ビッグゲームの後が難しいと認めてしまってはタイトルは取れない。


どうも、いしかわごうです。

本日はJ1開催日。川崎フロンターレはヴィッセル神戸を対戦します。

先週末は、昨年のリーグ覇者である横浜F・マリノスとの大一番に完勝。そして迎える一戦となるわけですが、この試合後のリモート記者会見で鬼木監督が「終わってしまったら、はっきり言うと、忘れてしまうことが大事だと思います」と言っていたのが印象的でした。

あれだけ大きなゲームに勝利した直後にそれを「忘れることが大事」だと試合後に言ってたんですね。

この言葉を聞いた時、将棋界の第一人者として知られる羽生善治九段が、「勝っても負けても、反省したらすぐ忘れる」と言っていたことを僕は思い出しました。

例えば羽生さんは、大山康晴を抜いて歴代単独1位の公式戦通算1434勝を挙げた時の会見でもそうでした。「ここまで勝ち数を伸ばした要因は?」と言われてこう答えています。

「棋士になって30年以上たつ。終わったところからきれいさっぱり忘れることが、長く続けるには大切なことと思う」

実際、羽生さんの切り替えの早さは将棋界では有名です。

例えばタイトル戦が終わった日の夜、関係者での打ち上げの席が設けられるわけですが、たとえ負けてタイトルを失った後でも、まるで何事もなかったように楽しそうに談笑しているというのです。

では、忘れることがなぜ大切なのか。

実はこれ、すごく面白い話なんですよ。

今回の神戸戦のプレビューでは、鬼木監督にそこの疑問を質問しつつ、そんな視点からも書いてみました。

ラインナップはこちらです。

■「誰が出ても結果を出してやろうという、そういう状況を作れているのは嬉しく思います」(鬼木監督)。ポジティブで激しいチーム内競争は、いかにして生み出されているのか。そして、気になる予想スタメンは?


■「もう一回自分たちが襲いかかるようなゲームをしないとアドバンテージはないと思います」(鬼木監督)、「フロンターレとは対戦したくないと思われるように、強気でやることが大事だと思っています」(大島僚太)。変化を打ち出してくるであろう神戸の組み立てに、どう対応するのか。そのための合言葉はこれだ!

■「結局、最後が一番大事だと思っている」(家長昭博)。公式戦2試合連続得点中。連覇を達成したあの時と同じ言葉を残した家長昭博の変わらないスタンス

■「そこが一番の落とし穴だと思っています。だから、全てをリセットして臨みたいと思って言いました」(鬼木監督)。ビッグゲームの後が難しいと認めてしまってはタイトルは取れない。昨年覇者を撃破した後に鬼木監督が施した、メンタルマネジメント術。

以上、4つのポイントで約8000文字です。ぜひ読んでみてください。

試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第15節・ヴィッセル神戸戦)

真夏の13連戦もいよいよ12連戦目。よくこれだけ短い間隔でプレビューとレビューを書いてきたものだと、自分で自分を褒めたいです・笑。

ではでは。





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