大一番で鹿島に見せた勝負強さと、示し続けた分厚い紙一重の差。


どうも、いしかわごうです。

先週末は等々力取材。鹿島アントラーズ戦でした。

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試合は2-1で勝利。これでリーグ3連勝です。

首位・横浜F・マリノスとは試合数が並んで勝ち点2差としました。射程圏内に入ったと言えるはずです。3連覇の可能性をつなぎました。

何より難敵である鹿島との直接対決を制した意味はあまりに大きいです。

素晴らしかったのがゲームの入り方。開始15分で2点のリードを奪っています。

得点シーンのあれこれはレビューに書いてますが、ここで言いたいのは、先手を奪う集中力です。横浜F・マリノスとの天王山もそうでしたが、大一番になればなるほど、チームとしてのメンタリティーが問われるものです。

試合前の鬼木監督は「自分たちから襲い掛かるように行こう」と選手たちを鼓舞したと言います。そして集中力とパワーで開始15分で2点のリードを奪ってしまう。立ち上がりに強者としての差と振る舞いを、鹿島相手に見せてます。結果的に、そのまま勝ちきりましたからね。大一番での勝負強さをフロンターレが見せつけました。

かつてのフロンターレは勝負弱いと言われました。

例えば鹿島に優勝を掻っ攫われた2016年の1stステージ。

前節がアウェイのアビスパ福岡戦だったのでふと思い出してしまいましたが、勝てば初優勝の可能性もあって乗り込んだ一戦では、久しぶりの優勝争いのプレッシャーと緊張からか、チームの動きが固く、最下位のアビスパ福岡に立ち上がりに2点を先行される苦しい展開でした。大事な試合でやってはいけない試合運びをしてしまうなど、勝負弱さをのぞかせるチームでした。

2017年のルヴァンカップ決勝もそうですね。大事なカップ戦ファイナルで試合開始直後に失点してしまう。大一番であってはならないゲームの入り方をしてしまうのがフロンターレでした。

そういうデリケートな表情を見せていたチームが、今では鹿島相手にゲームの入りで差を見せて、序盤で圧倒して、そのまま勝ち切ってしまう。いやー、強いチームになったと、誇らしくなりましたね。

チームで徹底されていると感じるのは、その戦い方の重要性を橘田健人のような若手も理解して実践し始めていることです。この試合、足をつるまで走り続けた彼は鹿島のような大一番のゲームで何が大切なのか。それをちゃんとわかってプレーしていたのが実に心強かったです(詳しくはレビューで)。逆に判断を間違った選手には、例えば86分の遠野大弥のように、味方から容赦無く指摘が入ります。そういうチームになっているんだなと思います。

というわけで、勝ちレビューをどうぞ。ラインナップはこちらです。

■橘田健人のインサイドハーフ起用がもたらした意味
■先制PKを生んだマルシーニョの全力プレッシングと、前半の4-3-3システムを機能が機能した理由
■山根視来とノボリ。SBが2得点の起点を担った必然
■鹿島相手に示した大一番の入り方と勝負強さ
■「何が何でも勝点3を取ろうとしたことをネガティブにはとらえていない。むしろ、そうしてでも勝ち切ったことは評価していい」(谷口彰悟)。見せ続けた勝利への執念と、示し続けた分厚い紙一重の差
■鹿島に勝ち続ける指揮官の決断力と凄み。

以上、全部で約11000文字です。よろしくどうぞ!!

「それでも、君は走り続ける」 (リーグ第27節・鹿島アントラーズ戦:2-1)

なお、本日発売の週刊ビッグコミックスピリッツに掲載されているアオアシの小林有吾先生と中村憲剛さんの対談の構成と担当しました!「司馬は中村憲剛さんがモデルなんじゃないか?」という噂も含めてたくさん語っているので、ぜひ読んでみてください!!!

ではでは。

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