残り5試合。大久保嘉人選手が心がけていること。

 大久保嘉人選手の話題でも。
 実は大久保選手、今季は出場停止がありません。
現在の警告数は3枚。累積4枚で出場停止ですから、いわゆる「リーチ」のかかっている状態ではあるのですが、その状態がずっと続いています。もしかしたら10試合ぐらいは続いているかもしれません。以前、「今までならシーズン終盤には2周(2回目の出場停止)していた」と言ってましたから、驚くべき少なさです。
 現在リーグ得点王。本人にもより多くゴールを決めるため、1試合でも出場停止になるわけにはいかないという思いがあるようです。実際、リーチになってからの大久保選手は「絶対にカードをもらわない。そして点を取る」と公言してますし、多少理不尽とも言える判定が下されても、かつてのように主審に食って掛かるような姿は見せなくなっています。
 例えばアウェイ・セレッソ戦でのロスタイム、いったん認めかけられたように見えた決勝弾が、直後にオフサイドとして取り消された判定になりました。それでも執拗には抗議しませんでした。「カードをもらいたくなかったから、あまり抗議しなかった」と話していたほどです。
 ただ前節磐田戦のロスタイムでの決勝ゴール後は焦りましたね。
というのもあの場面、セットプレーでゴール前がごちゃごちゃしていたので、記者席からは正直、誰が決めたのかわからなかったんですよ。でもどうやら決めたのは大久保選手っぽい雰囲気です。そしてGゾーンで選手がもみくちゃになりながら歓喜の輪を作っていた後、再開のキックオフに戻っていく選手の輪に向けて、主審がイエローカードを出す準備をしていたんです。
・ ・・・!!!!!
それを見た僕は、記者席で思わず「マジかー」と言ってしまいました。決めたのが大久保選手なら、カードが出されるのもおそらく彼に向けてでしょう。「まさか4枚目が、異議ではなくて喜びすぎて警告をもらうパターンとは・・・」と頭を抱えましたが、カードが出されたのは大久保選手ではなく、ジェシでした。
どうやら決めた大久保選手ではなく、ジェシが喜びすぎたあまり柵超えをしてしまった模様でした・笑。大久保選手ではなくてホッとした次第です(これでジェシも3枚目なので、それはそれで複雑ですが)。
 今週の練習後、大久保選手に「磐田戦でゴール決めた後、喜びすぎてカード出たかと思いましたよ。実際に出たのはジェシだったけど・・」と伝えたら、「えっ?ジェシ、もらったの?」と味方がもらっていたことを知らなかった模様でした。
 ジェシが柵を超えて喜んでしまい警告が出たことを話すと、「あそこのほうまで行くのは、俺は最近止めているんよ。どこまで行っていいのかわからないので」と笑っていました。
 どうやら、警告をもらわないように、ゴールを決めてから喜びに走っていく場所も意識している模様です。もちろん、ガイドラインはあるんでしょうけど、エリアのどこまでいって喜ぶのはOKで、ここまでは警告かどうかって言うのは、そのときの主審の裁量にもよる部分があるんでしょうね。
だからサポーターのみなさんは、ゴールを決めた大久保選手があまり応援エリアの近くまで来て喜んでくれなかったとしても、我慢してください・笑。
全てはフロンターレの勝利と自身の得点王のため。
明日はアウェイでの鹿島戦です。
残り5試合、大久保選手は警告をもらわずに乗り切れるか。注目です。... 記事を読む

