どうも、いしかわごうです。
水曜日はJ1取材で等々力に。
ルヴァンカップの浦和レッズ戦は0-0でした。
札幌戦の勢いを持続させたかったですが、公式戦連勝とはならず。負けたわけではないのですし、内容的なポジティブな材料も多かったのですが、等々力ではこれで3試合連続スコアレスドローとどうしても得点が奪えません。
札幌戦で4ゴールを見ていただけに、やっぱり等々力でもゴールが見たいですね。
この試合で良かったことの一つに中盤の選手のボールを受ける意識というのがありました。みんなが顔を出し、パスを引き出す。要は、隠れないようにしていたのでどんどんボールが動いていきます。
浦和の4-4-2のブロック崩しに意欲的でした。
ただし、パスだけでも相手の守備は崩れません。
そこで必要なのが、ドリブルで相手を引っ張れる存在。これまではマルシーニョが左サイドでその役割を担っていましたが、左ハムストリング肉離れで全治約8週間。今日の試合はどうするんだと思ってましたが、
そこで若い力が存在感を見せてくれました。
高卒2年目の永長鷹虎です。
右サイドにウイングとして入った南米の香りが漂うドリブラーが、アクセントを加えました。試合後の車屋紳太郎が三笘薫の存在になぞらえて言います。
「薫(三笘薫)の時もそうでしたが、鷹虎みたいなドリブラーが1人いると、相手も前にプレスをかけにくい。あそこで1対1になり、ズルズルとラインを下げてくれる」
幅と深さを作れるドリブラーは十分な存在感を見せました。本人の談話は含めてレビューで詳しく書きましたが、彼自身は結果を残せなかった悔しさを口にしていたし、満足せずに、課題も口にしていました。本人がそれを課題として認識しているのが良いと思いましたね。
もう1人、ポジティブな要素になったのが、永長鷹虎と同じU-20日本代表の高井幸大です。まずチャントが仮面ライダーだったのが良い・笑。
そして等々力で見ると、なんといっても上背がある。
190センチを超えるサイズの競り合いは、それだけでダイナミックでした。チームが押し込む展開だったこともあり、相手の苦し紛れのロングボールはことごとく跳ね返し、局面での球際もうまく競り勝っていました。
プレーもシンプルで、迷いがない。やれることを愚直にやり続けていた印象です。ボールを持てばビルドアップでゲームを動かそうとしていた彼は、試合後に「今までにないようなセンターバックになりたい」と語っていました。
他の選手からの高井評を聞きましたが、ポテンシャルを感じた、公式戦初先発でしたね。
レビューでは、そんな彼らの初スタメンに関するあれこれも書きました。
ラインナップはこちらです。
■「今日はそういう意識は強くて良かった」(車屋紳太郎)。なぜ勇気を持ってボールを受けると、チームはうまく回っていくのか。車屋が語ったチームに必要だったこと。
■「この試合にかける思いは強かった。そこで結果を出すことができずにとても悔しいです」(永長鷹虎)。右サイドで輝きを見せるも、爪痕を残せなかったことを悔やんだドリブラー・タカトラ。自身の課題として認識しているものとは?
■「今までにないようなセンターバックになりたい」(高井幸大)、「そこの意識はフロンターレにとって重要な選手になっていたと思います。本当に、すごいポテンシャルの選手だと思います」(車屋紳太郎)。スタメンデビューは無失点。高井幸大が目指す規格外のCB像と、チームメートからの高い評価。
■「今、自分はこういう立ち位置なので結果を残したかった」(佐々木旭)。同じく2年目。無失点に終わるも、レギュラー争いに爪痕を残すための強い思いを吐露したアサヒ。
■「自分に集中するだけ。自分が成長するために、日々プレーしているだけです」(車屋紳太郎)。ベクトルは自分に向ける。個人とチームの利益は一致させるために、彼は走り続ける。
■試合後に川崎華族から掲出された横断幕について
ぜひ読んでみてください。
「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」 (ルヴァンカップ第3節・浦和レッズ戦:0-0)
ではでは。