今日のエルゴラ(1022号)。

川崎フロンターレ対甲府のプレビューは、3分の2ページでした。写真は中村憲剛選手。
いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 マッチプレビューに加えて、中盤の組み合わせについて考察したコラムも書いてます。具体的には、中村選手がどの位置に置かれ、誰と組むのかにフォーカスしております。ここ数試合は中村選手と柴崎選手がボランチを組んでいたのですが、稲本選手と田坂選手が怪我から復帰したことで、ポジション争いが急激に激しくなっていますからね。見ているほうとしては、さまざまな組み合わせを期待してしまうわけです。
 ちなみに当の監督は現状をどう思っているのかと、昨日の練習後の囲み取材で、「うれしい悩みなのでは?」と聞いてみたのですが、「いろいろできたほうが、相手も嫌がるからね」と相馬監督も満更でもない様子でした。昨日の紅白戦の試していたことも原稿に盛り込みたかったのですが、夕方スタートだったので、締め切りの関係で断念。ちょっと心残りでしたけど、そこは試合原稿で生かせれば、よいかなと。
 なにより今は内容と結果に手ごたえが感じられますからね。公式戦ここ4試合で2勝2分、それも鹿島、セレッソ、ガンバ、広島といった難敵相手にこの成績なのは、チームとしてもいい自信になっているようです。
 甲府の予想スタメンを見ていたら、期限移籍中の養父選手の名前がありましたね。
実は養父選手が国士舘大学時代、ボランチを組んでいたのが柴崎選手なんですよね。去年のJ2でお互い対戦済みですが、そのときのことを柴崎選手にきくと、「ガツガツと、やりあいましたよ」とニヤリとしてました。
養父選手、等々力凱旋になるのでしょうか。... 記事を読む

日本代表練習取材。

 昨日は日本代表の練習取材に行ってきました。
午後は戦術練習だったのですが、現在ザックがトライしている[3-4-3]システムのトレーニングをピッチ脇でみっちりと見学。詳しいことは書きませんが、ポジショニングは数センチ単位で修正し、トラップをする際のボールの置き場所まで細かく指定するなど、ザックはかなり細部にまでこだわって詰めていました。通訳をはさんでの指示になるので、コーチング内容を把握できたのは、自分にとってもすごく勉強になりましたわ。面白かった。
 練習後のミックズゾーンでは、柴崎晃誠選手をつかまえて取材。日本代表のトレーニングウェア、なかなか似合ってました。誰も聞きにこなかったので、独占取材でしたわ(笑)。原稿は月曜号のエルゴラに書きましたので、そちらを読んでくださいということで。
 ちなみに練習中、周囲からはちゃんと「コーセイ!」と呼ばれていました。ちょっと安心。チェコ戦、出番があるといいですね。
当たり前ですが、ミックスゾーンを通る顔ぶれには、長友選手(インテル)、長谷部選手(「心を整える」)がいました。仕事とはいえ、「おおっ!」と思いましたわ(笑)。
朝日新聞のbe版にエルゴラッソの山田社長が登場しておりました。
いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 このお方がいなければ、エルゴラはありません。僕も何度もお世話になっています。熱い方です。
「新聞という紙メディアとスマートフォン・タブレット端末では情報の受け取り方が違う」との認識は、エルゴラの紙面作りにも強く反映されていると思います。そういう感覚は、記事を書く記者も大事にしたいと思います。
興味のある方は、この本を読んでみてください。エルゴラ誕生秘話、盛りだくさんです。何気に僕も登場してます。
「最後」の新聞 ~サッカー専門紙「エル・ゴラッソ」の成功~ (ワニブックスPLUS新書)/山田 泰

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「王者の資質」 レアル・マドリード監督ジョゼ・モウリーニョ

