Author: いしかわ ごう
今日のエルゴラ(1024号)
今日は盛りだくさんっすよ。まずは大宮戦のマッチレポート。
カラーではないですけど、ビシッと見開きっす。大宮戦の紙面では、「合言葉はゼロ」、「新しい攻撃の輪郭」というタイトルでそれぞれコラムを2本書いております。フロンターレの選手採点は、全体的に少し高すぎたかな、とも思いましたが、鬼門で5-0で勝った試合ですから、いいかなと。
今季はアウェイで勝ちがない。NACK5でも勝ったことがない。中村選手もいない・・とナイナイ尽くしだったわけですけど、終わってみれば5-0の大勝ですからね。今までアウェイで勝てなかったのは何だったんだ、みたいな。
水曜ナイターだったため、週末のプレビューも掲載されてます。
フロンターレ対広島がメイン扱いです。プレビューに加えて、選手コラムとして広島ユース出身でもある田坂選手にフォーカスを当てています。大宮戦の田坂選手の豪快なダイビングヘッドはすごかった・・・そういえば、今日の練習後、田坂選手にいろいろ話を聞いていたら、通りがかった中村選手が「クリンスマン!」と声をかけていきました。
うむ、確かにあれは、クリンスマンばりのダイビングヘッドだった!・・・・ただこれって、30代のサッカーファンじゃないと、すぐにはわからないネタだったりするのかな。
関東近郊とはいえアウェイの平日ナイターゲームは、さすがにタイトです。というのも取材を終えて自宅に帰ってきたら、すでに日付が変わっていて、そこから試合映像をもう一度見直して、朝までに原稿を書きましたからね。マッチコラム2本だけではなく、採点寸評、コメント起こしの作業に加えて、週末のプレビューもメイン扱いで原稿が入ってくると、さすがにクタクタになります。
いやー、頑張ったわ俺。ある意味、大宮戦のマン・オブ・ザ・マッチだわ。
一部で話題沸騰(?)だった井川選手の弓矢パフォーマンス。
試合後に話をうかがってみたら、案の定「えぇ、広島のをやつパクったりました(笑)」。「ただまわりと打ち合わせしてなかったんで、みんなから『何してんの?』て目で見られましたけどね。(次に対戦する)広島を打ったるで、ていう意味もこめてますよ」。
・・・・うん、まぁ最後のは、絶対こじつけだと思いますけど、相変わらずのコメント力でしたね。スカパーの試合中継では、残念ながらカメラが捉えてくれていなかったところが、イガちゃんらしいですけど(笑)。
ちなみにJ’s GOALでは写真が載っていました。
http://www.jsgoal.jp/photo/00078000/00078021.html
リアクションを取っていたのが、田坂くんだけでしたな。
今日の練習後、「さすが。チームメイトのボケをしっかり拾うねぇ」と田坂くんに伝えたら、「その件については、コメントしたくないですね」と笑ってました。あはは。
うん、パクリはよくないですよね。
それでは。
読んでくれて
ありがとうございます。
ごう
・・・・・この締め方、こーじのブログのパクリじゃねーかっ!!!山瀬選手、すみません。... 記事を読む
柴崎晃誠選手と渡邊大剛選手。
今日も朝から麻生に。明日の大宮戦に向けた取材を行ってきました。
練習後、柴崎晃誠選手にいろいろ話を聞きました。
試合に向けたポイントを聞いた後に、雑談がてら渡邊大剛選手のことについても少し。二人は長崎県・国見高校時代の同級生なんです。二人の代のときは、高校選手権で優勝2回、準優勝1回という輝かしい成績をおさめておりますからね。しかもこの二人って、地元・国見町出身者同士なんですよ。越境入学者がとても多い高校サッカーの名門では、わりとレアな部類ですよね。寮生活ではなく、実家から国見高に通っていたわけですから。