久しぶりの等々力劇場。

 今さらながら等々力での磐田戦。
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 試合は2-1での逆転勝ち。最後の最後でヨシ・メーターが上がりましたね。
 ヴェルディ戦同様、システムは[4-1-4-1]とも[4-3-3]とも言える陣形です。正確には[4-1-4-1]だそうです。前日練習では大久保選手がトップに入り、2シャドーで森谷選手と山本選手を組ませる形も試していましたが、練習途中で離脱した森谷選手が欠場。試合では矢島選手がトップに入って、大久保選手と山本選手がツーシャドーに入る形でスタートしました。
 この形だと中盤の3人、具体的にはアンカーの稲本選手と2シャドーの山本選手と大久保選手の関係性が肝になると思うのですが、そこは山本選手がうまくバランスを取っていました。攻撃のときは、アンカーの稲本選手の前に居ながらも、大久保選手はなるべくトップ下に張らせるようにして、縦に3人が並ぶような関係を作って、守備のときは、持ち前の運動量を生かして中盤を幅広くカバー。このへんの気の利かせ方はさすがでしたね。
ビルドアップの際に、稲本選手がセンターバックの一角に入ってボールを受けて、変則的な3バックのような形で組みたてていく形を始めたことで、ゴールキックから後ろがつないでいく意識もまた出てきました。特にこの日のジェシの縦パスは素晴らしかったですね。小林選手にクサビをビシビシ付けていましたし、前半、矢島選手の決定機になった反転シュートも持ち運んだジェシの縦パスによるものでした。風間監督のサッカーにおいて、後ろからのボールの動かし方がうまくなることは必須ですから、今後に期待したいと思います。
—-
 09年の退任後、関塚監督が等々力で初めての指揮をするということも注目点の一つでした。その試合で久しぶりの等々力劇場が起こるのですから、なんとも皮肉なものです。
 試合後、伊藤宏樹選手に「相手のベンチは気になりました?」と聞いてみました。「そこは試合中なんでね」と気にしていない口ぶりでしたが、「あっ、もう(ミックスゾーン)通りました?」と、やっぱり気にしていました・笑。お話したかったようですが、残念ながら、すでにチームバスに入ってしまっていたことを伝えると、残念そうにしてました。
 憲剛選手にも同じことを聞いてみました。
この日はベンチスタートだったこともあり、自分がベンチに座っている間は、反対外のベンチの様子が少しだけ気になっていたそうです・笑。もちろんピッチに入ってからは、ゲームだけに集中していたとのことでした。そりゃそうですな。
 それにしても柏の谷口選手、ヴェルディの森選手、磐田の関塚監督、週末には鹿島のジュニーニョと、続きますね・・・と言っていたら、来月の天皇杯では、相馬前監督がコーチを務めているモンテディオ山形と等々力で対戦することが決定したというね・・・何か意味が込められているのでしょうか・笑。
 まぁ、人生は前に向かって進んでいくしかないですから。
・・・ジェシの名言をパクってみました。
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ジェシが教えてくれたもの。

 なかなかブログを更新できずにすみません。
 ナビスコカップ・浦和戦の敗戦と、天皇杯ヴェルディ戦の勝利。
サッカーの内容うんぬんの語りどころもありますが、この2試合に関していうと、やはり大きなショックと、そこからの立ち直りという意味合いの強かった2試合だったと思います。
 昨日のヴェルディ戦の試合後、「浦和戦の敗戦から気持ちをどう切り替えてプレーしたのか」をどうしても聞いてみたい選手がいました。
 ジェシです。
 先週の浦和戦、試合終了の笛がなってから、しばらくピッチに倒れ込んでいたジェシ。両チームの選手が皆整列しても、ひとりうずくまっていました。おそらく泣いていたのだと思います。
 
 彼がどんな思いでこのナビスコカップに懸けていたのか。あえて書きませんが、サポーターならば、痛いほどわかっていたと思います。だから正直、「思う存分泣かせてあげなよ」と思いましたけど、結局、矢島選手が歩み寄っていき、ジェシを抱き起こしていました。
 あの光景からわずか4日。
そんな彼が、どうやって気持ちの整理をつけてこの天皇杯に臨んでいたのか。浦和戦の直後ではなく、できれば少し期間が空いて気持ちの整理がついたであろうタイミングで聞きたかったのです。
試合後、こちらからのそんな質問に対して、「難しい心理状態でした。自分の中でどのようにモチベーションをあげて臨むのか。そこを考えながらのゲームでもありました」とジェシは気持ちを正直に明かしてくれました。そして浦和戦のことにも自ら触れて、「あれは考えてもいない結果でしたし、サポーターには謝らないといけない気持ちで一杯なんだ」とも話していました。
 最後にこう締めてくれました。
「残念な気持ちであることは変わりないが、過ぎたことは変えられない。人生は前に向かって進んでいくしかないから」
 人間が倒れた後にすることは、そのまま倒れこんだままでいるか、立ち上がって歩き出すかのどちらかです。ジェシは立ち上がって、前を向いて歩き始めているんだな、と。そう思うとなんか熱いものを感じましたよ。
人間、生きて行く上ではいろんなことを乗り越えていかねばなりません。
サッカーも、人生も同じです。
本当に、サッカーはいろんなことを教えてくれますね。... 記事を読む

