですが・・」と悔しさをかみ締めていたのが、Gkの相澤選手。彼は新潟出身ですからね。自分の地元がクラブの鬼門になってるって、なんとも複雑でしょうな。
そんなわけで、フロンターレにとってのビッグスワンは、谷隼人にとってのたけし城ぐらい難攻不落です。(「谷隼人ってて誰?たけし城って何?」って人は置いていきます)。来年また頑張りましょう。
んで息つく暇もなく水曜日はナビスコ広島戦。
無事勝ったのですが、やはり水曜ナイターはタイトですね。取材を終えて自宅に着いたらすでに日付は変わっていて、そこから3時間ぐらいかけて録画を見直して、マッチレポートと両チームの採点寸評、コメント起こし。それが終わってから、金曜号のメイン扱いになった浦和戦のプレビューとコラム2本を朝の締め切り時間までに書くというスケジュールには、さすがにヘロヘロになりました。キッツーですわ。
そんな汗と涙の結晶が、この金曜号のエルゴラ。
表紙からの見開きいただきました。
そんなこんなで明日は浦和戦です.... 記事を読む
フロンターレ対レイソル戦取材。
土曜日は等々力でフロンターレ対レイソル戦取材。
まず暑かったー。普段は、取材受付を済まして記者席を確保した後、だいたいフロンパークをぶらついて腹ごしらえするのですが、この日はそれすらもおっくうになったぐらい暑かった。ここまで暑いと、むしろ塩ちゃんこを食べてやろうかと思いましたけどね(思っただけ・笑)。
ゲームのポイントは、フロンターレの左サイドと柏の右サイドの引っ張り合いにあると思っていました。このエリアで主導権を取ったほうが勝つな、と。試合前日の練習取材で、中村選手が体調不良、稲本選手が怪我という事情で出場が難しい状況なことはわかっていましたし、代わりに左サイドハーフに登里選手、左ボランチに田坂選手ということも含めて、これがどう出るかと。実際の試合でどんな駆け引きがあったのかはエルゴラのマッチレポートに書きましたが、前半はフロンターレが、後半はレイソルが主導権を取りました。だから、フロンターレの前半のリード、後半のレイソルの同点劇は、ある意味、なるべくしてなったと見ています。最後は、等々力のチカラでなんとか3-2で競り勝ちました。
個人的には、ジュニーニョの守備意識が目に見えて上がっていたことも印象的でした。
これまでのようなコースを消すだけ、ボールに寄っていくだけの守備とは違い、ボールを奪いに行こうとする意思が感じられるアプローチをしていた。実は試合前日の練習後、相馬監督とジュニーニョが中山通訳交えてかなり長く話し合ってましたが、そこらへんを指摘されたのかな、と。やればできるじゃん、ジュニーニョ(なぜか上目線)。
観客数も今季最多でスタジアムの熱気もありましたね。J2も含めて関東では試合が少なかったこともあり、報道陣もたくさん。特に夏の等々力のミックスゾーンは蒸し風呂状態なんですよ。試合後、記者陣に囲まれていた柏の北嶋選手も取材の途中で思わず「外でもいいっすか?」と言って、報道陣が大移動したぐらいでした。
取材を終えて自宅に帰宅したら、例によって日付は変わっていて、それから試合を映像を見直して、コメントを起こして、依頼された原稿をぶっ通しで3本ほど書いて・・・終わったらお昼過ぎていて疲れ果てましたわ。だから、夕方に寝て夜に起きるっていうね。
今はなでしこに備えております。頑張れ、なでしこ。... 記事を読む
ヨコ話。
今日はこれからさいスタで浦和レッズ対川崎フロンターレ戦の取材です。
ここ二日続けてフロンターレの練習取材に。練習後、現在は肉離れで別メニュー中の横山選手と話す機会がありました。「明日、さいスタには観にいくんですか」などと雑談をしていたのですが、聞くところによると、浦和の田中達也選手は帝京高校時代の2つ先輩だそうです。しかもよく居残り練習で1対1の相手をさせてもらっていたとのこと。
ただ横山選手は貴重な思い出でも、田中達也選手は全く覚えていなかったそうで、ある日の試合後に挨拶しにいったら、「お前、どっかで見たことあると思ってたんだよなー」と言われたのだとか(笑)。サッカー名門高校での3年生と1年生なら、そんなもんかもしれませんね。ただ田中選手は、当時から全然偉ぶらない人だったそうです。
