心が震える最高の歓喜。スタジアムでサッカーを見ていると、こういう痺れる瞬間があるからたまらない。


どうも、いしかわごうです。

土曜日は日産スタジアムでの横浜F・マリノス戦取材でした。

暑かったですね。マジで。日産スタジアムのナイトゲームって、何気に久しぶりだった気がします。2020年ぐらいですかね、最近だと。

試合は1-0で勝利。

それもアディショナルタイムで決勝弾が生まれる、劇的すぎる勝ち方。

決めたのは車屋紳太郎です。南拓磨の折り返しに、必死に戻るマリノスフェンダーの2人に囲まれながらも、一歩前に出てプッシュ。そのまま身体ごとゴールネットに飛び込んで行きました。

記者席からは正直、最初は誰が決めたのか分からなかったです。ただゴールした事実と、アウェイゴール裏に詰めかけたフロンターレサポーターによる爆発的な歓喜が起きていた現象。ベンチからも選手が飛び出してきて、ゴールネットの裏から車屋紳太郎を祝福してました。

思えば、彼のプロデビュー戦はここでした。

2015年、日産スタジアムでの横浜F・マリノス戦の開幕戦。実際には、その前年から特別指定選手としてJリーグのピッチには立っているのだけど、彼がプロキャリアをスタートさせた初めてのピッチでした。

あれから8年が経ち、ディフェンスリーダーとして守備陣を牽引し、そこでヒーローになるとは、なにかの巡り合わせなんでしょうか。

この試合、ピッチで繰り広げられていたサッカーのレベルの高さは日本最高峰だったと思います。お互いにやり合うスリリングな展開は、実に見応えがありました。

それを生んだのは、やはりお互いに主張を突き通すサッカーだからです。自分たちもそこを表現できたと試合後の山根視来は振り返ります。

「僕らもマリノスさんも相手の良さを潰すっていうよりは自分たちの良さをまず考えるチームであると思うので。そういうのが出やすい試合なのかなと。やっぱり今Jリーグで一番強いチームで、そういう相手に対して何ができるかっていうのは、みんな本当に気合入ってたのかな。それを表現できたと思います」

4万人以上が入ったスタジアムのピッチで漂っていた緊張感。そんな局面に身を委ねながら、最後の最後に競り勝つ。最高じゃないですか。

あー、思い出したらまた興奮してきた・笑。

というわけで、渾身のゲームレビューです。

■「空いているところにボールと人が動けばいいので」。家長昭博が語ったシンプルなサッカー観。そしてPKキックに感じている難しさと嬉しさ。

■「マリノスが押し込んだときに、サイドバックが高い位置を取った後の両ウィングが空くのは試合前から話してました」(山田新)。横浜FMのコンパクトな陣形をいかに揺さぶるのか。斜めの揺さぶりと、サイドから仕留めるカウンターに現れていた攻撃の狙い。

■「やり合いになるってことも、試合前にチームとしての共有もありましたし、勇気を持って戦うっていうところの結果、こういう展開になったのかなと思います」(上福元直人)、「僕らもマリノスさんも相手の良さを潰すっていうよりは自分たちの良さをまず考えるチームであると思うので」(山根視来)。見応えのあるスリリングな攻防戦を生んだ要因。

■「どういう意図でこうなったのか。水戸に(チームが)行く日ですね。昼食を食べているときにオニさんからは言われていたので」(山根視来)。天皇杯に帯同しなかった右サイドコンビ。長年組んできた家長昭博との絆と、エウベル&宮市亮に仕事をさせなかった山根視来を刺激したものとは?

■「3枚イコール守備的ではなく、3枚でより攻撃的にと思っていたので。非常にいい働きを全員がしてくれたかなと思います」(鬼木監督)。勝利を引き寄せた5バックという総攻撃采配。覚悟を持って挑まないといけないと語っていた指揮官による、強気を貫いたベンチワークを読み解く。

■「目が合ったのが全てかな」(瀬川祐輔)、「すごいいいボールでバックスピンがかかっていて。中を見る時間もありました」(大南拓磨)、「自分自身、こういうことは初めて。どうリアクションしていいか分からなかった」(車屋紳太郎)。実は自身のプロデビュー戦の地である日産スタジアムで見せた劇的すぎる決勝弾。心が震える最高の歓喜を、いかに起こしたのか。

■「密集だったので、誰が決めたかもわかっていなかったです。車屋じゃないと思っていて(笑)」(上福元直人)。スタジアムでサッカーを見ていると、こういう痺れる瞬間があるからたまらない。

たっぷりボリュームの12000文字!!ぜひ読んでください!!!

「真夏の夜のご褒美」 (リーグ第21節・横浜F・マリノス戦:1-0)

ではでは。

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