渡辺明二冠とJ1昇格プレーオフを観に行ったのだ。



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 前日は神戸で日帰り取材。
深夜に帰宅して翌日7日は、午前中に麻生で解散式、午後は味スタでJ1昇格プレーオフでした。

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 フロンターレの解散式の日はいつも天気に恵まれますね。今年もピーカンでした。麻生が最後になる選手もいるので、サポーターもたくさん。中村さんが入院中でいないのが、さびしい。毎年、最後の囲み取材をして「来年もよろしくー」と挨拶をして締めるのが常だったもんで。

 退団が発表されている選手とはお別れですが、田中裕介とは「また!」と言って別れました。着ているユニフォームは変わりますが、彼とは来年の等々力で会うと思いますので。本人も等々力で試合をするのを楽しみにしておりました。

 大宮からの期限付き移籍が満了した金久保順とは久しぶりに話した。
というのも、先週はインフルエンザにかかっていて練習場に姿を現さなかったのだ。聞くと、二日間ぐらい苦しんで、その後は自宅待機だったとのこと。彼と話している最中、近くにいたデカモリシが、でっかい声で「どこ行くの?どこ行くの?」と、僕らが一番聞きたい移籍先に関する質問を、ランチを誘うような感覚でしてくれてウケました。金久保も笑っていた。

 その取材を終えてからは味スタに移動。
ジェフ千葉対モンテディオ山形によるJ1昇格プレーオフ決勝を観戦。

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 取材で行こうかな、それともチケットを買って客として見ようかなと考えていたところ、「ご一緒にどうですか」とお誘いの連絡をいただく・・・なんと将棋の渡辺明二冠から!!

 ありがたいこと、この上なし。もちろん、ご一緒させていただく。モンテディオの本拠地である山形の天童市は将棋の街なんですよ。将棋のタイトル戦もよく行われてます。渡辺さんはサッカーファンで、お子さんがサッカーをされていて、渡辺さんも自ら審判の資格も取ったぐらいサッカー好き。世間でもサッカー好きが徐々に認知されていて、夏には村井満チェアマンとのこんな対談もしています。
【サッカー×将棋 特別対談】村井満Jリーグチェアマン×将棋棋士・渡辺明二冠「接近する将棋とサッカー」

 去年出版した「将棋でサッカーが面白くなる本」では中村憲剛選手との対談に協力していただきました。麻生に来てくれたんですよ。
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 試合開始一時間ほど前に飛田給で合流。飛田給駅も、スタジアムまでの道のりも、かなりの混雑ぶりでした。スタジアムに着くと、気合いの入った両サポーターとサッカーファンで埋まっていて、なんとも良い雰囲気。

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 数としてはさすがに千葉サポーターのほうが多かったけど、山形サポーターもたくさん駆けつけておりました。千葉は関塚監督、山形は石崎監督と、ともにフロンターレで指揮をしていた指揮官同士の対戦でもあります。千葉のGKは、フロンターレから今年期限付き移籍した高木駿ですからね。スタジアムではフロンターレグッズを身につけた方も、ちらほらと見受けられました。

 試合はメインSSの招待席で観戦。試合前にマッチデープログラムを眺める渡辺さんに、「トップの林陵平は、明治大学で長友佑都と同級生で、しかも大親友で・・・」とか、「左サイドバックの石川竜也はキック精度が抜群です」とか、山形の選手についてちょいとレクチャーさせてもらいました。そしてモンテディオ山形のライター頼野さんが記者席から挨拶に来てくれた。記念写真を撮ってもらおうということになると、おもむろにリュックを開けてディーオくんのぬいぐるみを取り出す渡辺さん。

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(将棋のタイトルホルダーと将棋アマ三段のサッカーライター)

 お守りだったんですね。そしてリュックに忍ばせるところも、奥様にばっちり目撃されてたんですね。

 試合のほうはというと、堅く、重いゲームでした。
これは当然で、かかっているものが大きい試合だと、どうしてもプレーの選択もセーフティーにならざるを得ないもので、激しく点の取り合うような派手な展開にはまずなりませんから。両者とも、いつもより、つなぐリスクを避けながら、ロングボールで前に早く運んで勝負させていく。そしてセカンドボールの拾い合いのせめぎ合いで時間が進んでいきます。

 ゲームの入りは、千葉の方がよかったと思います。
引き分けでもOKの千葉からすれば、かりに先制点を奪って1-0にすればグッと有利になりますから。逆に山形からすれば、もし先に失点してしまうと2点が必要になるので、どうしても「まずは失点しないこと」に軸足を置いた入り方になる。ゆえに千葉の方がアグレッシブな入り方ができたのかなと思います。ただセットプレーの流れから山崎雅人のヘディングで山形が先制に成功。この一点で山形のサッカーに躍動感が出てきて、1-0のままハーフタイムに。

 試合としてはこれで面白くなるかな、と思っていました。というのも、今季終盤の千葉は、失点してからエンジンがかかる傾向があるので。仕事人・ケンペスが入ってから、巻き返す可能性は十分。

 ただこの日の千葉は、後半になっても攻めが続かない。カウンターを浴びて追加点を奪われる怖さからなのか、それともスペースを消してうまく守っている山形を攻めあぐねているのか、どうにも攻撃に迫力が出て来ない。ケンペスが入っても流れはさほど変わらず。

 終了直前、千葉が決定機を迎えるものの、そこは山形の守護神・山岸範宏がビッグセーブ。逃げ切った山形がJ1最後の切符を手にしました。うわー、おめでとうございます!!

 喜びを爆発させる山形のゴール裏。渡辺さんもディーオくんとともに祝福してました。
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 なおピッチで喜ぶ山形の選手たちの輪に近寄るディーオくんの姿を見つけた渡辺さんは、「動いてる!」と生ディーオくんに感激しておりました。たぶん、あれは相当テンションが上がっていたと思います。
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 試合後はJリーグの方から案内されて、関係者エリアに。村井チェアマンが渡辺さんに挨拶したいとのことで、試合直後の関係者エリアで待っていると、村井チェアマンが登場。さすが渡辺二冠。VIPです。

帰りは、山形側のゴール裏で観戦していた野月さんと合流し、オトコ4人で飲み会。天童のお酒「出羽桜」で乾杯して、サッカーと将棋の話題をつまみに、ずっーーとトークしてました。いろんなお話を聞かせてもらい、楽しかった。

 密かにカバンに忍ばせておいた「渡辺明の思考」にもちゃっかりサインを書いてもらいました。この本、めっちゃ面白いんですよ。将棋ファンじゃなくても読んで欲しいぐらい。

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来年もサッカー界と将棋界で、いろんなコラボイベントをしていきたいですね。将棋ファンの中からサッカー好きが増えて欲しいし、サッカーファンの中から将棋に興味ある人が増えてもらえるとうれしいですから。そういうきっかけ作りができるように、僕もいろいろと頑張りますよー。

・・・・しかし、ほんの数週間前にビッグサイトに公開対局を観に行って、その後の握手会に参加した方と、スタジアムでサッカー観戦しているんだから、人生ってわかりませんね・笑。渡辺明二冠、どうもありがとうございました!


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