どうも、いしかわごうです。
水曜日は天皇杯取材。
水戸ホーリーホック戦は2-1で勝利。
いやぁ、試合当日の水戸は猛暑で最高気温が36度。東京もそうですが、本当に暑かった。いや、マジで。
人生楽ありゃ苦もあるさー。
そして、試合開始が近づくと今度は雨が降り始め、雷もちらつきます。
・・・いや、まじか。
サッカーは雨ではまず中止になりませんが、落雷では試合中止になりますからね。試合が成立できて良かったです。
試合は2-1で辛勝。
前半を見る限り、負ける要素はないと思えるような展開でした。良い時間帯に先制点を奪い、その後も終始ハーフコートで圧倒。
ただ追加点を奪えずにいると、後半から水戸がネジを巻き直し。なかなか巻き返せない時間帯が続き、足が止まって思うように流れを引き寄せられませんでした。延長にならずに勝ち切れて良かったです。
この試合で注目していたのは予想スタメンにも入れていた高卒新人・名願斗哉です。
左ウイングで先発。ルヴァンカップに続き2試合目です。
初先発の試合よりは工夫しながら仕掛けていたと思います。サイドと中央の立ち位置をうまく使い分けながら、自らカットインして切り込んだり、大外を佐々木旭が使えるようなポジションを取ったりと、連携もそれほど悪くありませんでした。
ただインパクトや爪痕を残したかというと、イエスではないでしょう。
試合が進むにつれて徐々にトーンダウンしていき、やや試合から埋没してしまった感じもありました。もったいないなと思ったのが、サイドに張りながらボールを引き出して、そこから縦に仕掛けるプレーが少なかったことです。
左サイドバックの佐々木旭が攻撃参加を促すように、彼は中央に入ってスペースを空けることが多かった。
彼の武器はドリブルでしょう。でも、それをあまり出さないで、チームのために、先輩を生かしていました。
うーん、その気持ちは悪くないですけど、新人ならば周りに遠慮なんてしないで、思い切って自分のエゴを出して、それを先輩たちにサポートしてもらうぐらいの「わがままさ」があってもいいと思っています。
何も証明していない新人が、巡ってきたチャンスで先輩たちの引き立て役をやっていても何も爪痕を残せないじゃないですか。
三笘薫がみんなを魅了するのは、あのドリブルです。強引でも突っ切ってしまうことで、もし抜けなくても、相手は次に警戒します(大体、抜いてましたが)。
試合後、松長根悠仁と名願斗哉の新人2人の評価について質問を受けた鬼木監督は「もっとやっていいのかなという思いはあります」と、少し厳しめの評価を口にしていましたが、本当にそう思いますよ。
新人が失敗を恐れずに思い切ってやる姿勢を見たいですね。
・・・人生楽ありゃ苦もあるさ。
というわけで、試合のレビューはこちらです。
■「2つのメリットで大聖をサイドにしました。瀬川(祐輔)もトップのところで、特に2トップだとより生きます」(鬼木監督)。予想通りのセンターFW起用だった瀬川祐輔。その狙いと背景にあったもの。
■「ボールを受けててもプレッシャーが少なかったですし、バイタルの部分がすごく空いてたので」(瀬古樹)。圧倒的に攻め続けていた前半。瀬古樹が語った、この日の攻撃の組み立てと狙いどころとは?
■「ダイヤくんが見えていたので、今思うと使った方が良かったかもしれませんが、自分が点を取りたい気持ちもあった」(名願斗哉)。新人が先輩たちの引き立て役をやっても爪痕は残せない。
■「チームがまず勝つこと、そこを意識しすぎたかなと。自分の良さをもっと出して行かないといけないのかなって思います」(佐々木旭)。名願斗哉&佐々木旭の左サイドコンビをどう評価すべきか。
■【特別寄稿】僕のサッカーライター人生を変えた人との再会
全部で約10000文字。今回は僕のサッカーライター人生に欠かせない方との再会を特別寄稿しております。貴重なコラムですので、それもぜひどうぞ!
「Precious Memories」 (天皇杯3回戦・水戸ホーリーホック戦:2-1)
ではでは。