等々力取材。もったいない話。

 いまさらだけど、等々力のナビスコ仙台戦(1stレグ)。
ホームで2-1で勝利。ただ2ndレグが残っているから、まだ何とも言えないですよね・・・うん、何も言えないっす。
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 一ヶ月ぶりの川崎フロンターレ観戦だったわけですが、大久保嘉人選手のプレーにはホレボレさせられました。ボールを受ける、止める技術が抜群にうまい。
「マークが来ていようが、プレッシャーがあろうが、相手の取れない場所にボールを置く」
 ホント、これだけで試合展開がここまで変わるのかっていうね。記者席で、思わず「うめぇ!」って漏らしちゃいましたもん。
 試合後、ミックスゾーンに現れた大久保選手を取材すると、試合全体を通じてロングボールが多すぎたことの違和感を口にしていました。「もったない」と。特に試合終盤は、2-0で相手が10人。急ぐ必要はまるでなかったにもかかわらず、相手の裏にロングボールを蹴っていたことで、数的優位を生かす展開には持ち込めませんでしたから、彼が悔やむのもわかります。
ただこの試合は、前半からロングボールが多かったんですよね。思わず、「あれ、なんでだったんですか?」と大久保選手に聞き返してしまいましたが、「わからん!」と一言・笑。「相手を疲れさせる狙いがあったと思うけど、自分も疲れてしまった」と笑ってしましたが。どうやら後ろの選手に聞くと、アウェイゴールがあるので、相手の出方によっては、最初はつながずにシンプルに蹴っていこうという意図があったみたいです。
 後ろは失点したくない、前は点を取りたい。
このへんは、いつものリーグ戦以上に難しさがあったのかもしれませんね。こういう試合運びの意思統一の難しさも、H&Aのカップ戦の醍醐味ということで。
来週の鹿島アントラーズ戦で開催される「闘Aまんがまつり」の告知。
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Jドリームの赤星鷹が川崎フロンターレのユニフォーム着てる!!!!!これはサッカー漫画界を揺るがす移籍じゃないですか。移籍話をまとめた代理人(作者の塀内先生)、太っ腹ですな。
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等々力取材〜ケンゴとシルバ。中盤を制するものがゲームを制す。