 昨日、wowowで放送していたノンフィクションWは、「王者の資質」。
レアル・マドリード監督ジョゼ・モウリーニョに密着したドキュメンタリーでした。のっけから「『結果は二の次』なんて言葉は敗者の自己防衛にすぎない。何の役にも立たない考え方だ」などモウリーニョ節が全開。
 「私の哲学は簡単なものだ。1対0で勝つよりも4対2で勝つほうがいい。だが4対5で負けるくらいなら、1対0で勝つほうを選ぶ」、「誰が何と言うと関係ないね。歴史を作るのは結果だ。私は何も恐れない」と語録が満載でありながら、彼の半生も丁寧に取材していて、実に刺激的な番組でした。
 あまりに有名な話だけど、彼はロブソン監督の下でバルサの通訳をしていた。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
当時、夢はバルセロナの監督だと語っていたそうだ。
(選手時代のベップと話している通訳時代のモウリーニョ)。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
そこから始まるバルサをめぐる数々の因縁のストーリー。そして今シーズンは、ついにレアルの監督に就任。
「レアル・マドリードは月まで名が轟くトップクラブ―――その監督である私はいわばトップの中のトップになったわけだ。だがこの物語はまだ始まったばかり。もちろん書き上げるのは私だ」
 レアル・マドリードと契約した直後には、芝の管理者やコック、チケット担当などなど・・・クラブの職員一人ひとりと面談したそうだ。ピッチ外の細部まで目を光らせる徹底ぶり。名将と呼ばれる監督は、みなディテールにまで徹底的にこだわりますね、間違いなく。ただ、肉の出入り業者までこだわるとは恐れ入りますね。
 印象的だったのが、彼の半生を振り返っているときに行った父親のインタビュー。
サッカー監督だった父の姿を見て育ったモウリーニョは、良くも悪くもその影響を受けているのでしょうな。家族団らんで過ごしていたクリスマスの夜に電話が鳴り、父親が解任されるということもあり、「サッカー監督という仕事」の現実を目の当たりしている。
「テレビに映るジョゼとあなたの知るジョゼは違いますか?」と聞かれて、父親はこう答えている。
「そうだね。まるで違う。彼はサッカーから離れると気さくですぐ友達を作るような男だ。テレビに映る顔は彼本来のものではない。だがサッカーの世界で生きるなら、あの顔を作っていくほうがいいんだ。彼の父親はそうではなかった。それは監督として良い結果を生まなかった。だから彼はあれでいいんだよ。私の言いたいことはわかるだろう?」
 なぜ彼があのような振る舞いをするのか・・・・そういうことなのでしょう。
話をバルサとの因縁に戻すと・・・今シーズンの戦績はご存知の通り。いかんせん、バルサが強すぎた。「サッカーの歴史上一番強いチームなのでは?」といわれるほどの圧倒的でしたからね。特にCL決勝でのあのサッカーを見せられたらねぇ・・・・でも、スペイン国王杯決勝では、そのバルサに競り勝ってタイトルを獲って一矢報いてますからね。やはりすごい男ですよ、モウリーニョ。
 番組の最後、「あなたのようになりたい若者にアドバイスを送るなら?」と聞かれて彼はこう答えている。
「大事なのは、自分らしくあることだ。誰かのまねをしようなんて考えてはいけない。私のすべてを知ることはできない。だから私をまねても私にはなれない。その人だけの人生、性格、アイディア、そこが出発点であるべきだ。私を超えたいと思うなら、まず自分自身を知ること。自らのスタイルを決め、それを貫かなければならない。恐れることなく、自分を信じて進むことだ」。
来年、彼がどんな戦略を練って、あのドリームチームに立ち向かっていくのか。すんげぇ楽しみですわ。
 そして、これを書き上げてから気づいたけど、冒頭のモウリーニョの言葉って、正月に放送していたヨハン・クライフの哲学とはあまりに真逆なんですよね。彼はこう言ってます。
「私は勝つことは大事だが、もっと大切なものがあると思う。当然、誰しも勝利したい。しかし人生はそれだけではない」
「勝利に対する強迫観念だけではいけないのだ。私は74年のワールドカップで負けた。しかし我々の戦い方は今でも語り継がれている。36年前のことだ。負けたにもかかわらず。勝とうが負けようがあとに残したもの、それが重要なのだ」

いやー、冒頭のモウリーニョ語録と見比べてください・・・まさに正反対!(笑)。
リーガでは、この哲学を体現したフットボールの最高峰がぶつかりあっているのだから、たまらないですね... 記事を読む

今日のエルゴラ(1017号)

