対戦相手に気づかされること。


どうも、いしかわごうです。

水曜日は等々力取材。

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川崎フロンターレ対徳島ヴォルティス戦でした。
試合は2-0で勝利。

徳島のビルドアップをプレッシングで牽制し、そこから2得点。後半もそつなく試合を進めて勝ち切りました。

試合後の選手取材がオンラインになってからの変化として対戦相手側のコメントも聞ける、というのがあります。

別に通常の試合後取材でもコメントは聞けるのですが、どうしても担当チームの選手優先で取材するので、なかなか相手選手のコメントを聞ける機会は多くなかったのです。

先日のフロンターレ対徳島ヴォルティス戦では徳島の選手のコメントがなかなか印象的でした。

というのも、川崎フロンターレの試合を継続的に見続けていると、良くも悪くも、サッカー自体に慣れてしまっています。フロンターレのサッカーを基準にしている、とでも言いますかね。試合中のあのリズムや距離感も、あれがスタンダードなものだと思って見ています。

 ただ対戦相手からすると、それは違うんですね。
特にJ2から昇格してきた徳島ヴォルティスはなおさらです。徳島のボランチである藤田譲瑠チマ選手は、試合後の会見で、少し困惑したような、とまどった様子で感想を述べてました。

「僕らはボールを持ちたいチームですが、川崎の方が、距離感、パススピード、テンポも速く、守備をしている時の感覚は、相手に寄せる前に違うところにボールがあるような感じがして、すごく気持ち悪かったし、やりにくかったです」

 ボランチを務める彼からすれば、おそらくですが「こうすれば、ここで、こうやってボールが奪えるはず」という読みがあるはずが、その「こうすれば・・・」とアクションしたら、その読みが外されてしまう、違う展開が目の前では起き続けたわけです。

藤田譲瑠チマは、去年ヴェルディでプレーしてましたから、J1の舞台は今年が初めて。フロンターレ戦はそれだけ衝撃も大きかったわけで、その感覚が「気持ち悪い」のも無理はないのかもしれません。

読みが外され続けるっていう感覚は気持ち悪いんでしょうね。
素人レベルの将棋でも、全く自分にない読み筋を繰り出され続けると、そして読みで上回り続けられることに気づくと、「これは勝てない」と思わされて、気持ち悪くなって戦う気が失せますからね・笑。

オンライン会見だと相手チームの談話も聞けるのがメリットなのですが、こういう「フロンターレをどう感じたのか」というコメントを
相手選手から聞けるのは、なかなか新鮮ですね。

フロンターレを見続けていると「今日は2-0かよ。物足りないな」と思いがちですが、それによって見落としてしまうようなこともあるわけです。

日々、発見になりますな。そんなことを感じた、試合後のオンライン取材でした。

そんな徳島戦のレビューではこちらです。

・かいくぐらせず、押しつぶす。
・頑張りの報酬は、2得点。
・対戦相手に気づかされることもある
・ブラジル代表であれ
・相手の罠にはまっていようが、それを超えていく

中二日なので、賞味期限の短いレビューですけど、頑張って書きました。約8000文字です。どうぞよろしく!!

強者としての振る舞いで。 (リーグ第3節・徳島ヴォルティス戦:2-0)

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