オッス、いしかわごうだ。
先週末は等々力取材。
横浜FC戦は3-0で勝利となりました。ニッパツでのリベンジを果たしました。
この試合の主役はやはりゴールを決めた山田新と宮代大聖の2人でしょう。U-18の同期コンビによるアベック弾です。
・・・「アベック弾」という見出しを見るたびに、「アベックって今の若者には通じないだろっ」とついつい突っ込みたくなるんですが、かといって他に適切な表現がないという3分の1の純情な感情が湧いてくるわけであります。
先制弾を決めたのは山田新です。スタメンで起用された彼は、試合後のヒーローインタビューで言いました。
「何かを変えてやろうっていう思いでピッチに立った」
いいですね。そして、ノボリのクロスを身体でねじ込みました。本人曰く「骨盤あたり」だそうですが、あれはタマシイでねじ込んだゴールでいいと思います、うん。
追加点を決めたのは宮代大聖です。
36分、脇坂泰斗のスルーパスに抜け出した宮代大聖が後ろから倒されてPKに。これをど真ん中に決めました。ただVARが入り、判定が確定するまでにそれなりに長い時間がかかりました。
試合後、「PKまでにかなり時間ありましたけど、キッカーとしては嫌な間じゃなかったですか?」と宮代に尋ねましたが、「気にしなかったです」と一言。それでど真ん中に蹴り込むのは、さすがストライカーでしたね。
そしてこの2人を同時起用した鬼木監督も見事でしたね。実はこの試合に向けて、若き生え抜きストライカー2人が「責任」を背負いすぎていることに、鬼木監督は少しだけ懸念を口にしていたんですね。
「2人ともそうですが、やっぱりフロンターレのFWは点を取らなければいけないという思いが強くなって、背負うものが勝手に大きくなってしまうのかなと思います。それは彼らが背負うものではないと思うので、チームとして点を取って、結果として彼らが点を取れば勢いが出るだろうということです」
簡単に言うと、ストライカーである上、チームの責任をも背負ってプレーしている宮代大聖(&山田新)に、鬼木監督は「そんなものはお前が背負う必要はねぇ」と言っているわけです(意訳すると)。
試合はチームで行うものですし、勝敗の責任もみんなで背負い、分け合うものです。鬼木監督はそれを言いたいのだと思います。
2人が勝敗を背負う必要はない。きっとそういうスタンスで2人をピッチに送り出したのではないかと思いますし、それが良い方向に作用してのゴールだったのではないでしょうか。
試合後、たくさんの報道陣に囲まれていた山田新はとても良い表情をしていました。結果を掴んだストライカーはそうやって自信をつけていくのだと思います。
というわけで、そんな試合のレビューはたっぷりとnoteに書きました。
3試合ぶりの勝ちレビュー。実は完封した守備陣に注目していて、特に「いかにして球際を作ったのか」は興味深いと思います。絶対に読んでみてください・・・絶対にぃ!!
ラインナップはこちらです。
■前節からのスタメン3人変更に込められていた、あるメッセージ。
■「また一段階レベルアップするために、いいタイミングになったと思います」(チョン・ソンリョン)。今季初完封勝利。百戦錬磨のレジェンドGKが取り戻したもの。
■「あそこの時間で我慢できず今シーズンは先制点を許した試合が多かった中、先制点を取ることができて、まず良かったかなと思います」(脇坂泰斗)。戦前に言ってた先制点の重要性と、それが及ぼした試合運びの話。
■「左サイドで4人、5人って人数をかけて、そこから中に差し込んでチャンスっていうのがあったと思います」(山根視来)、「中に入るところと幅を使うところ。中でリスク管理も考えながら、ビルドアップの逃げ道を作ることは意識していました」(登里享平)。この日はなぜ左サイドからの局面打開が多かったのか。
■「スライドのところで後ろを気にして遅れたり、後ろがついてきていないと思いながら行くこともありましたけど」(登里享平)、「まず前を塞いで後ろがしっかり戻っているというところは、前節の課題もあるし、前節できたことを
引き継いだこともあると思います」(山根視来)。抜群だった切り替えと守備強度。この日のチームは、いかにして球際を作ったのか。
■「勝負は細かいところで左右されるので、そこを意識して入ることを話していました」(登里享平)。勝負の神様は細部に宿る。キャプテンマークを巻いたノボリが語った完封勝利を支えたもの。
■「もっと二人でフロンターレを良くしていかないといけないと思います」(山田新)。シン・タイセイコンビで描くフロンターレの未来。
全部で約9500文字のボリュームです。絶対読んでくれよな!!
「燃える瞳を持ち続けて」 (リーグ第20節・横浜FC戦:3-0)
生でマッチを見れて嬉しかったー。