ACL出場権獲得しました。


 Jリーグも終わり、川崎フロンターレはリーグ戦3位という結果でフィニッシュ。
優勝には届きませんでしたが、開幕戦終了時の順位は最下位でしたし、序盤に続いたあの低迷期を思えば、あれからよく巻き返したものです。シーズン前に掲げていたACL出場権獲得という目標もしっかりと達成しました。
 チームとしての進化を果たしながら、それが結果にもあらわれたのは選手にとっても大きな自信になると思います。トラップした際のボールの置き場所、パスのスピード、味方が顔を出す動き、そのときの距離感・・・こういった技術がグループとしてうまく噛み合うことで、風間監督が掲げているボールを失わないサッカーが体現できています。
 シーズン序盤はそこが噛み合わず、さらに結果もついてこなかった為に周囲の雑音もかなり聞こえてきましたが、日々のトレーニングを取材している限り、僕自身はそれほど心配をしていませんでした。もちろん、強化部がどれだけチームの低迷を我慢できるかはわかりませんでしたし、そういう意味では、サポーターを含めて、みなが我慢したことで手に入れた結果だったかもしれませんね。そこそこのものならば、お手軽に、インスタントに作り上げることが出来るかもしれませんが、本当に良いものを作り上げるのには、ある程度のコストと時間がかかる・・・そういう風にできているのかもしれません。これはサッカーチームに限った話ではないですが。
 観ていて感じるのが、前線と中盤だけではなく、後ろのボールの動かし方も巧くなっていることですね。マリノス戦では、後ろがボールをうまく動かすことで、プレッシングをかけ続けてきた前線の選手を守備で消耗させるような働きもしていました。
 あとはエリア内の崩し方。これも非常に多彩になってきています。最終節の決勝点は憲剛選手のボール奪取から始まったカウンターでしたが、あの流れるようなパスワーク・・・・全て動き出している味方の「足元」につけているんですよね。それであのスピードですから。なによりあのパスワークで、相手の守備陣を完全に振り回しました。
 大久保選手があの位置からカットインしてシュートするのは得意の形です。それに素早く反応していたのが大島選手。「ニアに飛ぶと感じたし、ヨシトさんのシュートはキャッチできないと思った」とのことでした。素晴らしい嗅覚ですね。相手の守備陣は大島選手だけに集中してしまい、走り込んでいたレナトはほとんどフリーでゴールネットを揺らすことができました。
 さらにこの場面をよく見ていると、ファーサイド側には田中裕介選手がちゃんと詰めていました。自陣で憲剛選手がボールを奪取した場面ではまだ最終ラインにいたのに、あの場面ではすでにゴール前まで駆け上がっていたというね・・・たいしたもんです。
 そして守備陣の奮闘。実は11月に入ってから、清水、山形(天皇杯)、浦和、大分、横浜FMの5試合で失点は浦和戦の1失点だけ。得点王・大久保嘉人選手、アタッカー・レナト、中村憲剛選手がいるので攻撃陣が注目されますが、後ろの安定も3位に浮上した要因ですよね。特にジェシと井川祐輔選手が戻ってきてからは、ここもストロングポイントになってきました。
 まだ天皇杯が残っていますから、2013年の風間フロンターレはもう少し観ることができます。楽しみですね。
・・・実は来週20日にこんな本が出ます。

 いしかわごうの初著作です。
「将棋でサッカーが面白くなる本」(朝日新聞出版)。詳細は近日中にまた掲載しますが、中村憲剛選手と渡辺明二冠とのスペシャル対談もありますよー。よろしくお願いします。

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