 新潟戦は2-1で勝利。
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 サッカーは90分間のスポーツ、というのをあらためて感じた試合でした。
タイトな連戦を締めくくる最後のゲームということもあって、試合中のペース配分も含めて、90分をうまくやりくりをして過ごしたフロンターレが勝ち切った。そんな印象です。
 まず前半に関して言えば、新潟がペースを握った展開だったと思います。
前線からかなりのハイプレッシャーをかけて、守備で自分たちのリズムをうまく掴んでいました。フロンターレも、前がかりになっていた相手のスペースを狙い、縦に速い攻撃を繰り出せていたのですが、そこから思うようにシュートにまで持ち込めず。「マイボールのときに、カウンターを狙いすぎていた部分はあったかもしれない。そこで取られてしまい、今度は相手がゆっくりボールを回す、という展開にされてしまった」と田中裕介選手。新潟がボールを握るという時間帯が続きました。
 ボールを握った新潟は、ビルドアップから攻撃を組み立てて、サイドバックも積極的に攻撃参加していましたし、十分な圧力があったと思います。小林選手がたまらず自陣に帰って守備に追われる時間も目立ちましたから。「アンパンマンと(田中)アトムのマッチアップだな」などと思いながら見てましたけどね・笑。
 ただフロンターレは、ペースを握られた前半を無失点でしのぎました。これが大きかったと思います。逆にいうと、新潟はテンポをあげた前半にアドバンテージを奪うことができなかったわけです。「後半は、絶対に相手がバテると思っていた」とは憲剛選手の弁。その通りに、後半になると運動量が落ちた相手を、フロンターレが一気に攻め立てます。
 その急先鋒になっていたのがレナトでした。特に負傷明けのレナトは、前半は”らしい突破”が鳴りを潜めていて心配していたのですが、後半は別人でしたね。対面していたサイドバックをほとんど子供扱い(実際、まだ19歳になったばかりの若手らしいですが)。左の局面勝負で圧倒して決定機を作り続けます。そして大久保選手のゴールをお膳立て。これで先手を奪いました。
 その後もフロンターレがペースを握り、相手はほぼノーチャンスだったと思います・・・”ほぼノーチャンス”だったのですが、セットプレーのクリアボールでつなぎをミスしてしまい、さらにその対応も誤るなどのミスが重なり、非常にもったない失点で同点に。試合全体を通じても、後半は崩された場面も少なく、ピンチらしいピンチは本当にここだけだったと思います。それだけに実にもったいなかった。
 ここで風間監督は、矢島選手を下げて、パトリック投入・・・・ではなく、稲本選手を投入。最前線に大久保選手、中村憲剛選手をトップ下にあげる、湘南戦の後半にも見せたゼロトップのツーシャドーシステムに変更して勝負に出ました。
 決勝点はこの采配がズバリ当たった形です。「ジュニーニョに出した感覚を思い出したよ」と憲剛選手は話してましたが、あのドンピシャのスルーパスと、GK が倒れるまで見切ってから冷静に決めた大久保選手のゴールと合わせて、見事な連係でした。これで勝負ありました。
 うまくいかない時間が続いても、無失点で耐える。リードしてからは、マイボールを大事にしながらも、ポゼッションにこだわりすぎず、相手の隙を見つけたら、縦に速い攻撃で仕留める。まだまだチームの課題はありますが、着実に前進しているのではないでしょうか。
 さて。
この試合ではもうひとつ、見所がありました。それが中村憲剛選手とレオ・シルバによる両チームのボランチによる中盤の主導権争いです。相手がアプローチに来たら、あえて勝負せずにバックパスや横パスで逃げてから中盤の攻撃を組み立てたかと思ったら、今度は相手が来た瞬間、味方とのワンツーで置き去りにするような突破を仕掛ける。そんな駆け引きを中盤で繰り広げていました。個人的にもとても見応えがありました。このへんの駆け引きって、きっと将棋のプロ棋士同士の頭脳戦に通じるものがあると思ってます。
 試合後のミックスゾーンで「相手のボランチ(レオ・シルバ)との中盤の引っぱりあいが見ていて面白かった」と憲剛選手に伝えたところ、憲剛選手本人もかなり楽しかったようで、「ワンツーで外して、前にグンと出て行ったりして、どうやって出し抜いてやろうかという感じが出ていたでしょ?久々にJリーグでああいう駆け引きが出来たよ」と笑顔で語ってました。憲剛選手がそこまで言うのはかなり珍しいと思います。
 決勝点も憲剛選手のスルーパスばかりが注目されますが、あれは中盤でレオ・シルバをいなして起点になってから、大久保選手に出したボールでしたからね。シルバとの競り合いを制して生まれたスルーパスでもあったわけです。互いに駆け引きを満喫し、お互いの実力を認めあった90分だったんでしょうね。試合後の整列では、握手だけではなくお互いに笑顔でハグをしてました。レオ・シルバ、良い選手でした。
 ちなみに失点シーンに関しては、「あれは福森でしょ。『なんで俺がカバー?なんで、いかないのフク?』と言いながら、カバーに走ってたよ・笑」と憤慨してました。ちなみに福森選手はというと「行くのは憲剛さん・・・」と言いながら走っていたと言い訳していました・笑。
 そのシーンを録画で見直すとやはり福森選手の対応に問題があったと思いますが・笑、一応、チームメートの見解を聞いておきましょう。「福森(福森晃斗)にアプローチにいかせて、憲剛さん(中村憲剛)がカバーする場面だったと思う。自分も声を出していたが、歓声で届かなかった」とはGKの杉山選手の証言・・・・福森選手は、中断期間の宿題をもらったということにしておきましょう。
 これで今季の等々力負けなしは継続。
スタジアムもいい雰囲気が戻ってきていますね。特に5月は登里選手や伊藤選手、大島選手やレナトの離脱が重なり、台所事情の苦しい時期がありながらも、公式戦負け知らずで乗り切りました。
中断明けは鹿島、浦和、広島、大宮・・とタフな相手ばかりですが、いい準備をして欲しいですね。
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平塚取材〜中盤の渋滞を解消して巻き返す。