いつぐらいからお互い知り合いなのかと思い聞いてみると、「実家が近所なので、小学生のときから知ってますよ(笑)」とのことでした。人口一万人たらずで、柴崎選手いわく「田舎」という町で生まれ育ち、高校サッカーで日本一になり、いまだに日本プロサッカーの舞台で活躍し続けている・・・なんかいいっすよねぇ。
なんだろうな。北海道根室市出身のいしかわごうからすれば、永尾くんとサッカーライター業界で競い合ってるようなもんですよ。
・・・って、そんなん言われても、このブログ読んでる人は、「いや、永尾くんって誰だよ?」って話ですけど。
まぁ、小学校時代の親友・永尾タカヤくんのことなんですけどね(いや、だからさ・・・)。
そんなことはさておき、国見卒業後、柴崎選手は国士舘大学へ、渡邊大剛選手はJリーグ・京都サンガに行きました。
いまでこそ柴崎選手は、日本代表にまで上りつめましたが、大学時代はあまりうまくいってない時期もあったようで、高校卒業後、Jリーグで活躍している渡邊選手の姿をニュースで見て、「自分もプロに行っておけばよかったかも」と思い悩んだこともあったそうです。
ちなみに、これまでプロになってからピッチでの対戦経験はあったのかというと、ヴェルディ時代、08年に京都で一度対戦しているそうです。明日の試合も局面ではマッチアップするかもしれないですからね。「楽しみですよ」と言っていました。密かに注目してみてはどうでしょうか。... 記事を読む
今日のエルゴラ。
今日のエルゴラ・・・と言いたいところなのですが、新聞休刊日なので、エルゴラは火曜発売です。水曜日との合併号でもあるので、今週は火曜と金曜版の週2回発行です。ご注意を。試合のことはエルゴラにがっつり書いたので、そちらを買って読んでくださいということで。
安藤選手の自慢の強肩が甲府戦でついに披露されましたね。
後半30分、ボールをキャッチすると、ダッシュしてから前線の味方めがけて「おりゃーーー」と大遠投。ボールはグングンと伸び、センターラインを超え、相手DFのジャンプも超え、ジュニーニョのもとに一気に届きました。
記者席でもみな「すげぇーーー」となったのですが、惜しくもオフサイドの判定。一瞬、「?」と思いましたが、スローインとはいえ、キーパーからのパスなので、オフサイドは適応されるよな、と納得。ただ、キーパーのスローインがオフサイドになる場面なんて珍しいのも確かです。
いやはや、たいしたロングスローでしたわ。
昔、シュマイケル(マンU)が投げてた映像を見て、「こいつ、半端ねぇな。さすが世界のトップは違う」と思っていたことを思い出したね。。まぁ、安藤選手は、試合後にジュニーニョから「遅い」とダメ出しされたそうですけど(笑)。
ちなみに某チームメイトいわく、「すごく疲れるので、一試合に何度もできない」と本人が言ってるとか言ってないとか。きっと、ガッツを相当消耗する必殺技なんでしょうな(ゲーム「キャプテン翼」システムで説明してます)。
そういえば、確かゲームボーイ版のキャプテン翼だったと思うけど、中西くんとかヘルナンデスくんが「カウンタースロー」って技を持っていたような。つまりゲームだったら、「出たー、安藤くんのカウンタースローだぁぁーーー」とか実況されてますね、・・・って、いくらなんでもマニアック過ぎますね、はい。失礼しました。
明後日はNACK5で大宮戦です。
大宮のマッチディにフロンターレ担当として記事を書かせてもらってますんで、よろしければ一読を。... 記事を読む
今日のエルゴラ(1022号)。
川崎フロンターレ対甲府のプレビューは、3分の2ページでした。写真は中村憲剛選手。
マッチプレビューに加えて、中盤の組み合わせについて考察したコラムも書いてます。具体的には、中村選手がどの位置に置かれ、誰と組むのかにフォーカスしております。ここ数試合は中村選手と柴崎選手がボランチを組んでいたのですが、稲本選手と田坂選手が怪我から復帰したことで、ポジション争いが急激に激しくなっていますからね。見ているほうとしては、さまざまな組み合わせを期待してしまうわけです。