なんていうか・・・昨日は、サッカーに打ちのめされた一日でしたわ。
早朝、CL決勝でバルサの美しさに打ちのめされ、夕方は等々力で中村憲剛選手の2ゴールに打ちのめされましたね。
サッカーってすげぇ、サッカーに関わる仕事をしてよかった。そんな風に思える一日でした。
それを受けての~、今日のエルゴラッソ。
「等々力劇場の歴史」に残るであろう一戦は、見開きセンターカラーぶっこ抜きです。
「雨の死闘、憲剛ゴラッソで川崎Fが制す!」
いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
ラストプレーでの、あのゴラッソフリーキック・・・あの瞬間の等々力の爆発力は、「歓喜」とか「絶叫」とかいう言葉じゃ表現できないですね。観ている人の感情をものすごいふり幅でゆさぶったゴールだった。なにより、中村選手自身があれだけ全身で感情を表現するなんて、初めて見ました。
 なにより記者陣も、あのときばかりは、いっせいに「うぉおおぁぁぁぁーーーーーーーー!!」ってなりましたからね。等々力の記者席があれだけ爆発したのは・・・たぶん去年のナビスコカップ鹿島戦のゴール以来じゃないかな。そう、前日の代表戦から帰ってきて、中ゼロ日で強行途中出場した中村選手が弾丸ミドルを突き刺した試合以来です、きっと。
ただいかんせん、日曜日の夕方ゲームだったので、僕はかなりタイトなスケジュールで試合原稿書いていましたけどね。締め切りが試合終了直後だったので、違う意味で「うぉおおぁぁぁぁーーーーーーーー!!」でしたが(笑)。いいんです、うれしい悲鳴ですから。心臓には悪いけど。
きっと語り継がれるであろう試合だっただろうし、こういう場面に立ちあえる瞬間があるから、たまんないですよね。
あとエルゴラの日本代表コーナーでは、柴崎晃誠選手に関するコラムを書いてます。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
おかげさまで、今日の川崎周辺ではエルゴラ争奪戦が起こっているみたいです。コンビニで見かけた際は、よろしくです!... 記事を読む

昨日のエルゴラ&柴崎晃誠、代表入り。

$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
ガンバ大阪戦のプレビューは見開きです。「勝敗のカギを握る若き力」と題してコバユウこと小林悠選手をフォーカスしたコラムを書いております。途中出場で3得点と好調ですからね。明日のガンバ戦も期待です。
そういえば、録画したファイフロを見ていたら、選手のお部屋訪問のコーナーで、コバユウがエルゴラわざとらしく読んでいてめっちゃウケました。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
自分がガッツリ出ている、鹿島戦のエルゴラね。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
さて昨日はと言うと、なんといっても柴崎晃誠選手の代表入りですよ。いやはや・・・ビックリしました。
フロンターレの練習が15時からで、代表発表は14時半ぐらいだったのかな。だから、自分はちょうど電車で移動しているときに、ツイッターでその代表メンバーの名前を確認していたのだけど、最初は「柴崎」としかわからなくて、「どこの柴崎?コーセイ?それとも、柴崎岳?宇佐美も選ばれているから、若い選手試すのか?」とか思っていたら、まさかの川崎Fの柴崎晃誠ですよ。もう大興奮でした。
練習場には、いつになくたくさんの記者が集結してましたね。まさにコーセイ祭り・笑。練習後には、取材に応じてました。その様子はブロゴラに書いております。
柴崎晃誠選手が日本代表に初選出。「頭が真っ白になりましたね。『まじっすか』を連発してました(笑)」
http://blogola.jp/p/13535
エルゴラのJリーグ選手名鑑アプリも早速更新されました。代表選手一覧に柴崎晃誠がいます。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
うーーん、感慨深い(笑)。
書きたいことはいろいろあるのですが、早速、コーセイの原稿依頼も来始めているので、彼についてはそっちで書きますわ。
ではでは。... 記事を読む

今日のエルゴラ(1014号)

今日のエルゴラ。
セレッソ大阪戦のマッチレポートは、見開きカラーです。
いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 僕は川崎F視点でのコラムを一本担当。後半、コバユウのゴールから再び同点にされるまでのあの「9分間」、チームに何が起こってどんな対応を取っていたのか。そこにフォーカスして書いております。
さて大阪から帰ってきた日、自宅に本が届いていました。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 サムライブルーの料理人。
歴代の日本代表を支えてきた専属シェフが語った舞台裏です。食べ応え・・・いや、読み応えたっぷりな一冊ですね。
 というのも実はこれ、エルゴラ編集部に自分宛ての献本があったとのことで、それを自宅に送ってもらったものだったりします。いしかわごう、だてに「サッカーブック・ソムリエ」を名乗っておりませんよ。
白水社のKさん、ありがとうございます。じっくり読んで、書評はブロゴラかこのブログにでも書こうかしら。
それでは。今日は夕方から某所へ。ちょいと勉強会に行ってきます。... 記事を読む

