等々力取材〜守り勝てる力強さ。

 久々の日曜日のデーゲーム。相手は風間監督になってから3試合全敗・柏レイソルでした。試合は大久保選手の2得点もあり、3-1で勝利。試合中に“YOSHI-METER”(ヨシ・メーター)のカウントも「110」になりました。
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 結果としては3-1で勝ったものの、スコアほど楽では試合ではなかったですね。むしろ、かなり苦しい部類の試合だったと思います。試合後のジェシも「個人的には、今年一番難しい試合だった」と言っていました。
 名古屋戦から連勝しているわけですが、この2試合はどちらも決して満足できる内容ではないのは確かだと思います。この柏戦は得点が3点だったものの、シュート数はわずか6本。相手にボールを保持され、それを耐える展開が続いての勝利でした。これをどう評価するかは、意見が分かれるところかもしれません。
 ただシーズン終盤に向けて、こういう勝ちパターンを身につけ始めたともいえます。これまではボールを持ってナンボでしたし、その反面、ボールを保持されると脆さを露呈してしまい、失点数が示すように、なかなか耐えることができませんでした。その意味で今は「守る時間帯はとことん守る」という戦い方もできるようになってきたのかな、と。去年の終盤を思い出すと、最終節のセレッソ大阪戦、そして天皇杯の大宮戦と、守りに入ろうとしても逃げ切ることできませんでしたから。
 今は、ボールを持てば相手には渡さないで攻め続ける。この試合でもチーム全体が連動しながら徹底的につないで、相手に触れさせずにゴール前までスイスイ運んでいった場面もありました。逆にボールを握れないときでも、しっかりと我慢して守りで勝ちきれる。そこでまたチームも一つたくましくなってきたのかなと。
 今週のナビスコ準決勝第2戦が、良い内容よりも「負けない」という結果が求められるのは誰もが感じているはずです。そこに向けた意味でも、名古屋戦と柏戦でこういう勝ち方ができたのは、チームの経験値としても大きかったのではないかと思ってます。
 試合後のちょっとした話。
ミックスゾーンを通るレナトに話を聞こうと、「レナトー」と彼を呼び止めて取材・・・・しようと思ったのですが、通訳のゴンさんが、ジェシのメディア対応に付き添っていたので、少しその場でゴンさんを待つことになりました。
 しばらく、その場でレナトと2人っきりだったので、「足、大丈夫?」と日本語丸出しで聞いたら、はにかみながら「ダイジョーブね」と答えるレナト。「相手のナンバー2、タイトなディフェンスだったね」と聞くと、顔をしかめながらうなづいてくれました・・・意外と通じておりました・笑。
 しかし3点目のあの一撃は凄かったですね。
得点後、その場に倒れ込んだので、もしかしてキャプテン翼みたいに、シュートインパクトに耐え切れず足を痛めてしまったのかとヒヤヒヤしましたが、足をつっただけとのことでした。週末の浦和戦は問題ないとのことです。レナトさん、なにげに浦和キラーですからね。... 記事を読む