等々力取材〜守り勝てる力強さ。

 久々の日曜日のデーゲーム。相手は風間監督になってから3試合全敗・柏レイソルでした。試合は大久保選手の2得点もあり、3-1で勝利。試合中に“YOSHI-METER”(ヨシ・メーター)のカウントも「110」になりました。
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 結果としては3-1で勝ったものの、スコアほど楽では試合ではなかったですね。むしろ、かなり苦しい部類の試合だったと思います。試合後のジェシも「個人的には、今年一番難しい試合だった」と言っていました。
 名古屋戦から連勝しているわけですが、この2試合はどちらも決して満足できる内容ではないのは確かだと思います。この柏戦は得点が3点だったものの、シュート数はわずか6本。相手にボールを保持され、それを耐える展開が続いての勝利でした。これをどう評価するかは、意見が分かれるところかもしれません。
 ただシーズン終盤に向けて、こういう勝ちパターンを身につけ始めたともいえます。これまではボールを持ってナンボでしたし、その反面、ボールを保持されると脆さを露呈してしまい、失点数が示すように、なかなか耐えることができませんでした。その意味で今は「守る時間帯はとことん守る」という戦い方もできるようになってきたのかな、と。去年の終盤を思い出すと、最終節のセレッソ大阪戦、そして天皇杯の大宮戦と、守りに入ろうとしても逃げ切ることできませんでしたから。
 今は、ボールを持てば相手には渡さないで攻め続ける。この試合でもチーム全体が連動しながら徹底的につないで、相手に触れさせずにゴール前までスイスイ運んでいった場面もありました。逆にボールを握れないときでも、しっかりと我慢して守りで勝ちきれる。そこでまたチームも一つたくましくなってきたのかなと。
 今週のナビスコ準決勝第2戦が、良い内容よりも「負けない」という結果が求められるのは誰もが感じているはずです。そこに向けた意味でも、名古屋戦と柏戦でこういう勝ち方ができたのは、チームの経験値としても大きかったのではないかと思ってます。
 試合後のちょっとした話。
ミックスゾーンを通るレナトに話を聞こうと、「レナトー」と彼を呼び止めて取材・・・・しようと思ったのですが、通訳のゴンさんが、ジェシのメディア対応に付き添っていたので、少しその場でゴンさんを待つことになりました。
 しばらく、その場でレナトと2人っきりだったので、「足、大丈夫?」と日本語丸出しで聞いたら、はにかみながら「ダイジョーブね」と答えるレナト。「相手のナンバー2、タイトなディフェンスだったね」と聞くと、顔をしかめながらうなづいてくれました・・・意外と通じておりました・笑。
 しかし3点目のあの一撃は凄かったですね。
得点後、その場に倒れ込んだので、もしかしてキャプテン翼みたいに、シュートインパクトに耐え切れず足を痛めてしまったのかとヒヤヒヤしましたが、足をつっただけとのことでした。週末の浦和戦は問題ないとのことです。レナトさん、なにげに浦和キラーですからね。... 記事を読む