 ナビスコカップ湘南戦の取材に行ってきました。
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 試合は1-1のドローながら、3位のジュビロ磐田が引き分けたため、決勝トーナメント進出が決定しました。もちろん、試合に勝って決めたかったところではありますが、追いついての引き分けでしたし、ミッションを無事に果たすことができました。
 試合内容についていうと・・・前半はうまくいきませんでしたね。
なかなか良い形でボランチや前線にボールを入れることができず、最終ラインの中澤選手と實藤選手に何度もボールが戻ってきていました。ビルドアップをやり直すこと自体は何も問題ないのですが、やり直しでも中盤でうまくいかず、結局、前線に目がけてロングボールを蹴るしかない状態が目立ちました。
 原因は色々あると思うのですが、そのひとつとしては中盤で「渋滞」が起こっていたことでしょう。まず湘南が採用している[3-4-2-1]は、前線の1トップ&2シャドーが守備でのプレスバックも頑張りますし、中盤はかなり分厚いです。前線からの守備を頑張る相手を、フロンターレの後ろがなかなか外せませんでした。
 パスの受け手となる前線も然り。
この日フロンターレで先発したサイドハーフの森谷選手と宏矢選手は、サイドに張ってスペースに出て行くというよりは、中盤に顔を出して足元でボールを受けたいタイプです。湘南が中盤で人数をかけていましたし、中盤ではいわゆる「渋滞」が起こっており、フロンターレは、ボールを持ったボランチが中盤で前を向いて組み立てたり、2トップが縦のクサビを受けに来るスペースやタイミングをなかなか作ることができませんでした。
 もちろん、打開策はあったと思います。
例えば、サイドハーフが大きくワイドに開いたり起点になることで、3バックの陣形を横に広げたり、ピッチの幅を使った組み立てをすることで、中央のエリアを薄くするような「交通整備」がそうです。ただ試合中は、ピッチ上の選手の中でそこまで工夫ができず、ペースが掴めないまま。そんな前半でした。
 ハーフタイム、風間監督はここをテコ入れしました。
後半から、大久保選手をワントップに、トップ下に憲剛選手を入れて、両サイドには左に矢島選手、右に小林選手が張る[4-2-3-1]のような形に変更。この采配で巻き返します。
 特に2トップだった矢島選手を左サイドにウィングのような形で張らせ続けている狙いがよかったと思います。矢島選手本人も「自分は左サイドに張ってもいいので、真ん中のスペースを空けることを意識するように言われていた」と明かしていましたが、中央で起きていた前半の「渋滞」を解消するために、風間監督は矢島選手を左に配置転換させました。さらに相手の右サイドの守備の連係に難があったことも見越したとも思います。後半の矢島選手は持ち前の強さとスピードで何度も左サイドで起点を作り始めます。
こうして相手の3バックを横に広げていき、さらに右サイドに移った小林選手が抜群の動き出しで、サイドからゴール前へと飛び込んでいく。それでいて真ん中は真ん中で、大久保選手と憲剛選手が縦関係で構えており、ややプレッシャーの緩くなった真ん中で起点を作りながら、2人だけでの連係でもゴールに向かっていく攻撃を繰り出していましたからね。左右中央、どのエリアからの攻撃も迫力が出ていました。
 試合のハイライトは、後半の左サイドの矢島選手からのクロスに小林選手が中央で合わせる形で生まれていた決定機ですね。ここで立ちはだかったのが、フロンターレからの期限付き移籍中の安藤選手。後半だけで2、3度はビッグセーブしたでしょうか。思わず「アンドゥー、気合いは入りすぎだろ」と僕も記者席で頭を抱えてしまいましたが、それでも最後は小林選手がヘディングこじあけて同点ゴールを決めました。そして、これが決勝トーナメント進出を決めるゴールとなりました。
 面白かったのが、試合後のミックスゾーンです。
小林悠選手を取材していたら、フロンターレ側のミックスゾーンに安藤選手が挨拶しに来ました。安藤選手が視界に入った瞬間、すかさずたまたま身体に当たってただけだろ?『俺が止めた!』みたいな顔すんなよ。キャッチすんな!」と安藤選手をいじる小林選手。先日のリーグ戦と同様、終盤で追いつかれる形でのドローだったこともあり、安藤選手も「勝たせてよー」と小林選手に懇願してましたが、フロンターレは負けていたらグループ敗退でしたから、そうはいきません。
 ちなみに安藤選手にビッグセーブを連発されたあの局面。
小林選手によると、ピッチが少しスリッピーだったこともあり、左からのクロスに対して、ボールが流れないようにしっかり右足に当てようと思っていた結果、少し慎重になりすぎたとのことでした。つまり、安藤選手が凄かったのではなく、自分の問題だったということを再三強調してました・笑。クロスを入れていた矢島選手にも「相手GKがよかったんですかね?」とわざとらしく聞いてみましたが、「それはないっすねー」と安藤選手の活躍を全否定してました・笑。
 なんていうか、この試合の後半は、湘南ベルマーレ対川崎フロンターレではなく、ほとんど小林悠対安藤駿介の構図になってましたから・笑、試合後のこういうやりとりも微笑ましかったです。
 中断まであと1試合。
選手は連戦続きでかなりキツいと思いますが、負けなしで踏ん張ってもらいましょう。... 記事を読む

