取り戻し始めたフロンターレらしさ。


どうも、いしかわごうです。

先週末は味スタ取材。
FC東京との多摩川クラシコを
3-0で勝利しましたーーー!!

立ち上がりこそ劣勢でしたが、15分と20分に山田新の連続得点。
そして後半、セットプレーで高井幸大がヘディングゴールを決めて勝負あり。
終わってみれば、3-0の完勝でした。

嬉しいのがその内容です。
大島僚太がピッチに帰還し、中盤でその意図に呼応する脇坂泰斗や家長昭博がいることでチームは、相手を見てサッカーをするという「かつてのフロンターレらしさ」を少しずつ取り戻して来たように感じました。

しかも、かつての時代を知らない新加入選手や若手選手も理解し始めて適応しつつあることです。

試合後のミックスゾーンで、佐々木旭に「今日は楽しかったのでは?」と尋ねてみました。

彼は「やりがいがありますね」と満足気に微笑んだ後、「なんだろう・・・」と少し呟いてから、こんな胸の思いを明かしてくれました。

「自分が大学生の時に見ていたフロンターレのサッカーをやっているのかなという感覚はあります。まだ全然ですけど・・・・観ている人が楽しいと思ってくれるようなサッカーは出来始めているのかなと思います」

 佐々木旭は中村憲剛ファンを公言しており、プロになる前は川崎フロンターレのサッカーをよく観ていた選手です。だからこそ、この日のピッチで自分たちが表現したサッカーに手応えを感じたようでした。それを聞いて、とても嬉しくなりました。

ただこの試合は、僕の中ではやはり大島僚太の凄みを感じた試合となりました。

ミックスゾーンでコメントを聞けたので、少し答え合わせもできてよかったです。

試合に関してはレビューにたっぷりと書いたので、ぜひどうぞ。

ラインナップはこちらです。

■「(奪いに)行けば取れると思わせておけば、
後半の入りで来てくれたら、ひっくり返す。それは考えていました」(大島僚太)。ゲームコントローラー・大島僚太の戦術眼と駆け引き。
その紡いだ言葉から読み解く試合の構図。

■「入りが非常に悪く、相手にチャンスが多かったと思います。
そこは本当に反省材料だと思いますし、ボールへのアプローチを
もう一回やらなければいけないと思っています」(鬼木監督)。
劣勢を強いられていた序盤は、なぜ起きたのか。
それでも、選手たちが動揺もなく反撃し始めた理由。

■「試合の中で修正できているというのは、
ちょっと前まではできていなかったので、そこは成長しているのかなと思います」(佐々木旭)。
左サイドで起きていた問題点と、選手間で施した修正。

■「(ボールを)付けても取られることはほぼない。
そこでしっかり顔を出してあげて、出した後も動いてあげる。
それでボールは繋がっていくんだなという感覚がありました」(ファンウェルメスケルケン際)。
自陣から35本のパスを繋いで生まれた追加点はいかに生まれたのか。
「出して」「動く」を繰り返して連動していけば守備組織に綻びは作り出せる。

■「自分が大学生の時に見ていたフロンターレのサッカーを
やっているのかなという感覚はあります」(佐々木旭)、
「そういう選手が増えると、また強いフロンターレに戻っていくと思います」(小林悠)。
強くなるための新しいサイクルが回り始めたということ。

■「幸太と旭が自信を持ってボールを持ってくれる。
そのおかげで自分にも時間を作ってくれる。
際も颯太もそうですけど、2人が運ぶことができる分、相手のFWは困る」(大島僚太)、
「アキさん(家長昭博)からも言われましたが、深さをとって、相手を引き出してから
動かすことを言われました。ソンさんを使い始めたら、相手は出てきた。
それで中盤が空いたので、うまくやれたのかなと思います」(佐々木旭)。
時間と空間はみんなで作るもの。
相手に捕まらないビルドアップはどうやって作り出したのか。

全部で約11000文字です。

「彼はゲームを支配していた」 (リーグ第26節・FC東京戦:3-0)

多摩川クラシコの勝利記念にぜひどうぞ!!
勝ちレビューを書けて嬉しいです!!

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