等々力取材〜今季2度目の敗戦。

 鳥栖戦は、今季2度目の等々力敗戦となりました。
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もしホームで負けるとしたら、華麗でソリッドなサッカーをする相手よりは、とことんまで泥臭くて戦って、頑張る相手のほうかも…などと漠然と思ってましたが、この日の鳥栖がそんなチームでした。
・・とまぁ、等々力で湘南に負けたときと同じ感想を書いてみました。実際、そんな感じでした。
 前半終了後、ロッカールームに下がって行く大久保選手と森谷選手が何やら身振り手振りを交えながら話していました。森谷選手は大久保選手の言葉にしきりにうなづいています。
 試合後、森谷選手に聞いてみると「もっとパスを自分につけて欲しい」と要求されていたと明かしてくれました。鳥栖は、前からボールを奪いにくるかと思いきやそうでもなく、中央を固く締めていたので、なかなか攻撃のスイッチを入れることができませんでした。かつ、フロンターレのボールの失い方がいつもより悪かったですね。簡単にひっかけてしまい、何度かショートカウンターを浴びる場面も目立ちました。
 それでも前線の大久保選手にボールを付けるべきだったと。大久保選手も怖がらずに付けて欲しいと言っていたと。「自分が前を向いたときに一発でパスを入れるようにしないといけなかったし、出せるタイミングもあったのですが遅れてしまって・・・」と、縦パスのタイミングを逸してしまったことを悔やんでいました。後半は憲剛選手が中盤の底に下がり、森谷選手がやや高い位置となり、やや流動的になっていましたが、前半からもっと勇気を持ってやっていてもよかったのかもしれません。
 全体を振り返って気になったのは、やはり中盤の構成ですね。
稲本選手の負傷欠場により、ボランチに森谷選手、右サイドにアランが配置されました。この顔ぶれでもチーム力自体は落ちないと思うのですが、鳥栖のような守り方を攻略するためには、局面ごとに本当に緻密な作業が求められます。
 この状況が長く続くと、どうしても見劣りするのがアランです。彼はドリブラーですし、時間とスペースを与えてサイドで勝負させるタイプ。足元のパスワークやコンビネーションで打開していく状況が長く続くと、どうしても緻密さや連係面では物足りなさを感じてしまいます。
 とはいっても、彼は7月に移籍してきた選手ですからね。驚くほど飲み込みが早いほうなのです。なので、足元の技術や周囲との呼吸は徐々に高めて行って欲しいと思うのですが、最近は、中央を堅く締められて、レナトにタイトなマークを付いて封じるチームも増えてきているだけに、右からの打開策が必要になっている部分もあるので、難しいですよね。その意味で、小林選手が復帰したのは大きいと思いますが。
負けは負けですし、鳥栖の守備は素晴らしかったです。でも、あのような守り方をするチームに上回っていくだけの力をフロンターレには身につけて欲しいと思います。
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等々力取材〜ボールは大事なものだから。

 サンフレッチェ広島戦は2-0で勝利。
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 完勝だったと思います。
思えば、風間監督にとって等々力での初陣で完敗した相手が広島でした。あれから約1年半。あのときは全くと言っていいほど歯が立たなかったリーグチャンピオン相手に対して、自分たちのサッカーを確立した上で勝つことができました。風間監督のもとでチームが力強く成長していること、そしてその方向性が間違っていないことを示した試合だったのではないでしょうか。
・・・とまぁ、書きたいことは盛りだくさんあったので、この広島戦の詳細に関しては、フットボールチャンネルで原稿を書かせてもらいました。書きたかったことをほぼ全部書きましたし、どこよりも読み応えあるマッチレポートになった自負もあります。近日中に掲載されると思いますので、お楽しみに。
「風間サッカーとはなんぞや」みたいなことをいまだに聞かれることがあるのですが、風間監督が選手に求めている約束事は、「ボールを失わないこと」、そして「ゴールに向かうこと」だけです。これは練習初日から全く変わっていないんですよね。
 それが技術的、意識的にも選手に浸透したことで、自陣で[5-4-1]で守る広島のような相手からも完全に崩して点を取れるようになってきました。広島の守備は鉄壁ですが、あれだけスペースがない狭いエリアであっても、相手の逆を取りながらボールを受けることでプレッシャーをもろともせずにサッカーをしてしまったわけです。「止める」、「蹴る」を追求し、それをチーム戦術として機能させてしまったのですから、恐れ入ります。それが体現できている試合は、だいぶ面白いサッカーになってきたんじゃないでしょうか。
「ボールを大事にする」という点に関していえば、広島戦ではこんな場面がありました。
 前半の29分のことです。
フロンターレが右サイドのタッチライン際での何気ないパス交換をしていたところ、バックパスを佐藤寿人選手に狙われて、ボールを失った場面があったんです。このパスの出し手だったのは、中盤に下がっていた大久保選手でした。
 次の瞬間、彼はどうしたかというと、物凄い勢いでボールを奪い返しにいったんですよ。結局、逆サイドにいる左サイドのファンソッコを全力で追いかけて行って、ペナルティエリア前まで戻って守りました。絶対にボールを失ってはいけない場面でのミスだったのは確かですが、ボールを取られた後のあの責任感は「さすがだな」と感服した次第です。