サムライサッカーキング「麻生の中村さん」。

現在発売中のサムライサッカーキング。中村憲剛スペシャルです。ノボリもアイドルっぽく登場してます・笑。
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 憲剛選手の特集記事が4本ほどあるのですが、そのうちのひとつ「麻生の中村さん」という原稿を書かせてもらいました。フットボーラー・中村憲剛の魅力や哲学は、岩本さんのロングインタビューや飯尾さんの長編ドキュメントでお楽しみください・・ってことで、僕は練習場である麻生グラウンドで中村憲剛選手の実態に迫っております。老若男女を惹き付ける彼のキャラクターであったり、あるちは3年前の南アフリカワールドカップの前にアゴの骨折をしたときの話などの懐かしい話題も盛り込んでおりますので、ぜひ。
 ちなみに雑誌が発売されてから、この「中村さん」という呼び名を本人はどう思っているかをあらためて聞いてみたことがあります。本人は「呼ばれたことないからね。逆に新鮮だよ」とまんざらでもない様子でした。これからも中村さんでいこうかと思っております。
 
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 ナビスコカップ大宮戦のこぼれ話でも。
憲剛選手はベンチスタートでしたが、90分間出番無く終えました。代表帰りや怪我明けなどの問題で、フロンターレでのベンチスタートになることはまれにありましたが、いつも後半途中には出場していた記憶があります。
 そこで今日の練習後、「フロンターレで90分間ベンチだったって久しぶりじゃない?」と声をかけてみると、「何年ぶりだろう?なんやかんやで必ず出てたからね。90分ベンチを温め続けたのは・・・たぶん2004年以来じゃないかな」と、さすがの記憶力。2004年ってフロンターレがJ2の時代じゃないですか。
「面白かったよ」とベンチの90分間を堪能した模様で、レカロシートの座り心地も味わえたことでしょう。もっとも、2-0になり自分の出番はないかなと思ってすっかり安心していたところで、終盤にちょっとバタバタし始めたので、実はジェシとともに少しドキドキしてたらしいですが・笑。
先日の大宮戦は、「中村憲剛選手が90分ベンチに座り続けた」という意味で、貴重な試合だったかもしれませんね。
もし暇な人がいたら、「中村憲剛選手が90分ベンチで出場なし」というのは、いつ以来の記録だったのか調べてみてください。
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等々力取材。パスとドリブルと心強さと。

 天気がよかったですね。
やはり5月の天気は好きです。サッカー観戦日和が多いですから。
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ナビスコカップ大宮戦は2-0で勝利。
両チームとも週末のリーグ戦を見越して、主力を何人か落としたメンバー構成でした。そういう意味では、条件は一緒だったかもしれません。
 注目はパトリックとアン・ビョンジュン選手の2トップでした。
アン選手は公式戦初出場です。前日の練習で主力組に入っている姿を見て、「おおっ!」となりました。まだ復帰間もないのですが、ここで出番が巡ってきました。
2人とも狭いエリアで足元勝負するというよりは、スペースに抜け出してゴリゴリとゴールに向かったり、シンプルな空中戦で勝負したほうが持ち味を発揮しそうなタイプです。
 なので、攻撃の組み立ても少し変わるだろうなと思っていたら、ピッチ上でもそこの狙いがしっかりと徹底されていました。福森選手のロングフィードであったり、背後を突くと見せかけて田中裕介選手がミドルレンジの鋭いパスをアン選手の足元につけたりと、中盤を飛ばしたダイナミックな組み立てはなかなか見応えがありました。序盤、福森選手のフィードで裏に抜け出したパトリックの放ったシュートは、先制点のCKにもつながりましたね。
 
 チームとしても、大宮の高いラインの背後を狙うことで相手を少し間延びさせ、中盤のプレッシャーが緩ければ、パスとドリブルを織り交ぜてボールを運んでいくリズムができていました。
 風間フロンターレが攻撃でいいリズムのときというのは、実はボランチやサイドバックの選手が中央でドリブルしていく回数が多いんですよね。足元のパスカットを狙う相手の体勢を見て、「ドリブルで外して」ボールをスイスイと運んで突破していってしまう。パスだけで引いた相手を崩すのはどうしても難しいですから。
 楠神選手が移籍してからというもの、今年はドリブルで運ぶという選択肢がチームの中でなりを潜めていたのですが、ここにきて大島選手や田中裕介選手、實藤選手あたりがそれをやり始めてきました。いいテンポでボールを動かす試合運びができていたと思いますし、いい傾向だと思います。
 そしてキレキレに戻ったレナトというのは、それだけ戦術になってしまいますね・笑。圧巻の追加点でした。
 守備陣にとっても完封は自信になったことでしょう。
完封自体はナビスコの清水戦でもありましたが、0-0でした。完封勝利は今季初めてです。大宮は、長身の長谷川悠選手にロングボールを集めてくる時間帯もありましたが、それほど深いラインになりすぎず、課題であったクロス対応含めて及第点の出来だったかと思います。
チームとしての大崩れが無くなり、パフォーマンスにも安定感が出てきました。この好調ぶりをこのまま中断期間まで維持したいものです。... 記事を読む