セレッソ戦、雑感。

 大阪に行ってきました。
金鳥スタジアムは昨年のこけら落とし以来ですね。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 エルゴラのセレッソ担当・小田くんともひさびさに会いました。お土産に、この試合のプレビューが掲載されてるエルゴラを渡す(関西版は一日遅れなので掲載がカットされてる)。去年までのガンバ&ヴィッセル担当・永田くんとも話せました。永田くんは精力的にいろいろやってますからね。興味深い話をいろいろ聞かせてもらいました。
 前半はプラン通りだったと思います。
今週のトレーニングでは、セレッソのドリブラーたちに対して、サイドでボールを保持された際、中央を締めて縦に追い出す守備を意識していました。前半はそれがうまくできていたと思います。何度か乾選手にバイタルエリアを使われたぐらいですね。セレッソをシュート2本に抑えていましたし、危険な場面もほとんどなかった。
 攻撃面では、局面でパスをつなぎつつ、縦に早いサイドアタックも機能できていたと思います。そもそもセレッソは、チームとしてアクションを起こしてくるので、スペースもできやすい。ゆえに組みやすい相手とエルゴラのプレビューにも書きましたが、わりとその通りになった前半だったかなと。両SBが高い位置を取るので、起点になるマルチネスのところでいい形でボールを奪って速攻を仕掛けると、2トップとCBが数的同数になっているという場面も何度がありましたから。
 もっとも、クルピ監督は茂庭選手と上本選手の能力の高さを買って、それでもよしと判断して守らせているのでしょうな。このあたりはリスクマネジメントの問題で、評価が分かれるところだも思いますが、去年はそれで守備がうまくいっていたわけですし。ただスペースも広大ですし、相変わらず2人にかかる負担はかなり大きそうだなという印象です。
フロンターレの2点目(矢島選手のゴール)は、3対2の局面を作られての失点でしたし、あそこでの上本選手は矢島選手と山瀬選手の2対1の対応でした。いくら能力が高くても容易に数的不利を作られては、さすがにしんどいのではないかと。あとこういうCBの「個の能力」に依存しすぎると、うまくいっているときは自信を持って局面を守れますが、失点が増え続けてきたときに、守備の組織構築も本人のメンタルも建て直しが難しくなる傾向がありますからね・・・なぜかセレッソ視点になって語ってしまいました。
 あとスカパーの録画を見て思ったのですが、前半40分過ぎのジュニーニョの抜け出しからのループを阻止したキム・ジンヒョンのアタックは、一発レッドカードでもおかしくなかったと思います。2-0だったからファウルを取らなかったのかな。結局、ジュニーニョは負傷し、ハーフタイムで途中交代でしてしまった影響がのちのちに響いてしまった気もします。
 後半については月曜エルゴラで詳しく書きましたんで、ここでは省きます。試合は3-3のドロー。残念ながら、金鳥スタで土をつけることはできませんでした・・・惜しいなぁ。あと試合後、セレッソサポーターが引き上げる審判団に対してブーイングを浴びせていたのですが、スカパーの録画を見直していたら、その場面について「フロンターレサポーターから選手にブーイングが飛んでいます」と実況の方が連呼していてびっくりしましたわ・・・・・いや、なんでやねん(笑)。
 あとミックスゾーンの付近にいくと、香川真司がいてちょっと興奮。J2でプレーしていた時期から明らかに「別格」でしたが、まさかドイツでいきなりブレイクするとは思わなかったな。すごいやつだぜ。
 取材を終えると、すばやく地下鉄で梅田駅に移動。
今回は自腹取材だったので、宿泊費と遠征日を浮かすため、帰りは深夜バスで帰ってきました。5500円でした。ひさびさの高速バスだったので、あまり眠れなかったけどね。早朝には無事東京に着きました。
 お昼にマリノス対甲府の中継を見ていたら、ハーフナーに競り勝って、タニが打点の高いヘディングを叩き込んでました。すごかったな、あれ。そして大黒さんは、相変わらず甲府キラーぶりを発揮してました。ちゃぶりまくりでしたね、マリノス。
それでは、よい日曜日を。... 記事を読む