連覇をかけた天皇杯。カップ戦を連覇するために必要なもの。


どうも、いしかわごうだ。

昨日、Number Webで原稿が公開されました。レアンドロ・ダミアンと小林悠というエースFW同士の良質な関係性、その両雄を並び立たせる鬼木監督のマネジメント力について書いてます。

代表で5人抜けても21戦無敗… 小林悠とL・ダミアンの“競争・共存・協調”に見るフロンターレ鬼木采配の凄さ

たくさんの方に読んでもらってるようです。ぜひ読んでみてくださいね。

さて。本日は等々力で天皇杯2回戦。相手はAC長野パルセイロです。

リーグ戦の横浜FC戦に続き、主力5人がいないチーム状態で臨む一戦になります。日本代表で谷口彰悟と山根視来が、U-24日本代表で三笘薫、旗手怜央、田中碧が不在です。

となれば、チャンスが巡ってきた選手達に期待ですね。レギュラー争いをしている選手、あるいはレギュラー争いに加わりたいと思っている選手にとっては、そのハングリーさを見せる一戦でもあります。

この天皇杯は連覇がかかっている大会です。

一般的に、カップ戦の場合は、決勝戦まで主力がいないことも多いレギュレーションですから、それでも勝ち上がるには、普段は出番のない選手達のギラギラ感が楽しみでもあります。

思い出すのが、現役時代の中村憲剛さんの話です。後にクラブのバンディエラとなった彼ですが、新人時代は、ほぼ無名に近い大卒選手。試合に出ないとすぐにクビになると思ってたぐらい危機感があったそうです。

なので新人時代の彼は、ウォーミングアップからいつも全力だったので練習着がこすれて「シャカシャカ」と鳴っていたそうで、「シャカシャカくん」というあだ名だったほどガツガツしてました。

本人曰く、「1年目から何か爪痕を残さないといけないと思っていたからね。試合に出たかったから、アピールしまくっていた」とのことです。

そのぐらいハングリーで必死だったわけで、そんな無名だった彼は日本を代表する選手になりました。

プロならば、もっと貪欲になっていいのだと思います。

例えば前節の横浜FC戦、脇坂泰斗のプレーに「気迫を感じた」と鬼木監督は言います。

「ヤスなんかは『ここでやらなきゃ、次がどうなるか』ぐらいの気迫を感じました」(鬼木監督)。

 そしてこう言葉を付け加えます。

「他にも、ユウ(小林悠)でいえば得点で示した。そういう意味では、アキ(家長昭博)もゲームをしっかりと決めるために、攻撃でも守備でもチームの中心として、新しい選手が入った時に勝たせてやろうという気迫を感じた。ずっと出ている選手が、こういう新しくチャレンジしやすい環境を整えたかなと思います」

そういう意味で、どんな選手が起用されたどんな戦いを見せてくれるのか。楽しみです。

試合の見所はプレビューで書いております。長野の試合も2試合ほど見て分析したよ。

■「この1試合に勝つためにどうしたら良いのか。そこを考えて選手の選考もします」(鬼木監督)。指揮官が語った、このゲームに対する位置付け。若手の抜擢、サプライズはあるのか。気になるスタメン予想。

■「たとえ相手が下のカテゴリーでも、勝てる保証はない」(車屋紳太郎)。長野の守備ブロックを、焦れずに攻撃し続けるために。その逆説的な回答とは?

■「自分のスピードであったり、攻撃の部分ではミキくん(山根視来)にないものがあると思っている」(イサカ・ゼイン)。サイドの主導権争いで、絶対に負けられない理由。そして長野の攻撃で警戒すべき2つのポイントとは?

■「『ここでやらなきゃ、次がどうなるか』ぐらいの気迫を感じました」(鬼木監督)。指揮官が目を細めた、ある選手。そして、あの時代に勝ち続けていたクラブに生まれていたチーム競争のサイクルから学ぶこと。

ポイントは4つですが、全部で約9500文字のボリューム!!・・・少し書きすぎたかもしれません・笑。試合前にどうぞ。

試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(天皇杯2回戦・AC長野パルセイロ戦)

ではでは。

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