長谷部フロンターレ、初陣を勝利で飾る。


昨日は麻生取材。
初陣から一夜明けて、チームは韓国から帰国していました。

早朝の便で帰国し、午後には成田からクラブハウスに。
選手たちは夕方から麻生グラウンドに出てきて、
身体を動かしていました。
週末にはリーグの開幕戦が控えていますからね。

異常に硬いピッチと寒さという悪コンディション、さらに
移動を含めた疲れもあったと思いますが、4-0の勝利で
表情は明るかったですね。選手やスタッフからは
「韓国より寒くない!」との声も上がってました。

選手には、浦項戦の振り返りもしてもらいました。

 個人的に聞きたかったのは伊藤達哉。
チームの今季初得点となる山田新のヘディングを
見事なクロスでアシストしました。

あのゴールシーンの場面、よくみると、
エリア内には川崎の選手は5人も入っていました。

具体的にいうと、ニアに脇坂泰斗、山田新、佐々木旭、山本悠樹、
そしてファーサイドにマルシーニョですね。

一方で、クロス対応に備えていた浦項守備陣は
4人です(+セカンドボールを拾う役目が1一人)。
5対4の数的優位で飛び込んでいたら、
得点の可能性も高くなります。

ただ気になったのは5人の選択肢の中から、
なぜ山田新を選んだのかという判断です。

本人に聞いてみると、実は山田新しか見えていなかったと
伊藤達哉は話してくれていました。

「自分としては(パスを)もらった瞬間からシンしか見ていなかったです。
練習中もシンのことを意識している。
結果的に味方がたくさんいたので、シンがフリーになっていた。
味方があれだけ入ってくれていたら、
いいクロスをあげたらチャンスになる確率になる。
いい状況だったんだなと、後で(映像を)見て思いました(笑」

おー。
複数の選択肢から山田を選んだというわけではなく、
最初からピンポイントでそこしか見てなかったというわけです。
逆に言えば、山田新というストライカーはボールを呼び込むんですね。

あのクロスも絶品でしたが、あれだけフリーで蹴れたのも
大きかったと思います。あの場面を巻き戻すと、
佐々木旭がドリブルでカットインして中に相手を引きつけてます。

サイドを使うのときに相手の目線を中央に集めるのは定石です。
そうやって中と外のリズムを作った形だったとも言えます。
伊藤達哉は言います。

「旭が運んでくれて、あの状況では自分が外に張っていた。
旭と、中は悠樹くんとシンが独力でやってくれた。
それを旭と意図的にお互いに作り出せたらいいと思います」

チームとしても非常に良いリズムの攻撃だったと思います。

というわけで、選手の証言を交えた試合を深掘りしたレビューを
たっぷりと書きました。得点シーンも書きましたが、
チームとして守備でゲームをコントロールした話や、
歴代指揮官から読み解く初陣に込めたメッセージ、
そして長谷部監督と脇坂泰斗キャプテンの話など、
盛りだくさんでお伝えてしております。

ぜひ読んでみてください!!!!

「なぜ初陣で見せるものが大事なのか」 (ACLE MD7・浦項スティーラーズ戦:4-0)

ではでは。

週末はJリーグ開幕です。

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