等々力取材〜今季2度目の敗戦。

 鳥栖戦は、今季2度目の等々力敗戦となりました。
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もしホームで負けるとしたら、華麗でソリッドなサッカーをする相手よりは、とことんまで泥臭くて戦って、頑張る相手のほうかも…などと漠然と思ってましたが、この日の鳥栖がそんなチームでした。
・・とまぁ、等々力で湘南に負けたときと同じ感想を書いてみました。実際、そんな感じでした。
 前半終了後、ロッカールームに下がって行く大久保選手と森谷選手が何やら身振り手振りを交えながら話していました。森谷選手は大久保選手の言葉にしきりにうなづいています。
 試合後、森谷選手に聞いてみると「もっとパスを自分につけて欲しい」と要求されていたと明かしてくれました。鳥栖は、前からボールを奪いにくるかと思いきやそうでもなく、中央を固く締めていたので、なかなか攻撃のスイッチを入れることができませんでした。かつ、フロンターレのボールの失い方がいつもより悪かったですね。簡単にひっかけてしまい、何度かショートカウンターを浴びる場面も目立ちました。
 それでも前線の大久保選手にボールを付けるべきだったと。大久保選手も怖がらずに付けて欲しいと言っていたと。「自分が前を向いたときに一発でパスを入れるようにしないといけなかったし、出せるタイミングもあったのですが遅れてしまって・・・」と、縦パスのタイミングを逸してしまったことを悔やんでいました。後半は憲剛選手が中盤の底に下がり、森谷選手がやや高い位置となり、やや流動的になっていましたが、前半からもっと勇気を持ってやっていてもよかったのかもしれません。
 全体を振り返って気になったのは、やはり中盤の構成ですね。
稲本選手の負傷欠場により、ボランチに森谷選手、右サイドにアランが配置されました。この顔ぶれでもチーム力自体は落ちないと思うのですが、鳥栖のような守り方を攻略するためには、局面ごとに本当に緻密な作業が求められます。
 この状況が長く続くと、どうしても見劣りするのがアランです。彼はドリブラーですし、時間とスペースを与えてサイドで勝負させるタイプ。足元のパスワークやコンビネーションで打開していく状況が長く続くと、どうしても緻密さや連係面では物足りなさを感じてしまいます。
 とはいっても、彼は7月に移籍してきた選手ですからね。驚くほど飲み込みが早いほうなのです。なので、足元の技術や周囲との呼吸は徐々に高めて行って欲しいと思うのですが、最近は、中央を堅く締められて、レナトにタイトなマークを付いて封じるチームも増えてきているだけに、右からの打開策が必要になっている部分もあるので、難しいですよね。その意味で、小林選手が復帰したのは大きいと思いますが。
負けは負けですし、鳥栖の守備は素晴らしかったです。でも、あのような守り方をするチームに上回っていくだけの力をフロンターレには身につけて欲しいと思います。
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等々力取材〜ボールは大事なものだから。

 サンフレッチェ広島戦は2-0で勝利。
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 完勝だったと思います。
思えば、風間監督にとって等々力での初陣で完敗した相手が広島でした。あれから約1年半。あのときは全くと言っていいほど歯が立たなかったリーグチャンピオン相手に対して、自分たちのサッカーを確立した上で勝つことができました。風間監督のもとでチームが力強く成長していること、そしてその方向性が間違っていないことを示した試合だったのではないでしょうか。
・・・とまぁ、書きたいことは盛りだくさんあったので、この広島戦の詳細に関しては、フットボールチャンネルで原稿を書かせてもらいました。書きたかったことをほぼ全部書きましたし、どこよりも読み応えあるマッチレポートになった自負もあります。近日中に掲載されると思いますので、お楽しみに。
「風間サッカーとはなんぞや」みたいなことをいまだに聞かれることがあるのですが、風間監督が選手に求めている約束事は、「ボールを失わないこと」、そして「ゴールに向かうこと」だけです。これは練習初日から全く変わっていないんですよね。
 それが技術的、意識的にも選手に浸透したことで、自陣で[5-4-1]で守る広島のような相手からも完全に崩して点を取れるようになってきました。広島の守備は鉄壁ですが、あれだけスペースがない狭いエリアであっても、相手の逆を取りながらボールを受けることでプレッシャーをもろともせずにサッカーをしてしまったわけです。「止める」、「蹴る」を追求し、それをチーム戦術として機能させてしまったのですから、恐れ入ります。それが体現できている試合は、だいぶ面白いサッカーになってきたんじゃないでしょうか。
「ボールを大事にする」という点に関していえば、広島戦ではこんな場面がありました。
 前半の29分のことです。
フロンターレが右サイドのタッチライン際での何気ないパス交換をしていたところ、バックパスを佐藤寿人選手に狙われて、ボールを失った場面があったんです。このパスの出し手だったのは、中盤に下がっていた大久保選手でした。
 次の瞬間、彼はどうしたかというと、物凄い勢いでボールを奪い返しにいったんですよ。結局、逆サイドにいる左サイドのファンソッコを全力で追いかけて行って、ペナルティエリア前まで戻って守りました。絶対にボールを失ってはいけない場面でのミスだったのは確かですが、ボールを取られた後のあの責任感は「さすがだな」と感服した次第です。