ちなみに当の監督は現状をどう思っているのかと、昨日の練習後の囲み取材で、「うれしい悩みなのでは?」と聞いてみたのですが、「いろいろできたほうが、相手も嫌がるからね」と相馬監督も満更でもない様子でした。昨日の紅白戦の試していたことも原稿に盛り込みたかったのですが、夕方スタートだったので、締め切りの関係で断念。ちょっと心残りでしたけど、そこは試合原稿で生かせれば、よいかなと。
なにより今は内容と結果に手ごたえが感じられますからね。公式戦ここ4試合で2勝2分、それも鹿島、セレッソ、ガンバ、広島といった難敵相手にこの成績なのは、チームとしてもいい自信になっているようです。
甲府の予想スタメンを見ていたら、期限移籍中の養父選手の名前がありましたね。
実は養父選手が国士舘大学時代、ボランチを組んでいたのが柴崎選手なんですよね。去年のJ2でお互い対戦済みですが、そのときのことを柴崎選手にきくと、「ガツガツと、やりあいましたよ」とニヤリとしてました。
養父選手、等々力凱旋になるのでしょうか。... 記事を読む
日本代表練習取材。
昨日は日本代表の練習取材に行ってきました。
午後は戦術練習だったのですが、現在ザックがトライしている[3-4-3]システムのトレーニングをピッチ脇でみっちりと見学。詳しいことは書きませんが、ポジショニングは数センチ単位で修正し、トラップをする際のボールの置き場所まで細かく指定するなど、ザックはかなり細部にまでこだわって詰めていました。通訳をはさんでの指示になるので、コーチング内容を把握できたのは、自分にとってもすごく勉強になりましたわ。面白かった。
練習後のミックズゾーンでは、柴崎晃誠選手をつかまえて取材。日本代表のトレーニングウェア、なかなか似合ってました。誰も聞きにこなかったので、独占取材でしたわ(笑)。原稿は月曜号のエルゴラに書きましたので、そちらを読んでくださいということで。
ちなみに練習中、周囲からはちゃんと「コーセイ!」と呼ばれていました。ちょっと安心。チェコ戦、出番があるといいですね。
当たり前ですが、ミックスゾーンを通る顔ぶれには、長友選手(インテル)、長谷部選手(「心を整える」)がいました。仕事とはいえ、「おおっ!」と思いましたわ(笑)。
朝日新聞のbe版にエルゴラッソの山田社長が登場しておりました。
このお方がいなければ、エルゴラはありません。僕も何度もお世話になっています。熱い方です。
「新聞という紙メディアとスマートフォン・タブレット端末では情報の受け取り方が違う」との認識は、エルゴラの紙面作りにも強く反映されていると思います。そういう感覚は、記事を書く記者も大事にしたいと思います。
興味のある方は、この本を読んでみてください。エルゴラ誕生秘話、盛りだくさんです。何気に僕も登場してます。
「最後」の新聞 ~サッカー専門紙「エル・ゴラッソ」の成功~ (ワニブックスPLUS新書)/山田 泰
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小林悠選手にインタビュー。
「王者の資質」 レアル・マドリード監督ジョゼ・モウリーニョ
昨日、wowowで放送していたノンフィクションWは、「王者の資質」。
レアル・マドリード監督ジョゼ・モウリーニョに密着したドキュメンタリーでした。のっけから「『結果は二の次』なんて言葉は敗者の自己防衛にすぎない。何の役にも立たない考え方だ」などモウリーニョ節が全開。
「私の哲学は簡単なものだ。1対0で勝つよりも4対2で勝つほうがいい。だが4対5で負けるくらいなら、1対0で勝つほうを選ぶ」、「誰が何と言うと関係ないね。歴史を作るのは結果だ。私は何も恐れない」と語録が満載でありながら、彼の半生も丁寧に取材していて、実に刺激的な番組でした。
