名古屋グランパス戦〜「高さ」ではなく「低さ」で解決したサイドの崩し方。



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 どうも、いしかわごうです。
第11節名古屋グランパス戦は1-0で勝利。

連敗を3でストップし、嫌な流れを断ち切ることができました。それが大きいですね。そして新井章太にとってはプロ2試合目にして、嬉しい初勝利となりました。おめでとさん。

 試合に関していうと、ちょっと意外だったのが、前回のナビスコカップとは違った名古屋の攻撃陣です。
3月の対戦ではノヴァコヴィッチをベンチに置き、前線に川又堅碁と永井謙佑を筆頭に、小谷松知哉や矢野貴章など走力の高い選手たちを配置するなど、西野監督はかなり極端なシフトを採用してきました。ただこれが相当にやっかいで、困ったらサイドの深い位置にロングボールを出して、川又堅碁と永井謙佑を走らせて起点を作る。これを繰り返すことで、フロンターレはボールを回収しても、選手間の距離を分断されがちだからです。

 西野監督はこの策を採用してくるのかと思ったのですが、この試合では、連戦を考慮してか、前線のセンターにノヴァコヴィッチ。シャドーに川又堅碁と小川住純という組み合わせでした。

 おそらくノヴァコと川又の共存の仕方を探っている段階なのだと思いますが、この2人がまだあまり噛み合ってない印象です。例えば、ノヴァコヴィッチは中央で張っているので、川又は左サイドに流れてボールを受けたり、起点を作ろうとします。そうすると、今度は左ウィングバックの永井が縦に突破できるスペースを消してしまうんですよね。名古屋の川又堅碁と永井謙佑の関係がまだ整備されておらず、サイドでお互いの持ち味を消し合ってくれたような配置だったのは、フロンターレ守備陣からすればラッキーでした。

 永井が川崎守備陣に怖さを与えた場面と言えば、28分の縦に抜けようとして、エウシーニョがたまらずファウルした場面ぐらいでしょう。このときは川又が左ではなく中央のエリア入り込んでいたので、やはり永井の前には突破できるスペースがありましたから。

 試合全体を通じても、それほど危険な場面も作られなかったと思います。課題となっていたセットプレーの守備も防ぎ切りました。新井章太は、ハイボールに対するパンチングの判断とボールを弾く場所が良いですね。枠内シュートは少なかっただけに、クロス対応の落ち着きの良さは目につきました。無失点勝利は自信になると思います。

 攻撃面に関して言えば、組み立てにちょっとした変化があった印象です。おそらくボランチに中村憲剛がいないからだと思いますが、レナト、大久保嘉人、船山貴之の3人が、中盤のサポートに頻繁に顔を出していました。さらに間で受けようとする前線の3人に対して、名古屋守備陣はそれほどタイトにチェックしてこないので、縦に素早くパスを入れて、そこから前を向いてボールを運んでいけるリズムが、前線に出来ていました。相手のブロックを中盤の底からじっくり剥がしていくというよりも縦に配給して前の3枚で仕掛けてしまう。そういうテンポで攻撃できました。

 このリズムが良かったですし、仕掛けで奪われても、特に船山貴之は切り替わった際にすぐに奪い返しにいけるので、カウンターのピンチを未然に防いでました。総じて、前線の選手の帰陣が早かったことも、非常によかったと思います。

 そして決勝点の場面。
グラウンダーのクロスに、斜めから走り込んだ大久保嘉人が合わせた形です。

 広島戦でも指摘したように、現在のフロンターレの前線には「高さ」がありません。一方で名古屋のゴール前には、闘莉王という日本でも屈指の「山」がいます。サイドからクロスを上げる必要性はありますが、ただ上げても跳ね返されるだけですから、クロスの入れ方を工夫していかねばなりません。

 出場停止明けの車屋紳太郎に、そのあたりの意識を聞いたら、「浮き球をなるべく蹴らず、シュート気味でもよいので、低くて速いボールを意識してますね」と話してました。つまり、「高さ」で勝負できないのなら、「低さ」で解決しちゃえばいい、とでも言いましょうか。まぁ、クロスを上げたのは車屋紳太郎ではなくてエウシーニョですけど・笑。

 そういえば、去年に右サイドバックをつとめていた田中裕介が、クロスに関しては「高さで解決するな」と風間監督から言われていると明かしてました。去年、NACK5で大久保嘉人がハットトリックを達成したときの彼のアシストがそうでした。

NACK5取材〜高さで解決しないサイドの崩し方。

 そう考えると、広島戦で無得点で終わった課題を生かした崩しだったともいえるかもしれません。

 あとは、追加点を取れた場面で仕留められなかったのは反省点です。終盤にカウンターで3対4、4対3を作る場面が3度はあったので、せめて1点は決めておきたいところですな。

 連戦を終えて、久しぶりに一週間のインターバルがあります。
選手にはまた良い準備をして試合に臨んでもらいたいと思います。

ではでは。
今日はわたくし・いしかわごうの誕生日だったりします。このブログともども、今後ともよろしくお願いします。


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3 comments:

  1. お誕生日おめでとうございます。
    これからも、タイトルに向けたフロンターレの活躍ともに、いしかわごうさんのご活躍も楽しみにしています。

  2. お誕生日おめでとうございます。今年のいしかわごうさんにもフロン太にも幸運がありますように

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