我慢の先にあった優勝。


どうも、いしかわごうです。

先週は国立取材。天皇杯決勝戦でした。

・・・・天皇杯、獲ったどーーー!!!

決着は120分でも決着がつかず、PK戦の末に決まりました。それも決勝史上最長となる10人目までもつれる戦い。

最後はチョン・ソンリョンがストップ。

記者席にいた自分はというと、優勝が決まった瞬間も、ぬか喜びにならないように、どこか冷静でした。

というのもVARチェックが入るのでPKがやり直しになる可能性があるからです。実際、2本目に登場した瀬川祐輔は止められたものの、そうなりましたからね。

「このPKストップは認められたのか」、「ソンリョンにフライングがなかったかどうか、VARチェックが入るのではないか」と勝利(優勝)が確定したのかどうかわからず、選手より審判団の様子をうかがっていたぐらいです・笑。

いやー、優勝は良いものです。
ただ試合を振り返ると、あまりに苦しい120分でした。

我慢する時間があるのは選手も覚悟していたと思いますが試合を通じて、これだけ長く我慢を強いられる展開になるとは思わなかったと思います。

登里享平が言います。

「相手のやり方は把握していましたが、押し込まれた展開になった。15分ぐらいで落ち着くと思っていたけど、なかなか流れを変えられず、難しいゲームだった」

そうなんですよね。
苦しいときは「我慢の一手」で耐え続けることでチームは状況を変えてきましたが、この日は我慢しても状況が変わらなかった。

結局、前半だけでシュートは11本浴びています。川崎は瀬古樹のミドルシュートのみです。後半もなかなか巻き返しできず、本当に苦しい時間ばかりが続きました。

でも、それでも自分たちからは崩れない。そこに今のフロンターレの強さがあるのだと思います。

試合後のフラッシュインタビューで、勝因を問われた鬼木達監督はこう話していました。

「自分たちを信じて戦えたこと、自分たちから崩れなかったこと。そして、ここに集まってくださったサポーターの方々になんとか勝ちを届けたい。そういう想いだけだったと思います」

・・・自分たちから崩れなかった。

 やはり「我慢して自分たちからは崩れない」。決勝戦の一発勝負で重要なことは、きっとそこになるのだと思います。思えば、過去のカップ戦決勝で敗れてきた時のフロンターレは、そこがどこか脆かったですから。

というわけで、優勝レビューになります。

ラインナップはこちらです。

■「中盤と前線と距離が出てしまったので、蹴られる中でも中盤との距離感を縮める作業は必要だったと思います」(山村和也)、「試合前に鬼さんが『試合を動かすのはゴールだぞ』と言っていて。それは失点も含めて。失点しなければいいし、(劣勢でも)ネガティブならなくてもいい」(宮代大聖)。自陣で強いられた我慢の前半。選手たちはどう感じながら過ごしていたのか。

■「前(のプレス)を止めるのか。後ろを上げるのか。そもそもの(ボールの)追い方を変えるのか。目まぐるしく変わるので、なかなかピッチで修正するのはできなかったのは課題です」(脇坂泰斗)。なぜ間延びは起きたのか。ジレンマを抱えていた中盤が抱えていた、攻守両面での難しさとは?

■「ロングボールすらまともに蹴れないというか、すごく蹴りづらいグラウンド状況だった。解決方法を探すのは苦労しました」(山根視来)、「ピッチコンディションに問題がありました。ある程度はリスクを負わないように選択するところが多かった」(山村和也)。選手たちを悩ませ続けた国立の荒れた芝。でも、それを言い訳にせずに勝ちに繋げていくことが強さでもある。

■「ロングボールでボールを失うのは、良くはないのですが、向こうのゲームにもなりにくいなというのは感じました」(脇坂泰斗)、「最後はみんなで笑って終わるということだけを決めて試合をしていたので、失点しないことだけでした」(山根視来)。繋げなかったが、危険なボールの失い方もしなかった。120分でフロンターレがピッチで表現したこととは?

■「そうですね。チームに恵まれてますね」(山村和也)。カップ戦ファイナル6戦6勝。「カップ戦優勝請負人」である山村和也が語っていた、一発勝負で重要なことと、それを遂行した日。

■「タイトルを経験して見えてくるものが間違いなくある。昨年の2位も含め、タイトルは転がってくるものでは絶対にない」(脇坂泰斗)。14番を背負い、チームの勝敗を背負ったシーズンで掴み取ったタイトル。試合後に中村憲剛さんに言われたこととは?

■今年のフロンターレがタイトルを獲らなくてはいけなかった理由。
そして、優勝後のミックスゾーン取材での、ある心残り。

全部で約15000文字の大ボリュームです。冒頭の無料部分も多めにしておきました。

優勝記念にぜひ購入して読んでみてください!!

「素敵なルネッサンス」 天皇杯決勝・柏レイソル戦:0-0(PK:8-7)

もう一回言いますね。

・・・・天皇杯、獲ったどーーー!!!

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