あまりに有名な話だけど、彼はロブソン監督の下でバルサの通訳をしていた。
当時、夢はバルセロナの監督だと語っていたそうだ。
(選手時代のベップと話している通訳時代のモウリーニョ)。
そこから始まるバルサをめぐる数々の因縁のストーリー。そして今シーズンは、ついにレアルの監督に就任。
「レアル・マドリードは月まで名が轟くトップクラブ―――その監督である私はいわばトップの中のトップになったわけだ。だがこの物語はまだ始まったばかり。もちろん書き上げるのは私だ」
レアル・マドリードと契約した直後には、芝の管理者やコック、チケット担当などなど・・・クラブの職員一人ひとりと面談したそうだ。ピッチ外の細部まで目を光らせる徹底ぶり。名将と呼ばれる監督は、みなディテールにまで徹底的にこだわりますね、間違いなく。ただ、肉の出入り業者までこだわるとは恐れ入りますね。
印象的だったのが、彼の半生を振り返っているときに行った父親のインタビュー。
サッカー監督だった父の姿を見て育ったモウリーニョは、良くも悪くもその影響を受けているのでしょうな。家族団らんで過ごしていたクリスマスの夜に電話が鳴り、父親が解任されるということもあり、「サッカー監督という仕事」の現実を目の当たりしている。
「テレビに映るジョゼとあなたの知るジョゼは違いますか?」と聞かれて、父親はこう答えている。
「そうだね。まるで違う。彼はサッカーから離れると気さくですぐ友達を作るような男だ。テレビに映る顔は彼本来のものではない。だがサッカーの世界で生きるなら、あの顔を作っていくほうがいいんだ。彼の父親はそうではなかった。それは監督として良い結果を生まなかった。だから彼はあれでいいんだよ。私の言いたいことはわかるだろう?」
なぜ彼があのような振る舞いをするのか・・・・そういうことなのでしょう。
話をバルサとの因縁に戻すと・・・今シーズンの戦績はご存知の通り。いかんせん、バルサが強すぎた。「サッカーの歴史上一番強いチームなのでは?」といわれるほどの圧倒的でしたからね。特にCL決勝でのあのサッカーを見せられたらねぇ・・・・でも、スペイン国王杯決勝では、そのバルサに競り勝ってタイトルを獲って一矢報いてますからね。やはりすごい男ですよ、モウリーニョ。
番組の最後、「あなたのようになりたい若者にアドバイスを送るなら?」と聞かれて彼はこう答えている。
「大事なのは、自分らしくあることだ。誰かのまねをしようなんて考えてはいけない。私のすべてを知ることはできない。だから私をまねても私にはなれない。その人だけの人生、性格、アイディア、そこが出発点であるべきだ。私を超えたいと思うなら、まず自分自身を知ること。自らのスタイルを決め、それを貫かなければならない。恐れることなく、自分を信じて進むことだ」。
来年、彼がどんな戦略を練って、あのドリームチームに立ち向かっていくのか。すんげぇ楽しみですわ。
そして、これを書き上げてから気づいたけど、冒頭のモウリーニョの言葉って、正月に放送していたヨハン・クライフの哲学とはあまりに真逆なんですよね。彼はこう言ってます。
「私は勝つことは大事だが、もっと大切なものがあると思う。当然、誰しも勝利したい。しかし人生はそれだけではない」
「勝利に対する強迫観念だけではいけないのだ。私は74年のワールドカップで負けた。しかし我々の戦い方は今でも語り継がれている。36年前のことだ。負けたにもかかわらず。勝とうが負けようがあとに残したもの、それが重要なのだ」
いやー、冒頭のモウリーニョ語録と見比べてください・・・まさに正反対!(笑)。
リーガでは、この哲学を体現したフットボールの最高峰がぶつかりあっているのだから、たまらないですね... 記事を読む