「本物のトッププレイヤーからボールを奪うのはそれほど難しくない。でも、奪った後が怖い。どんなことをしても取り返してくるから」

 あの場面を見て、風間監督の著書「日本サッカーを救う超戦術」にそう書いてあったのを思い出しました・笑。ボールは大事なもの。だからこそ、大事なものを奪われたら、殺気立って取り返すわけです。この試合は珍しくゴールがなかったため、試合後のミックスゾーンに現れたときも、「今日は何もないっすよ」と笑ってましたが、実はゴール以外のプレーもなかなか見応えがありますよ。
 ミックスゾーンではもうひとつ。
試合後、稲本選手を取材していると、「チームの成長の証」というフレーズを使っていました。そこで「去年、風間監督で最初の試合が広島で、そのときと比べたときのチームの成長というのは…」と質問を切り出したところ、かなり食い気味に「いや、あのときはセンターバックだったから!あれ以来、やってないし!」と笑って即答してくれました・・・・やっぱり、気にしていたんすね・笑。
 リーグ戦は残り9試合となりました。ナビスコカップもまだ残ってますし、シーズン終盤は楽しみが残っているというのはいいものです(天皇杯も)。
 あと最近は、ファイフロ出演効果で、サポーターに声をかけてもらう機会がとても増えました。ありがとうございます。「握手してください」的なのは、遠慮なくどうぞ・笑。
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 最近、風間監督の著作をまた読み返しています。今読むと、以前読んだときとはまた違った発見があったりしますよ。
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等々力取材〜天皇杯高知大戦ことユウキ・サネトウのメモリアルマッチ。

 天皇杯2回戦・高知大学戦。3-1で勝利。
フロンパークがなく、スタジアム周辺の閑散とした雰囲気も、場内にかかるBGMも、試合前の盛り上がりもいつもと違う牧歌的な感じの等々力は、やはりいつもとは違いますね。
 週末に広島戦を控えていることもあり、風間監督は完全ターンオーバーを敷いてきました。試合前日練習の紅白戦では、普通にAチームとBチームを分けて行っていたので、もしかして3連戦なのにバリバリの主力でいくのかと一瞬思いましたが、さすがにそれはなく、そのためベンチに座っている顔ぶれが豪華でした。
 試合に関して言えば、「最低限の結果を残した試合でした」という感じです。開始10分、アランのPKで先制していい入り方をしながら、前半のうちで試合を決めることができなかったのが、後半の「ヒヤ汗」につながりました。
 正直、アランと森谷選手のコンビネーションからしか攻撃の手だてがなくなっていたので、同点の時間帯が長く続いたら、大久保選手、憲剛選手、レナトの誰かを引っぱり出される展開もあったかもしれません。ただセットプレーから棗選手打点の高いヘディングでなんとか勝ち越し。棗選手のヘディングの場面、味方は折り返しを予想していたそうですが、そのまま入りました。相変わらず打点が高く、滞空時間も長かったですね。彼のあのヘディングはやはり非凡なものがあると思います。
 内容が良いに越したことはないですし、課題を見いだそうとすればたくさん指摘できる試合ではありました。ただそこを厳しく求めるような位置づけの試合ではなかったと思いますし、勝ったことを嘉人しましょう。いや、良しとしましょう。
・・・と言いますか、この日は試合内容うんぬんよりも、やはり實藤友紀の話題に尽きると思います。ユウキ・サネトウのメモリアルマッチでしたから。
 母校との対戦となった實藤選手。試合前のスタメンでアナウンスされると、高知大のゴール裏からも大拍手、試合後にもサネトウコールとチャントが鳴り響いていました。スターやね。
あらためて思いましたけど、Jリーガーという存在は、サッカーをしている者からすると選ばれた人しかなることのできないヒーローなんですよね。普段、Jリーグの試合ばかり観たり、取材していたらついつい忘れてしまいがちになりますけど。
 試合後は、後輩を引き連れて場内を一周していました。サネに聞くと、「ひとりで挨拶してもさみしかったので、一緒に回って挨拶しようと思い自分から呼びました(笑)」とのこと。このときの等々力の雰囲気は、プロ同士の公式戦にはない温かい光景だったと思います。
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そして取材後は、先週に続き、ファイフロのVTR収録。
江藤さんとのコンビでまた登場させてもらうことになりました。短い時間ですが、週末の広島戦の展望を語っております。収録は奇跡の一発OKで、撮影後にはきむっちこと木村朱美ちゃんから「凄いですね~。わたしなんて、半年もやっているのに!」と驚かれてしまいました。ただのまぐれだと思いますが。もしよければ観てやってください。... 記事を読む

