サッカーのチカラ展、トークショー。


 昨日は、日本サッカーミュージアムへ。
8月6日から「東日本大震災被災者支援企画作品展・サッカーのチカラ展」が開催されているんですが、昨日は、日本サッカー協会の原博実技術員長、サッカージャーナリスト・後藤健生氏、カメラマンの六川則夫氏という3人によるトークショーがありました。雨が凄かったんですけど、面白そうだったので足を運んでみました。
いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 実に楽しいトークショーでした。
基本的には、原さんが中心となっていろいろと語るスタイル。まずは、一年前の話から入ったのですが、「一年前の今は・・・(日本代表の監督交渉で)身を隠していたね(笑)」。
 のっけから「らしい」入りで笑いを取る原さん。そして代表監督交渉の裏話を少し明かしてくれました。
交渉時に話していて一番大変だったのは、欧州の監督にアジアと日本のカレンダーの問題を理解してもらうことだったそうです。
 例えば、日本が優勝した今回のアジアカップ。
今年の1月に開催されることは去年からすでに決定されてました。ただそのスケジュールを説明すると、「なぜこんな大事な大会をワールドカップの翌年、それも1月にやるんだ?」と困惑されたそうです。そのたびに「オリンピックの年と重ならないようにするため、アジアカップはワールドカップの翌年に行うことになって。1月なのは開催地のカタールが暑くて6月は無理なので、1月にやることになって・・・」と原さんは経緯を説明したそうですが、まず理解してもらえなかったと。
 日本の日程もしかりで、「なぜ12月にリーグ戦が終わってから、一ヶ月間もカップ戦(天皇杯)をするのだ?」と。「せめてリーグ戦後一週間で終わらせて、選手はオフにすべきだろう」ともっともな意見。「それは12月に世界クラブ選手権が開催されることと、あとは1月1日に決勝戦をやるのが伝統になっていて・・」と原さんは説明したそうですが、確かにこの負けたクラブのほうがオフが長くなるっていうカレンダーって、ちょっと特殊ですよね。
 この話の流れではないのですが、後藤さんが天皇杯の日程について、「伝統、伝統といっても、天皇杯の決勝が元日になってまだ40年ぐらい。昔は、1月15日が決勝だった。伝統は壊すから伝統であって、変えることで良くなるなら早急に変えるべき」とおっしゃってました。さすが後藤さん、僕が生まれる前から取材している人は、キャリアの重みが違い過ぎますね。
 あと面白かったのは、ザッケローニ監督の就労ビザ習得の関係で指揮が執れず、自身が代行監督をした原JAPANの話かな。
「(早稲田大学の後輩でもある)関塚にやれと言ったんだけど断られて、俺がやるしか選択肢がなかった(笑)。ただザッケローニは練習にはいた。ただミーティングに出ても聞くだけだったし、『まだ監督じゃないから』と代表のバスにも乗らなかった。あれで代表の雰囲気もわかったと思うし、いい引き継ぎができたと思うよ」
 「将来的に原JAPANが実現する可能性は?」と聞かれると、仮に監督をやるにしても「クラブチームのほうがいい。毎日練習ができるし、勝つにせよ負けるにせよ、毎週試合がある。代表は間隔があくし、負けるとそのストレスを次までずーっと引きずるからね」と言ってました。なにより、「今はこの技術員長という立場でのことしか考えていないね」と。だから、「(代表監督は)まあ、2勝してやめたからもういいよ(笑)」.と言って、会場大爆笑でした。
トークショーのザックリとした流れは、ライター北くんのつぶやきをまとめているので、ここが詳しいです。
「原博実トークショー(サッカーのチカラ展)」
http://togetter.com/li/176507
日本代表激闘録 AFCアジアカップ カタール2011 [DVD]/出演者不明

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サッカーのチカラ展は9月4日まで開催しているので、興味がある方はぜひ足を運んでみてください。
http://dekirukoto-football.jp/faa/
ちなみに来週8/26(金)には、トークイベント「家本主審 vs J’s Goalライター陣 / Jリーグを語ろう!」だそうですよ。

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