どうも、いしかわごうです。
昨日の夜に広島戦のレビューを書き上げました。そしてこれで13連戦がようやく終わりました。ふぇー。
今回のレビュータイトルは「それが答えだ!」。
ウルフルズの昔の曲からですが、この13連戦の最後は、チームとしてのいろんな「答え」を示したゲームになったと感じたからでもあるんですね。
レビューにはそれを色々と書いたのですが、実はこの試合、試合前に少しざわつきがありました。
それが何かと言うと、このカードの主審が東城穣主審だったことです。
実は2018年の等々力でのサンフレッチェ広島戦との天王山で川崎フロンターレは二つの誤審によって、0-1で敗戦しています。
一つは広島のオフサイドが取られず与えられたCKから試合終盤に失点。さらに猛攻を仕掛けて同点に追いついたものの、オフサイドとしてゴールが認められずに敗戦。
どちらも誤審だったと、のちにJリーグが公式に認めたものの、後味が悪い誤審となりました。もちろん、その場で試合結果が覆る訳でもなくフロンターレには黒星が刻まれました。
広島は首位をキープ、一方のフロンターレは当時継続していたJ1でのリーグ戦無敗記録が19で、等々力でのリーグ戦連続得点記録も31でストップするなど、築き上げてきたそれまでの記録が途切れた負けになりました。忘れられない負けの一つです。
この時のレフェリーが東城穣主審だったわけで等々力の同じカードで東城主審が担当するわけですから、複雑な気持ちになるのは仕方がありません。
ただ、思い出したのは、あのときに負けた選手が冷静だったことです。例えば当時在籍していた阿部浩之は誤審云々ではなく、自分たちの矢印を向けて、ゴールを奪えなかった攻撃の反省点に目を向けていたんですね。
「先に点が取れなかったのが全てだし、それを上回れなかった。失点を与えずに勝ち切れなかったし、点を取られたのもよくない。判定は運が悪いといえば運が悪いし、審判の力量といえば力量でもある。でも最悪でも引き分けで終われたゲーム。そこはまだ甘さ」
そうなんですよね。誤審とか関係ないレベルで強くなればいい。
そういう意味で、今回の5-1での大勝劇というのは、2018年のあの誤審での負けで得た苦い経験をどう捉えたのか。フロンターレとして「これが答えだ!」という勝ち方をピッチで示した試合だったと思っています。
今回のレビューは、こうしたメッセージも含めて選手たちが示した「回答」を中心に試合と絡めて取り上げてみました。
ラインナップはこちらです。
■スタメンにあった3つの「驚き」と、前節の修正点として遂行した3つの「ミッション」とは?
■広島守備陣の狙いを逆手に取って崩す。ダイレクトプレーの連続で決めた先制点にある、ボールを持たされたジェジエウが示したメッセージ。
■「自信を持って、自分らしいプレーをして欲しい」(鬼木監督)。「1点目も2点目も、自分の感覚を信じて走ることができた」(田中碧)。指揮官からの要求で取り戻したアオらしさ。守田英正との競争で掴み始めた自分の生きる道とは?
■「(ハイネルが三笘薫との)1対1の場面で負けてしまったところから2失点目は始まってますが、あそこは組織として守らないといけなかった」(城福監督)。4分間で畳み掛けた後半3得点。大勝劇のスイッチを入れた三笘薫のドリブル勝負と、三笘から遠ざかる動きで「サポート」をした大島僚太の機転。そして2018年の誤審によるあの負けを乗り越えて示した今年の勝ち方。
■「ゴールは特別なものがあります」(山村和也)。「こういう形で進めてこれたのも、選手が一丸となっていたから」(鬼木監督)。
抱えていた思いを示した特別なゴール。そして真夏の13連戦を終えて見えてきたもの。
以上、以上、5つのポイントで全部で約11000文字です。いろんな思いを込めて書きましたから、ぜひ読んでくださいね。
「それが答えだ! 」 (リーグ第16節・サンフレッチェ広島戦:5-1)
ではでは。