等々力取材(ナビスコ浦和戦)〜大久保、半端ねぇよ。

 いやはや、凄かったですね。
 何がって、大久保嘉人のスーパーミドルですよ。
僕のいる記者席からだと、ゴールネットに突き刺さるまでの弾道が、とても奇麗に見えました。あれはしびれましたね。というのも、あの位置から切り込んで打っても、Jリーグの試合の場合、まず上にふかしますから、そういう弾道を予想してしまうんですよ。それだけに一直線にネットに突き刺したあのミドル・・・自分だったら、「大久保、半端ねぇよーー」って、試合後のロッカールームで泣き叫んでいると思います。
 試合後、憲剛選手が「システム好きな人は楽しめる90分だったと思う」と言っていました。特に前半は、両チームのシステムを中心に分析したら、「ここの局面でこうズレて、ここが空くから・・・」となんか語りやすい感じの展開でした。
 
 まず浦和はビルドアップと陣形の取り方を変えてきました。
このブログでそこを深くは掘り下げませんが、これは過去2戦、風間監督が3バックにした”浦和シフト”を採用していることに対する対抗策でしょう。3バックの両センターバックである坪井選手と森脇選手がワイドにグググと開き、3バックの中央にいる山田選手、そしてボランチの那須選手と阿部選手が最終ラインに降りてビルドアップする形を取りました。いつもと勝手が違うことで、フロンターレの採用した3バックの構造では、守備で思うようにハメこむことができませんでした。
 さらにこの日の浦和は、後ろでボールを保持しても、攻撃のスイッチとなる縦パスが入れることができないようならば、決して無理をせず、フロンターレの守備組織に綻びが出来るまで何度も何度も後ろでボールを回してました。将棋には「開戦の合図は歩の突捨て」なんていう格言があるのですが、将棋で言う手番を握っているときの浦和は、なかなか歩を突いてきませんでした。浦和が持ったときはスローペースになり、そのテンポに合わせてしまった前半でした。
 これで終われば悪くなかったのですが、ハーフタイム直前、がまさに浦和が狙っていた形で崩されて失点。ネジを締め直した後半の立ち上がりにもCKから追加点を許したのですから、本当に苦しい試合展開でした。
 ただ、ここからの巻き返しがすごかったですね。
4バックへのシステム変更からのサイド攻撃、途中交代で入った森谷選手の活躍など、試合の流れを変えたポイントはたくさん語れます。ただ個人的には、そんなことよりも、2失点してからのジェシがピッチ上で見せ始めた、なんとかしようとするパッションに心を動かされました。その必死な姿を見て、ここで負けるわけにいかない理由が彼にはあったことを思い出しました。バーを叩いたCKからのヘディング弾、コアゾーンの逆側にいるサポーターゾーンを盛り上げる煽りで等々力の一体感を出し、なにより絶対に勝つという気持ち・・・チームに魂を注入する彼の存在の大きさを改めて感じました。
 ジェシの気持ちに引っ張られるように、全員が絶対に勝つという気持ちを最後まで切らしませんでした。極めつけは、ロスタイムです。CKのこぼれ球に対して、田中裕介選手が見せたスライディングタックルでの魂のシュートブロック。跳ね返ったボールがパンクしたほどの気合いでした。ラストプレーで絶好機を外した憲剛選手は、その場に倒れ込むほど悔しがってましたが、手に汗握る試合でしたわ。
 決勝・国立まであと1勝です。
ミックスゾーンで伊藤宏樹選手にタイトルへの思いを聞くと、「自分たちは銀メダルホルダーですから。フロンターレの悲願でもあるし・・・」と静かに口にしていました。
・・・・伊藤宏樹選手がナビスコカップを掲げる姿、見たいですね。
 記者会見を終えてミックスゾーンに向かっていたら、客出しの曲として「潮騒のメモリー」が流れてました。癒されますねー。歌っているのが、天野春子ではなく天野春果だったら、なお良かったのですが・笑。たぶん鈴鹿ひろ美バージョンよりは上手い気がする。
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