「じゃあ、どうすれば勝てたのか」という視点で考えさせられた湘南戦。


オッス、いしかわごうだ。

先週末はレモンガススタジアムに。湘南ベルマーレ戦取材でした。

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試合は1-2で敗戦。それも悔しすぎる逆転負けでした。

試合をスタジアムの現地で見て、試合後はミックスゾーンで選手に話を聞き、そして翌日にDAZNで試合を見直す。

そういうプロセスを経ながら、敗因含めていろいろと書き残すわけですが、負けたゲームのレビューを書いていると、「じゃあ、どうすれば勝てたのか」という視点であれこれと考えてしまうものです。

うまくいかなかった最大の要因が過密日程によるチームの疲労だったのは間違いないと思います。選手選考を含めて、そこをマネジメントできなかったことを試合後の鬼木監督は、自身に矢印を向けて反省の弁を述べていました。約二週間試合がなく、十分すぎるほど入念な準備をしてきた湘南に対して、中二日で試合が組まれていた川崎は、さすがに準備面で厳しいものがありました。

ピッチでの選手たちをみていて気になったのはやはり、パスを受け手となるレシーバーの動きの鈍さです。ボールから「隠れてしまう」選手が散見されたことで、鳥栖戦で見せたような流動性は鳴りを潜め、パスコースがないため、ロングボールで蹴る場面が目立ちました。

失点につながったPK場面もしかりです。

マイボールのスローインから始まったのですが、競り合いから簡単にボールロストしたことによって、あのような場面が生まれてしまっていたのが気になりました。疲れもあってか、ボールを積極的に受けようとせず、「隠れてしまう」という傾向があったんですね。

細部のところかもしれませんが、ボールを大事にしたいチームが、ボールから逃げてしまうようになってはやはり厳しいです。リードしていたアドバンテージは後半開始5分で手放すことになりました。

苦しいながらも、リードして前半を終えただけに、試合運びで少しなんとか出来たのではないか。「じゃあ、どうすれば勝てたのか」という視点で考えさせられた試合であり、そんな思いを抱えつつ、レビューを書いてみました。

ラインナップはこちらです。

■「フロンターレさんに、うちの陣地でサッカーをされてしまうと強みが出てしまうので、その強みを消すためにも、相手陣地でサッカーをしようというのは自分たちの特徴を出す上でも重要なポイントとしてみんなで共有できていました」(山口智監督)。攻撃の手詰まりは、なぜ起きたのか。二週間で入念に準備してきた湘南と、中二日で準備できなかった川崎。

■「逃げて蹴るのか。狙いを持って蹴るかで全然違う」(脇坂泰斗)。「もっと受けて、剥がすプレーができたらと思いますし、もっとやらないといけなかった」(橘田健人)。ロングボールから読み解く、両チームにあった狙いの差とは?

■「蹴られた後に、もっと早くプレスバックをして、そこを潰しに行けるぐらいの強度の高さをやり続けていく必要があった」(橘田健人)、「ルーズボールに対しても、一瞬の出足で湘南が早かった・・・・というより、こっちが遅かった」(谷口彰悟)。相手の土俵に付き合わされた要因は?

■「今は正直、言葉にするのは難しい」(ジョアン・シミッチ)、「中二日だと自分が想像していないようなミスが出てしまうことがある」(谷口彰悟)。最適解に思えた中盤3人が機能せず。ゲームコントロールしきれなかった原因は?

■一進一退の攻防の末、土壇場でこぼれ落ちた勝ち点。やはり優勝は自分たちで積み重ねて掴み取るもの。

■負け取材の帰り道で思った、2試合出番のない遠野大弥のこと。

全部で約10000文字。ぜひどうぞ。

「氷の上に立つように」 (リーグ第28節・湘南ベルマーレ戦:1-2)

ではでは。

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