「本物のトッププレイヤーからボールを奪うのはそれほど難しくない。でも、奪った後が怖い。どんなことをしても取り返してくるから」

 あの場面を見て、風間監督の著書「日本サッカーを救う超戦術」にそう書いてあったのを思い出しました・笑。ボールは大事なもの。だからこそ、大事なものを奪われたら、殺気立って取り返すわけです。この試合は珍しくゴールがなかったため、試合後のミックスゾーンに現れたときも、「今日は何もないっすよ」と笑ってましたが、実はゴール以外のプレーもなかなか見応えがありますよ。
 ミックスゾーンではもうひとつ。
試合後、稲本選手を取材していると、「チームの成長の証」というフレーズを使っていました。そこで「去年、風間監督で最初の試合が広島で、そのときと比べたときのチームの成長というのは…」と質問を切り出したところ、かなり食い気味に「いや、あのときはセンターバックだったから!あれ以来、やってないし!」と笑って即答してくれました・・・・やっぱり、気にしていたんすね・笑。
 リーグ戦は残り9試合となりました。ナビスコカップもまだ残ってますし、シーズン終盤は楽しみが残っているというのはいいものです(天皇杯も)。
 あと最近は、ファイフロ出演効果で、サポーターに声をかけてもらう機会がとても増えました。ありがとうございます。「握手してください」的なのは、遠慮なくどうぞ・笑。
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 最近、風間監督の著作をまた読み返しています。今読むと、以前読んだときとはまた違った発見があったりしますよ。
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等々力取材〜天皇杯高知大戦ことユウキ・サネトウのメモリアルマッチ。

 天皇杯2回戦・高知大学戦。3-1で勝利。
フロンパークがなく、スタジアム周辺の閑散とした雰囲気も、場内にかかるBGMも、試合前の盛り上がりもいつもと違う牧歌的な感じの等々力は、やはりいつもとは違いますね。
 週末に広島戦を控えていることもあり、風間監督は完全ターンオーバーを敷いてきました。試合前日練習の紅白戦では、普通にAチームとBチームを分けて行っていたので、もしかして3連戦なのにバリバリの主力でいくのかと一瞬思いましたが、さすがにそれはなく、そのためベンチに座っている顔ぶれが豪華でした。
 試合に関して言えば、「最低限の結果を残した試合でした」という感じです。開始10分、アランのPKで先制していい入り方をしながら、前半のうちで試合を決めることができなかったのが、後半の「ヒヤ汗」につながりました。
 正直、アランと森谷選手のコンビネーションからしか攻撃の手だてがなくなっていたので、同点の時間帯が長く続いたら、大久保選手、憲剛選手、レナトの誰かを引っぱり出される展開もあったかもしれません。ただセットプレーから棗選手打点の高いヘディングでなんとか勝ち越し。棗選手のヘディングの場面、味方は折り返しを予想していたそうですが、そのまま入りました。相変わらず打点が高く、滞空時間も長かったですね。彼のあのヘディングはやはり非凡なものがあると思います。
 内容が良いに越したことはないですし、課題を見いだそうとすればたくさん指摘できる試合ではありました。ただそこを厳しく求めるような位置づけの試合ではなかったと思いますし、勝ったことを嘉人しましょう。いや、良しとしましょう。
・・・と言いますか、この日は試合内容うんぬんよりも、やはり實藤友紀の話題に尽きると思います。ユウキ・サネトウのメモリアルマッチでしたから。
 母校との対戦となった實藤選手。試合前のスタメンでアナウンスされると、高知大のゴール裏からも大拍手、試合後にもサネトウコールとチャントが鳴り響いていました。スターやね。
あらためて思いましたけど、Jリーガーという存在は、サッカーをしている者からすると選ばれた人しかなることのできないヒーローなんですよね。普段、Jリーグの試合ばかり観たり、取材していたらついつい忘れてしまいがちになりますけど。
 試合後は、後輩を引き連れて場内を一周していました。サネに聞くと、「ひとりで挨拶してもさみしかったので、一緒に回って挨拶しようと思い自分から呼びました(笑)」とのこと。このときの等々力の雰囲気は、プロ同士の公式戦にはない温かい光景だったと思います。
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そして取材後は、先週に続き、ファイフロのVTR収録。
江藤さんとのコンビでまた登場させてもらうことになりました。短い時間ですが、週末の広島戦の展望を語っております。収録は奇跡の一発OKで、撮影後にはきむっちこと木村朱美ちゃんから「凄いですね~。わたしなんて、半年もやっているのに!」と驚かれてしまいました。ただのまぐれだと思いますが。もしよければ観てやってください。... 記事を読む