横山選手はさいスタに駆けつけるようです。ある若手選手に「一緒に行こうよ」と誘ったところ、「翌日、朝から練習なので嫌ですよ」とあえなく断られたそうです。悲シス。
さて今日の深夜(というか朝方)は、なでしこがファイナル進出をかけて対戦しますね。ドイツ撃破の興奮も冷め遣らぬ一昨日の練習後、中村ケンゴ選手に澤澤穂希選手のことを聞いてみたのですが、ブロゴラでそのときの談話を紹介してますので、よければぜひ。
[川崎F]J1で200試合出場を果たした中村選手、先輩・澤穂希選手には「ペコペコしてしまいます……」... 記事を読む
フッキのはなし。
いまさらだけど、フッキすごいなー。
FCポルトでUELファイナル制して優勝。出世しとるねー。
そういえばJ2のとき、ラモスさんが「フッキが得点王を取ったら、車買ってあげるよ」ってマスコミに公言してたんですよ。そしてリーグが終わってヴェルディは昇格。フッキも37得点で見事、得点王に。ラモスさんは当時バモスという車のCMに出ていたこともあって、「フッキにあげる車はバモスなんじゃないか」とか噂されてました。
んであるとき直接ラモスさんに聞いてみたら、親指と人差し指で10センチくらいの間隔を作って「このぐらいの車だけどね」と笑ってました。「それ、ミニカーじゃんっ!」みたいな。「車には変わりないヨ!」って言い張ってしましたけどね(笑)。
ポルトといえば、ビラス・ボアス監督もすごく気になる存在ですね。選手暦もなく、まだ33歳。しかも16歳のときにロブソン監督に選手起用に関する手紙を出して、サッカー談義をするような仲になり、ポルトに働くことになったというのがユニーク。その経歴から、早くも「モウリーニョ2世」と言われ始めてます。うーん、興味深いタイプの監督です。
さて今日のエルゴラ。
フロンターレのプレビューは1ページです。
昨年のこけら落としで対戦して以来、金鳥スタで不敗記録を続けているセレッソをどう攻略するのか。その展望を書いております。コラムでは鹿島戦の勝利で見えてきた、相馬フロンターレの勝ちパターンやチームの変化を検証しております。
さて大阪取材に行ってきますわ。... 記事を読む
今日の麻生取材。
今日は朝から麻生取材に。
セレッソが来週火曜にACLがある関係で金曜日開催なんすわ。なので、今日が前日練習でした。セットプレーの確認をしていたのですが、珍しく相手のロングスロー対策もやってました。セレッソの選手にロングスローをしてくる選手がいるみたいですね。相手役のロングスローしていたのは、なぜかGKの安藤選手。キーパーがスローインをしている光景なんて・・・・しかもロングスローをしているのなんて、なかなか見れないっすよ。だって試合中にすることまずないですからね。安藤くん、なんでスローイン技術を磨いてたんだろう・・謎だ。
練習終わってモロモロを取材してエルゴラのプレビューとコラム原稿を入稿。
あとジュニーニョにクルピ監督との話を伺いました。実は来日前、パルメイラスでクルピ監督のもとでプレーしているんですよ。この話は、ブロゴラに書いておきました。
http://blogola.jp/p/13239
あともう一本選手コラムを入稿。さすがに疲れましたわ。
書店を冷やかしていたら、べしゃり暮らしの最新刊が発売されていたので購入。
ヤンジャンで読んでるけど単行本も買ってます。まだ12巻なのね。たぶん作者はお笑いを描きたいんじゃなくて、お笑い芸人にしかわからない「コンビ愛とはなんぞや?」を描きたいんだろうな。
面白い漫画だわー。笑い飯も熟読してるらしいです(笑)。
明日は大阪に行ってきます。それでは。... 記事を読む
週末の取材を振り返る。
昨日は等々力でフロンターレ対鹿島戦を取材。
試合は3-2でフロンターレの勝利。相馬監督、めっちゃ喜んでいたなー(笑)。おかげさまでエルゴラの1~3面までいただきました・・・まさか表紙まで来てしまうとは!見開きでは、またもコバユウです。
