[書評]川島永嗣「準備する力 夢を実現する逆算のマネジメント」

どうも。
サッカーブックソムリエ・いしかわごうです。
今回ご来店してくれたあなたに紹介するのは、いまサッカー界注目の一冊です。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 川島永嗣選手の著書「準備する力 夢を実現する逆算のマネジメント」
 ついに出ましたね。日本代表守護神の本。
正直、長谷部誠選手のベストセラー「心を整える」を意識した本の作りなのかなと思ったんですよ。でもそれと比べると、読んだ感想としてはかなり硬派な作りです。
内容も、目標に向かうときに川島選手が指針としている哲学、自身の失敗と成功の経験を通じて導き出したセルフマネジメント術などをマジメに明かしていますね。「好きなミスチルの曲ベスト10」とか「オススメの本」とかのコーナーはありません・笑。
マネジメント法は10章で構成されています。
第1章 強い心をつくるためのマネジメント
第2章 プロで成功するためのマネジメント
第3章 日本代表になるためのマネジメント
第4章 海外で成功するためのマネジメント
第5章 勝てる組織をつくるためのマネジメント
第6章 強い肉体をつくるためのマネジメント
第7章 ハッピーな人生を送るためのマネジメント
第8章 経済で失敗しないためのマネジメント
第9章 スキルを磨くためのマネジメント
第10章 豊かな社会にするためのマネジメント

 自伝的な内容になっているのも特徴ですね。
高校時代や最初にプロになった大宮アルディ-ジャ時代、楢崎選手の控えとして過ごした名古屋グランパス(エイト)時代、そして川崎フロンターレ時代と今のリールセ時代、そして年代別の代表、フル代表・・・・どの時代の川島永嗣が何を思っていたのか。過去の体験談やエピソードもかなり具体的で、そこもしっかり語っている印象です。
 個人的には、名古屋時代の体験談が興味深かったですね。
一年目、毎日練習で100パーセントの努力を尽くしていたが、チャンスをもらえず移籍を志願。そのときにある言葉で思いとどまり、もう一度自分を徹底的に分析し、原因究明の因数分解を繰り返したというもの。川島選手は、フロンターレ時代から、名古屋時代の経験が糧になっていると言っていましたが、試合に出れなかったことは、心の中で相当なプレッシャーや焦りになっていたのだな、と。あとは名古屋時代、秋田豊さんから強い影響を受けていたことも少し意外でした。
 フロンターレについては「アットホームなフロンターレのチームの雰囲気に触れると、最後の最後は、フロンターレに戻って恩返しをしたいという気持ちにもなる」と書いてくれているのがうれしいですね。サポーター泣いちゃいますよ、これ。
・・・とまぁ、サッカーだけに限らず、語学であったり、お金に関する考えたであったり、食生活についてであったり、とにかく彼の人生観たっぷりの内容です。一流アスリートと言われるプロサッカー選手がどういうことを考え、どういう目標を立てて行動を積み重ねているのか。長谷部選手とも違った答えが垣間見れると思いますよ。
 せっかくなので、僕自身の川島選手との思い出も少しだけ。
 川崎フロンターレの担当記者になると決まった時、楽しみのひとつになったのが川島選手の取材でした。
03年のワールドユースでビッグセーブ連発に魅了され、時間があれば当時J2だった大宮の試合に足を運ぶようになりましたし、個人的に成長を楽しみしていたGKでしたから。大宮時代には、レプリカシャツにサインをもらったこともあります。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
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このときは単なるファンでしたが、取材対象として接するようになって知った川島選手は、顔なじみになれば彼の方から挨拶してくれるナイスガイで、こちらの質問にも常に真摯に答えてくれる選手でした。
例えば活躍した試合後にメディアの取材に饒舌になる選手は多いですが、その反面、負けた試合になると、話しかけにくい不機嫌な雰囲気を出す選手も少なくありません。人間だから仕方ない部分もあると僕は思っているのですが、川島選手の場合は、負けた試合の後や、失点の原因などを聞かれた時でも、敗因を分析し、感情をコントロールしながら丁寧にコメントしようとするタイプでした。本書の中でも書いてましたが、本人もそういう風に心がけているそうです。なるほどね。
 そして常に高い目標を掲げて、そこにトライする向上心も持ち続ける選手でした。
去年、フロンターレとは半年契約を結び、浪人してでも海外に挑戦する決断は難しかったと思いますが、それ以上に叶えたい目標があったということ。ベルギーではなかなか苦難続きのようですが、きっと乗り越えてくれることでしょう。
 そんなアツイ男、川島永嗣の人生観が書かれた一冊です。「オレも自分の仕事で日本代表になりたい!」と燃えている人には、たくさんのヒントが詰まっていると思いますよ。
準備する力 夢を実現する逆算のマネジメント/川島 永嗣

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ドラクエ123の思い出。

最近、wiiで復刻された「ドラクエ123」を買おうかなーって思ってます。
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 9月に発売された復刻版は、FC版の1、2、3と、リメイクされたSFC版1・2&3が収録されています。当時のほぼそのままで復刻されているのがポイントですね(裏技のバグも含めて残っているそうです)。だから、FC版のドラクエをまたプレーしたいんですよね。それこそFC版なんて、プレーしていたのは20年ぐらい前ですからね。
 最初にプレーしたのは、ドラクエ3でした。モロに小学生。
RPGにも全然慣れていない中だったので、当時はよくわからず、本当に大冒険って感じで進めていました。
パーティー編成も、勇者、戦士、僧侶、魔法使いの初心者丸出しであって、ロマリオまでたどり着くのも一ヶ月ぐらいかかりつつ、カンタダを瀕死になりながら倒して、ダーマではなぜか途中で転職したくなって、ベギラマぐらいまでしか覚えていない魔法使いを武闘家に転職させて失敗したりしてね・笑。ストーリーに詰まったら、友達の家に持っていって、一緒に先まで進めてもらっていたな。結局、半年ぐらいかかってクリアしたのかな。思い入れあるわー。
 ドラクエ2は、3をクリアしてからドラクエが好きになって中古ファミコンショップで買ったのかな。
攻略本も持ってなかったし、発売からだいぶたっているから雑誌に攻略情報も載ってないし、昔のゲームだから、クラスメートもプレーした記憶が曖昧なので頼りにならず、もう頼れるのは己の力のみって感じでした。サマルトリア、ムーンブルクを仲間にするだけでも相当時間がかかりましたね。
 船を手に入れてからも、ノーヒントでたどり着かなくてはならないことも多い謎解き、集団でやたら手ごわい敵、たいして戦力にならないサマルトリアの王子・笑・・・・まさかFC版の2のほうが難しかったとは思わず(それどころか、いまだシリーズ最高のゲーム難易度です)・・・・結局、自力では最後までたどり着かなかったんだよな。
 挫折した後は、ゆうていみやおう・・・・の復活の呪文の「もょもと」で進めたり(いきなりレベル48で始まる)、友達に終盤の復活の呪文を教えてもらってクリアしたの覚えているわ。そうだよ、おれFC版はちゃんとクリアしてないわ・笑。
 中学生になってからリメイクされたSFC版が発売されて、そっちのほうはクリアしたし、やり込んだのだけど、やっぱり難易度がFC版に比べると、下がっているんですよね。あの鬼のような難易度を思い出したいなーと思っているわけです。値段も4000円台とお手ごろですから。
 ただ、そもそもwii持ってないんで、wiiを中古で買おうかなーと画策中。やはりロト3部作は特別なんだな。
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