湘南戦レビュー:「喜びで(自分の得点記録に)持って行こうと思っていたんですけど、ダメでした(笑)」(谷口彰悟)。その心意気やよし。


 どうも、いしかわごうです。

 先週末は湘南ベルマーレ戦を取材。

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 試合は5-0で勝利。
久しぶりに大量得点でのスカッとする勝ち方をしました。

前半だけで4得点を奪ったわけですが、口火を切ったのは先制点です。開始15分、セットプレーからのボールをつないで、家長昭博のクロスに谷口彰悟がニアで合わせてヘディング。それが相手選手に当たって角度が変わると、GK秋元陽太の逆を突くような格好になってゴールネットを揺らしました。

谷口彰悟は祝福の輪を作ってチームメートと喜びますが、記録はオウンゴール。

「よっしゃ来たと思って、喜びで(自分の得点記録に)持って行こうと思っていたんですけど、ダメでした(笑)。なんとかしようとしていたんですけど・・・・ダメでした(笑)」

 谷口はそうおどけて報道陣を笑わせてくれました。
ただ、その心意気やよし。いずれにせよこの1点は、前節6失点を喫している湘南イレブンに「またか」と思わせるに十分な一撃となったと思います。それまでの湘南の勢いを削ぐ、大きな先制点となりました。

「どんな形でも得点は得点。前半から湘南らしく飛ばしてきて、球際もバチバチでファウルぐらいの勢いできていた。それに押された部分もあるが、セットプレー絡みで流れをもっていくことができた」(谷口彰悟)

 動揺を隠せない湘南をよそに、フロンターレはボールを握って一方的に攻め続けます。
そしてゴール前でも、いつになく楽しい崩しが多く見られました。15分にオウンゴールで先制点、21分には中村憲剛、26分には阿部浩之と、5分置きのペースで瞬く間に加点していきます。結局、前半だけで4失点。35分に4点目を決めた小林悠は、「前半でほぼ試合が決まったような形だった」と言っていましたが、まさにその通りだったと思います。

今回のラインナップはこちらです。

1.「今年も素晴らしいピッチで、僕らもストレスなくやれた。トラップも気を使わなくていいし、ルックアップの時間が長ければ、いろんな選手が見える」(中村憲剛)。なぜいつもよりボールスピードが速く、面白いようにパスワークを展開できたのか。あらためて感じた、相手を見てサッカーをするために必要なこと。

2.「前半から湘南らしく飛ばしてきて、球際もバチバチでファウルぐらいの勢いできていた。それに押された部分もあるが、セットプレー絡みで流れをもっていくことができた」(谷口彰悟)。失点の動揺を立て直せなかった湘南。そこを畳み掛けて4得点を奪った川崎。前半で勝敗が決まってしまった要因は?

3.「良いボールが入ってくると、前の選手は自ずとリズムに乗りやすい。その回数が多いければ多いほど、僕らもボールに触れる回数も増える」(家長昭博)、「これまで数試合は、一人、二人の関係でしかボールが回らなかったけど、今日はみんなが近くにいたし、ボールもよく回った」(中村憲剛)、「選手全員が顔を出すところであったり、ワンタッチでうまく逃げながら、アプローチをうまく剥がしながらというのが出来ていた。相手も掴みにくかったかなと思う」(登里享平)。自分たちの感覚と試合運びをもたらしたのは、安定したビルドアップ力にあり。

4.「エウソンだったらどうするやろ?と思っていて、あの時はまさにそうでした」(守田英正)、「90分出たかったですね。」(家長昭博)。存在感を出し始めた右サイドの縦関係。輝き出した彼らは、誰にも止められない。

以上、4つのポイントで冒頭部分も含めて全部で約9500文字です。ぜひ読んでみてください。

ボールコントロールは次の部屋に入る鍵である。安定したビルドアップ力と、存在感を出し始めた右サイドの縦関係。(リーグ第28節・湘南ベルマーレ戦:5-0)

明日はもうルヴァンカップです。タイトなスケジュールですが、この勢いで頑張ってもらいましょう。ではでは。





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