昨日のNHK「アスリートの魂」は川島永嗣選手でした。
タイトルは「完璧の守りをめざして」。ベルギーでの挑戦に密着したドキュメントです。
リールセの試合映像もたくさん流してくれました。
ダイジェストとはいえ、ベルギーでの川島選手のプレーはなかなか見れませんからね。じっくり見させてもらったのですが、そこにはひたすら相手の猛攻に晒される川島選手の姿が・・・そのときに「前半に浴びたシュートは19本」とサラッとナレーションされてたんですけど、いやいや、前半だけで19本って、いくらなんでも浴びすぎでしょ!?尋常じゃないですよ、この数字。
フロンターレもシュートが多いといわれてますが、「シュート、よう打ったなー」っていう試合でも前後半通じて、だいたい15本から20本ぐらいですから。リールセ、だてに去年最多失点を喫したチームではないですね・・・。
そしてリールセでは大忙しだけど、日本代表だと、こないだのタジキスタン戦のように、ほとんどシュートが飛んでこないこともあるんだから、なんか大変ですよね。
川島選手の日常生活も垣間見れました。
スーパーマーケットでは、英語とオランダ語を使いながら店員と小粋な会話で買い物を楽しむエイジさん。料理好きを公言していただけあって、自宅ではお米の水加減にこだわりを見せながら、薄切りを要求して買った肉を使って手馴れた様子で炒めていましたね。なんかそういう姿がなんか面白かった。
語学はiPadを駆使して学んでいるようです。
そして語学の話では、今年就任したGKコーチから川島選手のコーチングのまずさが指摘されていました。
「GKは司令塔」であり、コーチングがしっかりしていれば防げた失点があったとのことで、そのGKコーチが昨年の失点シーンから二つほど抽出していたのですが、その場面がまた「これ、GKの責任?」って首をかしげてしまう失点で、正直なところ苦笑い。
まずひとつめ。
DFラインの背後に蹴り込まれたボールに対して、味方DFが後ろから走りこまれた相手FWに奪われて1対1を決められてしまた失点シーンでした。GKコーチいわく、ここは「相手が後ろから来ているので、自分にバックパスしろ」という指示を川島選手が味方DFに出すべきだったとのこと・・・いや、その失点の責任の99パーセントは、パスが出た瞬間、相手を視野に入れていながら後ろからまんまと抜かれた味方DFの問題だと思いますが・・・。
もうひとつは、PKを与えた場面。
スローインのボールでスルスルと中盤を抜け出した相手が、ペナルティエリア前に侵入。それを味方の選手がアプローチにいって引っ掛けてしまったわけですが、このときに「タックルに行くな!」というコーチングをしていなかったとGKコーチは指摘・・・いや、あの局面で「ディレイ」とコーチングするのは難しいでしょうし、言ったところで、もうDFも勢いが止まらないでしょう。
「どっちも、GKの責任が問われる類か?」とも思ったわけですが、きっと昨年はこういうシーンが数え切れないほどあったんでしょうな。川島選手、本当によく気持ち切らさないでゴールマウスに立ち続けていたのだなぁ・・・ある意味、感動してしまいましたよ。
番組のクライマックスは、ホームゲームでの一戦。
1失点のビハインドを負いながらも、最後の最後まで勝利を姿勢を見せて奮闘し続ける川島選手の姿に起きる、地元サポーターからの「カワシマ!」コールが印象的でした。
日本に帰国しているときは、フロンターレの練習にも顔を出し、イッカGKコーチの特訓に汗を流すこともある川島選手。また麻生グラウンドで会えたらいいな。
準備する力 夢を実現する逆算のマネジメント/川島 永嗣
¥1,365
Amazon.co.jp
この本のいしかわごうの書評はこちら。
日本代表激闘録 AFCアジアカップ カタール2011 [DVD]/出演者不明
¥3,990
Amazon.co.jp
... 記事を読む
Posts from 11月 8, 2011
情熱大陸・李忠成
情熱大陸の2週連続サッカー日本代表特集。今回は、今年1月、アジアカップでの優勝ボレーシュートで一躍ヒーローに躍り出た、李忠成選手でした。
なのですが、内容の中心はフォワードのポジション争いで突如現れた新星・ハーフナー・マイクとの比較ばかりで、李忠成自身のことをあまり深く掘り下げていなかったのが、なんか残念でしたね。
3年前の北京五輪時代の密着映像もあったし、彼のルーツなどもサラッと触れる程度でした。そして結局、主題は再びハーフナー・マイクを意識させた構図。ザックジャパンの基本フォーメーションが[4-2-3-1]だから仕方がないのかもしれませんけど、GKとは違って、フォワードなんだから別にそこまで煽る必要もないと思うのですけどね・・・・今回は前田選手だっているわけでし。
ドキュメントの終盤にも「ハーフナー選手と李選手、どっちがスゴイですか」と直球過ぎる質問。
「どっちがスゴイ・・・それは今の今は、わからないですね。今の今は自分が言う言葉でもないですね。それが人が評価すること。自分は、自分がスゴイというしかない。もしマイクのほうが100パーセント上だとしても、自分のほうがスゴイというしかない」
―――それがないと、日本代表のフォワード争いはできない?」
「いや、サッカー選手と言うより、男としてでしょう」
そしてCMが続いてエンディング。
な~んか消化不良でしたね。次回の長谷部誠選手に期待と言うことで。
李選手の読み応えあるドキュメントならこちら。
アンチ・ドロップアウト~簡単に死なない男たちの物語 (SHUEISHA PB SERIES)/小宮 良之
¥920
Amazon.co.jp
アジアカップでの激闘は、こちら。
日本代表激闘録 AFCアジアカップ カタール2011 [DVD]/出演者不明
¥3,990
Amazon.co.jp
応援クリック、よろしく。
... 記事を読む