等々力取材〜距離感って大事だよね。

 等々力取材。
5月11日は誕生日でした。フロンパークを歩いていたら、「誕生日おめでとうございます」と声をかけてくれるサポーターの方も・・・ありがとうございます。
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 相手はセレッソ大阪。試合は2-2のドロー。
今季は「先制すれば勝てる」という方程式がある一方で、「先制を許すと勝てない」というジレンマもありましたが、そういう現象は解消されつつありますね。逆転勝ちした前節清水戦同様、2点を先攻される展開になりながらも簡単には負けないしぶとさも出てきました。
 なにより、ピッチ上で展開されるサッカーにも「らしさ」が戻ってきましたね。
ということで、ここ3試合を見ていて感じた「自分たちの距離」をテーマにフットボールチャンネルで原稿を書かせてもらいっております。
川崎フロンターレ復調の要因 プレッシングを逆手にとる”絶妙な距離感”に迫る

 ボール回しが格段に機能するようになった背景には、ここを選手間で共有できていることがあると思っています。個々の選手に目を向けると、憲剛選手、山本選手のダブルボランチがうまく起点になっているそうですが、同じぐらい大島選手の存在も大きいですよね。
 原稿の中で憲剛選手もコメントしてくれていましたが、試合中にシンプリシオや扇原選手にプレッシャーを受けても、大島選手がポジションに捉われずに小回りの利くレシーバーになることで、ボールを失わずにゴールに向かうボール運びがチームとしてできるようになっています。このへんがうまく噛み合い出して、良い距離感でのサッカーができていますよね。それでもこじ開けられないなら、後半からレナトの個人技で打開していくというオプションがあるのもチームとしての強みになっています。
 もちろん、これからも「自分たちの距離」でいつもサッカーが出来れば問題ないですが、相手あってのサッカーですからそう簡単ではありません。完敗を喫したFC東京戦のように、長いボールをこわがって最終ラインが引いてしまっては、チーム全体が間延びしてしまい、自分たちの距離でサッカーはできなくなる試合もあります。おそらく、今後の対戦相手もフロンターレにはこの距離感でサッカーをさせないようにシフトしてくるはずで、今後はそこの対応力がチームで問われていくかと思います。
 試合後のことも少し。
ミックスゾーンで今年移籍した楠神順平選手と少し話しました。
「めっちゃブーイングが起きてるタイミングで入ったねー」と話しかけると、「そうなんすよ。あれは俺に対してじゃないですよね?」と少し気にしてました・笑。直接的にはその前の判定を巡って山本選手に出た警告などの起きていた大ブーイングだったのですが、その煽りを受けた形になってしまいましたね。
 プレーでの見せ場はあまりありませんでした。
むしろセットプレーでのこぼれ球を拾った場面で軽率なボールロストをしてしまい、カウンターとなるレナトの突破をファウル覚悟で止めて警告を受けてしまう始末。あの場面を聞くと、「退場やと思ってました。そしてすごい形相でこっちにきた憲剛さんにめっちゃ怒られました」と苦笑いしていました。確かに退場でもおかしくなかったと思います。憲剛選手も「あれは退場でしょ」と言ってましたが、ゴール前ではなく場所がセンター付近でしたし、自陣に茂庭選手も残っていたことから、得点機会阻止には当たらないと高山主審が判断したのでしょうかね。
 それよりも、4分のロスタイム中にGKキム・ジンヒョンが負傷で1分近くも時間を消費したにもかかわらず、49:00になる瞬間にタイムアップの笛がなった判断のほうが個人的には謎でした。GKの治療であったにもかかわらず、時計を止めていなかったのでしょうか。スタジアムの雰囲気が完全にひっくり返す流れだっただけに、あのロスタイムの短さはちょっと意外でした。
・・・とまぁ、ちょっとジャッジに関する記述が多くなってしまう試合は、やはり残念ですよね。連戦ですから、しっかり切り替えていってもらいたいと思います。
 ひさびさに風間監督のセレクション。
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