勝たないと手に出来ないものがある。ミックスゾーンで言葉を絞り出したキャプテン・谷口彰悟の姿に思う。


どうも、いしかわごうです。

水曜日は大阪でルヴァンカップ取材。

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セレッソ大阪との1stレグは1-1。脇坂泰斗の美技で先制するも、勝ち切れませんでした。

この試合前、鬼木監督は「覚悟を決めて勝ちに行く」と話していました。

18人のメンバーは揃ったものの、引き続き、丹野研太、安藤駿介、早坂勇希のGK3人体制。

それでも選手たちが全員で勝ちに行く姿は、痛いほど伝わってきました。特に試合終盤、鬼気迫る表情で1点のアドバンテージを守ろうとしていました。

サポーターだって過酷だったと思います。蒸し暑いし、後半途中からは豪雨になるし、何より2年半ものブランクがあった声出しです。喉がきつかったサポーターだって多かったはずです。スタジアムに駆けつけられなかったTV観戦組のサポーターも、祈るような思いだったはずです。でも人数で不利だから負けて当然とか、サポーターなら誰1人思っていないはずです。

この2年、Jリーグのチャンピオンであり「常勝」と呼ばれているチームの選手たちが、必死に踏ん張り続けていました。

なぜなら、勝たないと手に出来ないものがあるからです。川崎フロンターレがチャンピオンと名乗っているのは、それが誰かに与えられたものだからではありません。

自分たちで勝ち取ってきたからです。だから、やはり勝ちは掴まないといけない。

しかし最後の最後で決壊。

クリアをしようと反応していた谷口彰悟は、足を伸ばしたものの触ることができませんでした。失点後の彼はしばらくしゃがみこんでます。

試合後のミックスゾーン、谷口彰悟を呼び止めて話を聞きました。

山田新が出てきたタイミングと重なったのでほとんどの報道陣は彼の元に行き、マンツーマンで谷口と話しました。

本当に悔しさをにじませていましたし、失点場面については、言葉を絞り出して話してくれました。その内容はレビューでたっぷり語ってます。しかしいろんなことがあった1stレグでした。

試合についてはレビューでたっぷり語ってます。ラインナップはこちら。

■「サポーターの声援もすごく聞こえました。そういうのが力になったと思います」(チョン・ソンリョン)、「元気が出ました。僕だけではないと思いますが、よりやってやろうという気持ちが芽生えた」(脇坂泰斗)。谷口彰悟からの意外な答え。そして、等々力に応援の声が戻ってくる日まで。

■「うまく時間を使いながらサッカーをしていたなと思います」(鬼木達監督)。浦和戦とは異なった90分のパワーの使い方。自分のできること、やれることに全力で向き合っていた選手たち。

■「狙いはサイドバックの裏、斜めの楔だと思っていた」(谷口彰悟)、「やはり難しい時間帯は、まずは失点しないことが重要でした」(ジョアン・シミッチ)。なぜ前半は主導権を握られたのか。ハマらなかった4-3-3の守備と、それでも無失点で耐えられた理由。

■「戻ってきている選手と、センターバックの位置を間接視野で確認していた」。脇坂泰斗が、馴染み深いヨドコウ桜スタジアムで決めた一撃の意味。

■「後半は、メリハリをつけて守備をやれました。攻撃もそうで、ボールを握るところは握る」(谷口彰悟)、「ダブルボランチにすることで中盤の底はバランスが取れるのかなと思います」(ジョアン・シミッチ)。後半は、何が変わったのか。一進一退の攻防を生んだ4-4-2の修正にあったもの。

■「色々と言い過ぎても彼がパンクしてしまう。なので大事なところだけ。一ついうと・・・」(脇坂泰斗)。初めてのプロのピッチに立った山田新が見せた、倒れるほどのハードワーク。そして、脇坂泰斗が伝えた大事なこととは?

■「あれをしっかりと防いで1-0で帰るのと、1-1で帰るのはだいぶ違うのはよくわかっています」(谷口彰悟)。勝たないと手に出来ないものがある。ミックスゾーンで言葉を絞り出したキャプテンの姿に思う。

以上、全部で約11000文字です。

「Believe In Tomorrow」 (ルヴァンカップ準々決勝1stレグ・セレッソ大阪戦:1-1)

まだ何も終わってないですからね。何だったらアウェイゴールの分、ちょっと有利です。大阪に応援に行った人も、行けなかった人も
この熱い思いを読んでくれると幸いです。

ではでは。
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