等々力取材(ナビスコ浦和戦)〜大久保、半端ねぇよ。

 いやはや、凄かったですね。
 何がって、大久保嘉人のスーパーミドルですよ。
僕のいる記者席からだと、ゴールネットに突き刺さるまでの弾道が、とても奇麗に見えました。あれはしびれましたね。というのも、あの位置から切り込んで打っても、Jリーグの試合の場合、まず上にふかしますから、そういう弾道を予想してしまうんですよ。それだけに一直線にネットに突き刺したあのミドル・・・自分だったら、「大久保、半端ねぇよーー」って、試合後のロッカールームで泣き叫んでいると思います。
 試合後、憲剛選手が「システム好きな人は楽しめる90分だったと思う」と言っていました。特に前半は、両チームのシステムを中心に分析したら、「ここの局面でこうズレて、ここが空くから・・・」となんか語りやすい感じの展開でした。
 
 まず浦和はビルドアップと陣形の取り方を変えてきました。
このブログでそこを深くは掘り下げませんが、これは過去2戦、風間監督が3バックにした”浦和シフト”を採用していることに対する対抗策でしょう。3バックの両センターバックである坪井選手と森脇選手がワイドにグググと開き、3バックの中央にいる山田選手、そしてボランチの那須選手と阿部選手が最終ラインに降りてビルドアップする形を取りました。いつもと勝手が違うことで、フロンターレの採用した3バックの構造では、守備で思うようにハメこむことができませんでした。
 さらにこの日の浦和は、後ろでボールを保持しても、攻撃のスイッチとなる縦パスが入れることができないようならば、決して無理をせず、フロンターレの守備組織に綻びが出来るまで何度も何度も後ろでボールを回してました。将棋には「開戦の合図は歩の突捨て」なんていう格言があるのですが、将棋で言う手番を握っているときの浦和は、なかなか歩を突いてきませんでした。浦和が持ったときはスローペースになり、そのテンポに合わせてしまった前半でした。
 これで終われば悪くなかったのですが、ハーフタイム直前、がまさに浦和が狙っていた形で崩されて失点。ネジを締め直した後半の立ち上がりにもCKから追加点を許したのですから、本当に苦しい試合展開でした。
 ただ、ここからの巻き返しがすごかったですね。
4バックへのシステム変更からのサイド攻撃、途中交代で入った森谷選手の活躍など、試合の流れを変えたポイントはたくさん語れます。ただ個人的には、そんなことよりも、2失点してからのジェシがピッチ上で見せ始めた、なんとかしようとするパッションに心を動かされました。その必死な姿を見て、ここで負けるわけにいかない理由が彼にはあったことを思い出しました。バーを叩いたCKからのヘディング弾、コアゾーンの逆側にいるサポーターゾーンを盛り上げる煽りで等々力の一体感を出し、なにより絶対に勝つという気持ち・・・チームに魂を注入する彼の存在の大きさを改めて感じました。
 ジェシの気持ちに引っ張られるように、全員が絶対に勝つという気持ちを最後まで切らしませんでした。極めつけは、ロスタイムです。CKのこぼれ球に対して、田中裕介選手が見せたスライディングタックルでの魂のシュートブロック。跳ね返ったボールがパンクしたほどの気合いでした。ラストプレーで絶好機を外した憲剛選手は、その場に倒れ込むほど悔しがってましたが、手に汗握る試合でしたわ。
 決勝・国立まであと1勝です。
ミックスゾーンで伊藤宏樹選手にタイトルへの思いを聞くと、「自分たちは銀メダルホルダーですから。フロンターレの悲願でもあるし・・・」と静かに口にしていました。
・・・・伊藤宏樹選手がナビスコカップを掲げる姿、見たいですね。
 記者会見を終えてミックスゾーンに向かっていたら、客出しの曲として「潮騒のメモリー」が流れてました。癒されますねー。歌っているのが、天野春子ではなく天野春果だったら、なお良かったのですが・笑。たぶん鈴鹿ひろ美バージョンよりは上手い気がする。
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祝・ファイフロ出演。

毎週見ているTVKの「ファイト!川崎フロンターレ(通称:ファイフロ)」に番記者として出演させてもらいました。
かっこ良く紹介していただき、感謝です。
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 将棋系サッカーライターです!番組では将棋的なテイスト皆無でしたが。
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見てくれた方々、ありがとうっす。
サッカーと将棋の漫画「ナリキン!」です。3巻の巻末に僕も出てます。
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セレッソ戦〜CBコンビの安定感で掴んだスコアレスドロー。

