どうも、いしかわごうです。
先週末は等々力取材。サンフレッチェ広島に4-0で勝利しました。
「抱きしめタイ」ということでタイ尽くしのイベントでした。夜空に輝く満月が綺麗でしたね。
選手がコンディションを整えて戦術的な対策の落とし込みもしっかりと行って臨んだことがよくわかる勝利でした。
この試合では広島が果敢なプレッシングに来ました。ほぼマンツーマン気味のプレスです。
対峙する川崎の選択としては、「つなぐのか。それとも、蹴るのか」です。
ここはひとつ事前のポイントだったのですが、結論から言えば、その答えは「どちらかではありません」でした。あえて言うならば、「つなぎながら、蹴る」だったんですね。そこを工夫したことで川崎の前線の3トップが躍動しました。
知念慶がボールが納めること、あるいは家長昭博が中央や逆サイドに流れてパスワークに入ることで、時間を作ることが出来ましたし、その攻撃のデザインは狙い通りだったと鬼木監督が言います。
「アグレッシブであればあるほど空くスペースがあって、そこのスペースに人が走っていくこと、そこにボールを落とすことというのを意識していました。流動性も必要ですが、相手のアクションを見ながら我慢するところ。例えば幅を取って我慢をするとか、そういうところも含めて選手がよく理解してやってくれたと思います」
スペースが生まれていたことで、左サイドのマルシーニョはアイソレーションで勝負をする展開に持ち込むことが出来ていました。これも前線で時間を作ること、相手の守備をうまく分断できたことでマルシーニョを使いやすくなったと脇坂が言います。
「相手が3バックで来ているので、それに対して前の3枚がボールを収められた。そこで自分たちは前向きにサポートするシーンが出来た。知念くん、アキさんにしてもパワーを使いながら、マルシーニョが背後を狙いながらというのはトレーニングもできていた」
この日の試合取材はミックスゾーンがあったので、試合後の選手に色々と聞くことができました。
レビューではその勝因を自分なりに読み解いているので、ぜひ読んでみてください。
■「広島さんのゲームを見ていて、ボランチから前は連動しているが、後ろの3枚(3バック)をうちの3枚(3トップ)でピン留めする」(脇坂泰斗)。明確だった広島攻略法。プレッシングにおける陣形のギャップを見逃さないための、「つなぎながら、蹴る」とは?
■「スカウティング通り。ああいう形、ああいう展開になるのはわかっていました」(知念慶)。面白いように攻撃で機能した3トップ。知念慶が前線のポストワークで主導権を握り続けた仕組みとは?
■「自分が知念くんに言っていたのは、(相手は)タイトに来ているけど、来ていない方の足に出す。それをうまく知念くんの力を利用しながらターンをしたり、逆に反転したりする」(脇坂泰斗)。相手を背負っていてもボールをコントロールできる「フリーの定義」とは?
■「それが徐々に相手が前に出れなくなった要因だと思います」(脇坂泰斗)。圧倒し続けた背景にあった二つのポイント。
■「左足のクロスはずっと練習して来ました。アキさんがなんとなくマイナスに動いたのが見えたので、冷静に流し込めたので良かったです」(佐々木旭)。お膳立てした先制アシストに込められていた、左足のパス。
■「ハーフコートで相手を押し込むことがうまくできていた時間帯も多かった。相手のやりたいことをさせないように試合を運べていたと思います」(橘田健人)。流動的すぎた前半の右サイドの理由とは?
■「家族が試合に観に来ると、点が取れないジンクスがあったので。それを打ち破りたかった」(知念慶)。PKに関する、知念慶のちょっと意外なこだわり。そして見せ始めた、チームを勝たせるストライカーとしての執着心。
全部で約12000文字。読み応えたっぷりですので、ぜひ読んでみてくださいっ!!
「青い月の輝く夜 」 (リーグ第29節・サンフレッチェ広島戦:4-0)
ではでは。
きつい3連戦ですが、やるしかないですね。