それでも走り続けている。


どうも、いしかわごうです。

横浜FC戦は3-2で勝利。

ただ苦戦しました。
とにかく、しつこく、しつこく後ろでつなぎ続ける。ゴールは目指せなくても、ボールを手放さないことで時間の針を進める。それによってフロンターレに守備をさせる。横浜FCの下平監督は、そのプランを仕掛けたと言います。

「やはりフロンターレの攻撃を受けてしまうときついと思うので、自分たちの攻撃を長くするために、しつこくビルドアップする。前線からフロンターレさんに守備をさせるゲームプランで、それで前半をしのげればというところでした」(下平監督)

前半はそこのビルドアップと、フロンターレの前線からのプレッシングの駆け引きがあったわけですが、後半は一進一退の攻防になりました。そういう意味でも、見応えのある試合だったと思います。

そしてこの試合といえば、やはりキング・カズこと三浦知良選手です。

キングカズのことを思うと、どうしても色々なことを書きたくなってしまいます。

レビューでも触れたのですが、2006年に、僕は羽田空港でカズにサインをもらいました。

サッカーライターではなく、ただのファンとしての行動です・笑。

「カズさん、握手してもらっていいですか?」と話しかけて握手をしてもらい、「サインしてもらっていいですか?」とお願いすると、快く応じてくれました。そして「今日のブラジル戦、残念でしたね」と言うと、「うーん、仕方ないねぇ」と言ってました。

というのも、ドイツワールドカップの日本対ブラジル戦(早朝)があった日の夕方です。

だから、忘れられない日なんです。

奇しくも、この試合限りで、中田英寿は引退を決めました。

アトランタ五輪でブラジルに勝っても、フランスワールドカップで3敗に終わっても、シドニー五輪でPKをはずしても、日韓ワールドカップでトルコに負けても、決して心の奥を見せなかった男が、試合後にピッチに大の字で倒れこんで涙を流していたんです。

涙でにじむドイツの空を見て、彼は何を思ったのだろうか。そして中田はスパイクを脱ぎました。

あれから14年。
カズはいまだに現役を続けている。それでもキングは走り続けているわけです。今回は、そんなことも思い出しながら書いたレビューとなっております。

ラインナップはこちらです。

■「王者を最後まで追い詰めることができました」(下平監督)。前半はシュート0でも無問題。横浜FCのしつこすぎるビルドアップにあった狙いとは?

■「フロンターレの圧力が強かったので、守る時間が長くなることは分かっていました」(三浦知良)。レジェンドたちにハードワークさせ続けた左サイドの攻撃を読み解く。巧みなコンビネーションを見せた登里享平と齋藤学と、それを下支えしたCB・山村和也のゲームメークとIH・中村憲剛のポジショニング。

■徹底的に繋いでくるなら、徹底的に奪いにいく。狙い通りだった追加点と、思わぬ誤算が起きた後半。そこで勝負を分けたもの。

■2ゴールの旗手怜央と1ゴールの田中碧。勝利に貢献した若手二人の言葉から読み取れた、チームに根付き始めているメンタリティーとは?

■「こうやってピッチに立てるのは、みんなの助けがあるからだと思っています。みんなに感謝したいですね」(三浦知良)。だからキングは自信を持ってピッチに立っている。

以上、5つのポイントで全部で約10000文字です。

「それが大事」 (リーグ第18節・横浜FC戦:3-2)

読み物としても、お楽しみください。よろしくどうぞ!!





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