等々力取材〜天皇杯高知大戦ことユウキ・サネトウのメモリアルマッチ。


 天皇杯2回戦・高知大学戦。3-1で勝利。
フロンパークがなく、スタジアム周辺の閑散とした雰囲気も、場内にかかるBGMも、試合前の盛り上がりもいつもと違う牧歌的な感じの等々力は、やはりいつもとは違いますね。
 週末に広島戦を控えていることもあり、風間監督は完全ターンオーバーを敷いてきました。試合前日練習の紅白戦では、普通にAチームとBチームを分けて行っていたので、もしかして3連戦なのにバリバリの主力でいくのかと一瞬思いましたが、さすがにそれはなく、そのためベンチに座っている顔ぶれが豪華でした。
 試合に関して言えば、「最低限の結果を残した試合でした」という感じです。開始10分、アランのPKで先制していい入り方をしながら、前半のうちで試合を決めることができなかったのが、後半の「ヒヤ汗」につながりました。
 正直、アランと森谷選手のコンビネーションからしか攻撃の手だてがなくなっていたので、同点の時間帯が長く続いたら、大久保選手、憲剛選手、レナトの誰かを引っぱり出される展開もあったかもしれません。ただセットプレーから棗選手打点の高いヘディングでなんとか勝ち越し。棗選手のヘディングの場面、味方は折り返しを予想していたそうですが、そのまま入りました。相変わらず打点が高く、滞空時間も長かったですね。彼のあのヘディングはやはり非凡なものがあると思います。
 内容が良いに越したことはないですし、課題を見いだそうとすればたくさん指摘できる試合ではありました。ただそこを厳しく求めるような位置づけの試合ではなかったと思いますし、勝ったことを嘉人しましょう。いや、良しとしましょう。
・・・と言いますか、この日は試合内容うんぬんよりも、やはり實藤友紀の話題に尽きると思います。ユウキ・サネトウのメモリアルマッチでしたから。
 母校との対戦となった實藤選手。試合前のスタメンでアナウンスされると、高知大のゴール裏からも大拍手、試合後にもサネトウコールとチャントが鳴り響いていました。スターやね。
あらためて思いましたけど、Jリーガーという存在は、サッカーをしている者からすると選ばれた人しかなることのできないヒーローなんですよね。普段、Jリーグの試合ばかり観たり、取材していたらついつい忘れてしまいがちになりますけど。
 試合後は、後輩を引き連れて場内を一周していました。サネに聞くと、「ひとりで挨拶してもさみしかったので、一緒に回って挨拶しようと思い自分から呼びました(笑)」とのこと。このときの等々力の雰囲気は、プロ同士の公式戦にはない温かい光景だったと思います。
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そして取材後は、先週に続き、ファイフロのVTR収録。
江藤さんとのコンビでまた登場させてもらうことになりました。短い時間ですが、週末の広島戦の展望を語っております。収録は奇跡の一発OKで、撮影後にはきむっちこと木村朱美ちゃんから「凄いですね~。わたしなんて、半年もやっているのに!」と驚かれてしまいました。ただのまぐれだと思いますが。もしよければ観てやってください。

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