 セレッソ大阪戦は、0-0のスコアレスドロー。
リーグ戦での無得点、無失点はともに今季2度目です。スコアレスドローとなると、昨年のアウェイ清水戦までさかのぼります。実に久しぶりです。
 夏場の連戦の3戦目。
連戦は3試合目が一番キツいと聞きます。前節大宮戦もかなりタフなゲームでしたし、さすがにチーム全体の身体が重そうでした。パスワークのテンポが悪く、イージーなボールロストも目立ちました。味方のパスコースを作る動きや、ポジションを崩した流動性というのも見ることができませんでした。
 ただパフォーマンスがよくないときに、よくないなりにできるサッカーというのもあるわけで、試合運びを含め、そのへんをチームとして掴みつつある感じも受けました。後ろが割り切って守ることで大崩れせず、勝ち点1という最低限の結果を持ち帰ったのは収穫として評価したいとことです。
 そういう意味でも、ジェシと井川選手のCBコンビ、良かったですね。
この試合で対峙するFWは、背後への抜け出しを得意とする日本代表・柿谷選手。ともにハイボールに強く、前にアタックできるタイプですが、背後のスペースでスピード勝負になると厳しい場面もあるので、正直、90分のうちに何度かはタイミングを外されての失点も覚悟していました。しかし実際には、ジェシが前に出て行く対人の強さを存分に見せて、柿谷選手をうまく消し続けました。間合いの取り方が老獪でしたね。前節大宮戦でPKを与えてしまいましたから、本人もたぶん気合いが入っていたんでしょう。
 井川選手も隙を作らず集中してました。
彼はビルドアップが停滞したときにアクセントを生み出せるのが大きいですね。体力を消耗して、動きが少ないときはどうしても足元、足元のパスだけになってしまいがちで、それでは相手の守備組織は崩れません。そんなとき、後ろから機転を利かせて一人でスルスルとドリブルで持ち運んでしまう。相手もパスカットを予想しながら構えているので、センターバックのドリブル突破には意表を突かれてしまうのです。この試合の後半も、左サイドでスルスルと相手2人の間をドリブル突破するプレーは素晴らしかったですね。あんなにキレイに突破して、一番ビックリしたのは本人だと思いますが・笑。
 決定機の数を比較すると、フロンターレとしては「勝ち点1でも悪くないかな」という展開だったと感じていますが、最後の最後、ロスタイムに味方のシュートのこぼれ球を押し込んだ大久保選手の決勝弾がオフサイドで取り消されるという事態に・・・リプレーで見ると、微妙でも疑惑でもなく、明らかなオンサイドです。勝敗を左右するジャッジでしたし、とても残念な誤審でした。
 その日のマッチデーハイライトで、上川さんがオフサイドの新解釈について映像を使いながら丁寧に説明するコーナーがあったんですよ。要は、守備側が意図的にプレーして触れたボールだった場合、オフサイドポジションにいる選手が反応してもオフサイドにはならないという解釈なわけですが、主審や副審は意図的だったかどうかまでを瞬間的に判断しなければならないわけで、実際のケースを見ると、技術としてはなかなかハイレベルで複雑じゃない?というのが感想です。
 というか、そういう難しい判定を追求する以前に、まずはあんな微妙でもなんでもないレベルの誤審を無くしてください、と言いたくなりますね・笑。本当にあれはどういう判断で下したのか。副審の見解を純粋に聞いてみたいレベルのジャッジでしたから。こういうことがあると、試合後に語られるのは、試合のことではなくこの場面ばかりになるのも残念ですよね。
大久保選手の5試合連続弾が幻で終わってしまったのは悔やまれますが、CBコンビの安定感で掴んだスコアレスドローはポジティブな材料になると思います。そんなアウェイのセレッソ戦でした。
9月が始まりました。
あまちゃんも今月で終わってしまいますね・・・悲しいっす。
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ユーロで起きた誤審を巡る審判団のドキュメンタリー。名作。
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審判目線の独白。なかなか面白いです。
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等々力取材〜大宮戦の先制点を読み解く。

