[試合研究]J2第31節富山対札幌戦


はい、J2富山の試合を見直すという趣味丸出しの企画、2試合目・札幌戦です。
 第30節が試合なしとなったため、3週間のインターバルを経て、じっくりとトレーニングを積んで臨んだとのこと。千葉戦同様、[4-3-2-1]システムだが、1トップ2シャドーを総入れ替え、Gkも中川ではなく内藤を起用するなど、先発を大幅に入れ替え。木本が出場停止。
・富山[4-3-2-1]         9.黒部
    20.苔口    28.関原
27.船津  22.江添  7.朝日
16.谷田  3.堤  2.足助  19.西野
        21.内藤
 札幌は[4-2-3-1]。メンバーはGk高原、DF藤山、吉弘、石川、西嶋、MF芳賀、上里、三上、砂川、高木、FW内村。
 入り方がよかったのは富山。苔口が鋭い突破を見せて右サイドを崩し、チャンスメークしていた。ほかに目立ったのは、朝日のフリーランニング。神出鬼没な動き出しで、ボールサイドに随所に顔を出し、数的優位を確保。相手守備陣を引き付けるなど、攻撃のサポートをこなしていた。
 一方、悪い意味で気になったのは、ワントップ気味に構える黒部。フォアチェックが甘すぎる。コースを切るしぐさだけで、ボールホルダーへの寄せがかなり緩い。簡単に中盤の縦パスが通り、あるいは狙いを済ましたロングボールを蹴らせており、簡単に不利な局面を作らせていた。ここで守備が機能しなければ、富山は守備でリズムが作れない。それでも攻撃で仕事ができていればいいのだが、それもなかった。
 最初の決定機は富山に。15分、左サイドを突破した谷田が絶妙なクロス。なによりこの場面、右サイドからフォローに走っていた朝日のフリーランが実に聞いていた。クロスを受けた関原がエリア内でトラップ。ただ、ややもたついたか。角度がなく、GK高原に弾き出される。
 その流れで得たCKで事件勃発。
クリアを拾われカウンターをくらい、味方が戻って対処。GK内藤までボールを戻して、もう一度攻撃を仕切り直す。何もこともない場面だ。しかしそのGK内藤に対して、札幌のFW内村が猛然とチェイス。思わずスピードで間合いを詰められた内藤は、慌てて蹴りだすものの、このクリアが内村の体に当たり、ボールはそのままゴールマウスに吸い込まれていく。富山、Gkの信じられないミスで失点。0-1。内藤はこれがJデビュー戦だったようだ。
 ここから前半終了までは札幌がゲームをコントロール。富山は焦りなのか、表情が変わったように意気消沈。チーム全体が間延びしており、ボールを奪いに行く時の一人一人の距離感が悪い。連動性がなく簡単にいなされており、たまに奪ったボールもつながらず・・と悪循環。40分に右SB西野がオーバーラップして攻めた場面ぐらいしか見どころがなく、前半終了。
 後半、船津と朝日がポジションチェンジ。全体がコンパクトになり、いい奪い方、そしてゴール前に味方が飛び出していく。いいリズムだったが、52分、自陣深い局面で西野が砂川との1対1で見事に完敗。右サイドを破られると、エリア内まで走り込んでいた上里がうまく流し込んで追加点。0-2。
 ここで安間監督が動く。関原を下げてカン・ヒョンスを投入。カンはボランチにいれ、朝日を2列目にあげる。さらに左SB谷田をやや高めの位置に上げ、3バック気味にする。時間がたつとさらに右SB西野も上げ、江添を最終ラインに下げ、[3-4-2-1]のような形になった。
          黒部
       苔口    朝日
谷田                 西野
      カン     船津
      足助  江添  堤
 終盤には船津を下げて平野、苔口を下げて永冨を投入。崩した局面もあり、いい形で攻め込むが札幌の集中力も高かった。シュート場面では全員が身体を投げ出してブロック。それをこじゃあけられず、0-2のままタイムアップ。7連敗となった。
 千葉戦の負けとは比べると、内容的には低調した順当な負け。悔やまれるのは、内藤のミスによる失点場面。GKのミスは失点に直結する見本のような形。これが6連敗中で下位に沈むメンタルなのか、まるでボタンのかけ違いが起きたように、ズルズルと悪循環に飲まれてしまった。リードした後の札幌もさすがで、ピッチを広く使ってボールを回して富山のプレスをいなすなど、効果的な試合の進め方をしていた。守備でも高原中心に最後まで集中を切らさなかったのが勝因か。
 個人的に疑問だったのは、やはり黒部の先発起用。チェイスイング役として機能していない。攻撃面でもまるで仕事ができていなかった。このあたりの舵取りをどう判断するのか注目。
 まぁ、この2試合は自分の中では助走。次の北九州戦からが[3-3-3-1]システムになります。
【J2:第31節 富山 vs 札幌】安間貴義監督(富山)記者会見コメント [ J’s GOAL ](10.10.24)

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