試合に関して言うと、2-0で折り返した前半は、完璧な内容でしたね。相馬監督がやりたいサッカーをしっかりとピッチに出せた。「こういうスタイルがやりたいんだ」というメッセージがサポーターにも伝わった前半だったと思います。
その反面、後半は鹿島にだいぶ押され続けました。ここで気になったのが、ロングボールを蹴ってきた鹿島の攻撃に対するチームの守備意識。ロングボ-ルに対して、フロンターレの守備陣はDFラインを下げて対応しました。しかしセカンドボールが拾えない状況に、前線の選手からは「下げるな。ラインを上げてくれ」との要求。でも前からのボールチェイスができず、前を向かれて蹴られている状態では、後ろもラインは上げられない・・・というジレンマが少なからずあったようです。このへんは選手間でも話し合ってるようですし、うまく現実的な改善策を見出して欲しいところです。
それにしても・・・日曜日の16:00キックオフだったので、かなりタイトな即上げ原稿でした。個人的には反省点が多かったな、とかいろいろありますが、そういうのも次にいい記事を書くための糧にしていきますわ。
さて土曜日は味スタでヴェルディ対北九州戦の取材をしてきました。
後半のゴールショーで試合は一気に動いたわけですが、個人的にはスコアレスの前半のほうが興味深かったりします。水曜号のエルゴラに試合原稿が掲載されますが、せっかくなので、そこに書かなかった部分について触れておきますね。
まずヴェルディがパスをつなぐスタイルなのは当然として、三浦監督になった北九州も丁寧にビルドアップしてくるスタイルに変貌していたのには驚きました。「うめぇなー」と思いながら北九州の中盤の顔ぶれを見ていたら、Jクラブのユース出身者で構成されていて、皆なかなかの技巧派。おまけにチームとしてのボール運びも巧妙。北九州のボールポゼッションの前に、ヴェルディはなかなかボールが取れませんでしたね。
最後尾から見守っていたGK柴崎選手に聞いてみたところ、「前半はどこでボールを追いかけるのか、どこでプレスにいくのか、そういうポジショニングがうまくいってなかったですね」と素直に認めていました。さらに「相手はシステムも少し変わっているし、J2の中では珍しいチームだと感じましたね」とも・・・(ちなみに、なぜボールの奪いどころが定められなかったのか、なぜ中盤をダイヤモンドにした[4-4-2]の北九州のシステムが「変わっている」のか、このへんについては水曜エルゴラに書いてますんで、ここでは省きます)。
ただボールポゼッションはされたものの、ヴェルディは北九州に決定機自体は作られてないんですよね。それがまたもどかしい展開を生んだ理由にもつながっていた。例えば土屋選手は、ボールキープしている相手がFWにクサビのボールを入れてくる瞬間をずっと狙っていたとのこと。29分の場面がそれで、多田選手が長野選手に縦のくさびのボールを入れたところを土屋選手がカット。すばやく縦に高木選手に出して、そこからサイドの井上選手にはたいて、そのクロスに平繁選手が飛び込むカウンターを発動させています。前からうまくボールが奪えないのなら、ああいうパンチをもっと撃ち込んで、攻めのアクセントをつけていきたかったようです。ただ北九州は、そのクサビのボールをなかなか入れてこなかった。その結果、動きのない時間帯が続き、試合を見ている人にとっては「退屈な前半」に映ってしまったのかもしれないという旨のことを言っていました。
もちろん決定機といえば、前半終了間際に、長野選手にゴール前中央でシュートを打たれた場面くらいがありますけど、あれは崩されたわけではなく、単なる森選手のミスからですからね。なおあの場面については、「高いボールに対しては自信をもってプレーしているけど、(前半の決定機のような)ああいう足元での場面はまだ少し慣れていない印象を受けました」(柴崎選手)とのこと。あの局面では、長野選手がCBからコンバートされたFWだったのが少なくない影響があったようです。そういう話もちょっと面白いですよね。
・・・そんな感じに、誰も触れないであろう、あの試合の前半をあえて語ってみました(笑)。
それでは、また。... 記事を読む