山本真希のミドルシュート論〜「なんて言ったら良いんですかね・・・・入るときは、もう入っているんですよ」







 どうも、いしかわごうです。
本日は麻生取材に。ナビスコカップのモンテディオ山形戦に向けた取材をしてきました。

 連戦を考慮して、数人の主力を温存して臨む一戦になりそうです。

 チャンスが巡ってきそうな選手の一人が山本真希。
意気込みを聞くと、「頑張ります!」の一言・笑。具体的なプレーを聞くと、「シュートを積極的に狙っていきたいですね。もちろん入るのが一番良いですけど、たとえ入らなくても、惜しいシュートを打つことで、試合の流れが変わることがあるので」と、得意のミドルシュートで流れを変えるという意識を持っているようでした。

 彼は前回先発出場した試合がリーグ戦の山形戦。持ち味を出せず、試合にも敗れる悔しい思いをしています。もしかしたら、ミドルシュートで本当に変えたいのは、”自分自身の流れ”なのかもしれません。

・・・別に、「うまいこと言ったった!」みたいな顔をしてキーボード叩いてませんからねっ。

 せっかくなので、ミドルシュートの話を掘り下げて聞かせてもらいました。
 
 というのも、よく「フリーキックの名手は、蹴った瞬間の感触・感覚で決まったかどうかがわかる」とも言うじゃないですか。ならば、ミドルシュートの名手・山本真希の場合は、どうなんだろうか。それが知りたくなったのです。本人にしかわからない感覚だと思いますが、彼の見えている世界をちょっとだけお邪魔させてもらいました。

「ミドルシュートって、蹴った瞬間の手応えで入ったかどうかわかるものなんですか?」と聞くと、彼は「うーん」と少し考えてから、「なんて言ったら良いんですかね・・・・入るときは、もう入っているんですよ」と答えてくれました。

 入るときは、もう入っている・・・????

・・・・えーっと、時間と空間を飛び越え出したようなコメントが理解できない・笑。ただサッカーの感覚的なプレーを口にしてもらったときにはよくあることなので、少し質問を刻むことで、この飛び越えた間を埋めてみることにしました。

「例えば、逆に『これは入った!』と思うようなミドルが相手に止められてしまうってことってあったりするんですか?」

「ありますね。それは、全然あります。むしろ『入った!』と思ったら、たいてい止められるんですよ。ボールの軌道を自分が見ているときはだいたい止められている。ゴールするときは、軌道が自分で見えていないんですよ」

 ほぉー。
だから、”ミドルシュートが入るときは、(軌道が見えないので)もう入っている”という感覚になるということなのね。少し理解できました。

 具体的なシーンとして、2年前の名古屋戦、等々力で決めた劇的なミドルシュートについて聞くと、まさにその感覚だったと言います。

「そう、あれも『入った』というよりも、『入ってた!』なんですよ。だから、入ったゴールはあとで(映像で)観て『こうやって入ってたんだ』って確認するんですよ」

 ふぇー、なんとも不思議な世界ですよね。
入ったと思ったときは止められている。だって、入るときは気づいたら入っているから・・・・それが山本真希のミドルシュートなのか。

 北斗の拳でケンシロウの「お前はもう死んでいる」というセリフがありますが、ミドル神拳の継承者であるマサキ・ヤマモトに言わせれば、「ミドルはもう入っている」なんでしょうね。いや、ミドル神拳とか知りませんけど。

 あまりにも勉強になるので、僕が「いやぁー、面白いなぁ・・・」と何度も言っていると、彼は「初めて話しましたよ」と笑ってました。明日、「もう入っているミドルシュート」が出るか、楽しみですね。

 ちなみに「サッカー脳を育む」で、中村憲剛に話を聞いたとき、彼はミドルシュートには特に決断力が大事だと話してくれました。いわく、決め打ちに近い状態で狙ったシュートだ、と。まわりの選手も見えていても、選択肢には入ってこないほど、自分の世界に入っている状態で打ったミドルシュートは入ると。まさに一点集中しているときなんでしょうね。詳しくは読んでください。

ではでは。
試合全体の見どころ、ポイントは明日に書こうと思っています(予定)。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。





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