どうも、最近、カブ師匠よりもコムゾーのほうが気になっているいしかわごうです。
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 大宮戦は2-1で勝利。
7連敗中の相手とはいえ、やはり簡単な試合になりませんでした。後半の残り15分は、實藤選手、福森選手とサイドハーフが本職ではない守備陣を投入して耐え続ける総力戦でしたからね。ロスタイムの6分含め、よく守り切りました。
 前半は、新潟戦の内容の悪さを払拭するサッカーができていましたと思います。たとえ狭いエリアでも、ちょっとだけずらしてボールをトラップして相手のプレッシャーを外す。そして外してできたスペースを利用しながら、ボールを運んでいく。これを連続していくことで、自分たちのリズム、距離感でボールを回しながらゴールに向かってどんどん迫っていきました。このスタイルは完全に風間監督の指導の賜物ですよね。
 得点に関して言うと、大久保選手のミドルはグレイト過ぎるのであまり掘り下げようがないので・笑、先制点を少し深く読み解きたいと思います。ご存知のように、開始早々3分、憲剛選手の矢のような飛び出しからのループで先制しました。
 興味深いのが、出し手と受け手の関係ですかね。この試合はトップ下・憲剛選手、右サイドハーフに森谷選手というスタートポジションなのですが、このゴールシーンは2人のポジションが逆の関係になって生まれました。中央に下がってきた森谷選手のロングパスに、右サイドの憲剛選手がダイアゴナルランで最終ラインを抜け出して決めたものです。
まわりを“生かす選手”だった憲剛選手が、まわりに”生かされる選手”になっているのは、風間監督のもとでやっているサッカーにおける変化だと思うのですが、本人曰く、「最近、そういう映像も見てるから!視点が変わってきてるんだよね」とのことでした。持たされるだけではありません。今度は生かされる選手にもなろうとしてますね。
・・・・サッカーファンのみなさん、この32歳、あんな凄いパス出せるのに、いまからインザーギになろうとしてますよ・笑。
コンフェデから帰国後、7月と8月のリーグ戦で6得点。カップ戦も入れるとほんの2ヶ月間で8得点ですか?・・・これ、すごいと思います。
 そして、この先制シーンにはもうひとつポイントが。
アシストをした森谷選手に縦パスをつけたのは、久々に先発復帰した井川選手だったことです。センターバック・井川選手からの縦パスが攻撃のスイッチになりました。
 新潟戦ではボランチとセンターバックが相手のプレッシングにかかり、なかなかいい形で前にボールを預けることができませんでした。しかしこの前半は、いい形で運べなくても、ボランチとセンターバックが焦ることなく、何度もビルドアップのやり直しをするという光景がありました。「一回ボールを下げても、後ろで受けた選手が前に運んでくれたり、そういう連係ができていた」とボランチの山本選手。我慢の組み立てとドリブルでの持ち運びが出来る井川選手の復帰は、最終ラインにとって大きいと思う先制点でした。
 後半の大宮は、二列目の選手が、ディフェンスラインの背後に斜めから走る動きを繰り返してきました。ラインを上げて守ることも出来ず、さらにサイドからハイタワー目がけてクロスを放り込んでくるので、どうしても引いて守らざるを得ません。
こういう展開だからこそマイボールを大事にしたいところですが、消耗してチームの運動量が落ちると、ボールを出して、動いて受ける、というプレーができなくなり・・・苦しかったですね。
風間監督も憲剛選手をボランチに落とすことでセカンドボールを拾ってからのボール保持を高めようとしますが、劇的な変化とまではいきませんでした。後半の残り15分は、守備力のある實藤選手、福森選手をサイドハーフに入れてサイドの破綻を防ぎ、最後は西部選手中心に弾き返しました。決して華麗ではないかもしれませんが、こういう泥臭い勝ち方ができたのはよかったと思います。
 それにしても、見ている方は、ハラハラドキドキ、心臓に悪いヒヤヒヤの勝ち方でした。
 そこでふと思ったのですが、ピッチでやっている選手達は、実際はどうだったのか。試合後、何人かの選手に聞いてみたんです。
 「最後までかなり押し込まれている展開だったけど、そのなかでも余裕はあったのか。それとも、本当にギリギリだったのか」と。
 するとほとんどの選手が「勝っていたので余裕はありました」と答えてくれていたんですよね。そんな中、途中で入った實藤選手だけが「もうギリギリでした」と一言・笑。慣れないポジションだったので、大変だったんでしょうな。
 それでも試合後、「スタメンを外されているので、正直、悔しい気持ちもあります」と静かに口にしていたサネ。井川選手が先発して結果を出しましたから、ここは競い合いですね。次節は累積で出場停止ですが、またチャンスが巡ってくるまで、その牙を磨いておいて欲しいと思います。... 記事を読む