どうも、いしかわごうです。
先週末は等々力取材。松本山雅戦でした。
始球式には、川崎市出身のベッキーが登場。見事に成功させました。
試合の方はというと、0-0のドロー。
最後まで相手の守備ブロックをこじ開けることができませんでした・・・無念。
選手はあの手この手で攻めていこうとしてましたが、いつも以上に攻撃のアクセントをつけようとしていたのが、最終ラインの谷口彰悟だったと思います。彼は中盤につけるパスだけではなく、ラインを飛ばすパスも柔軟に使い分けることのできるセンターバックですし、足元の技術があるので、持たされたときでも選択肢を多くもてる選手です。
その「なんとかしたい」という意志を感じたのが、61分に見せた、ドリブル突破による攻撃参加です。サイドから縦に割って入っていき、ペナルティエリア内に侵入していきます。センターバックがボールを運ぶことで、相手の守備対応を困らせる。相手の不意を突く攻撃参加でしたが、そのクロスが味方と合わずGKにキャッチ。
「アイディア、大胆さ、あとはクオリティが揃ってこないと、ああいう相手は崩せないです。そこは自分たちの意識の中でやるしかない」
残念ながら、実りませんでしたが、ゴールを守る彼からなんとかしたいという強い意志が伝わってきました。3連戦にフルタイム出場しているにも関わらず、貪欲にゴールを奪いに行くセンターバックの姿に熱いもの感じましたよ。僕は。
今回は、そういう部分も踏まえたレビューにしました。ラインナップはこちらです。
1.「3バックの間に立つことで、相手の嫌な位置を取ろうとは思っていましたが、相手の受け渡しとスライドも早くて、組織的に守られた」(知念慶)。シュート0本で交代。最前線にいた知念が感じていた、この日の攻撃の難しさとは?
2.「あれは練習でやっていたことで、監督にも言われていたこと。それを遂行していた感じはあります」(家長昭博)、「アキくんとの関係で、うまくニアゾーンと自分が入っていくところ、そして(相手が)寄って来たらボランチに付けたりというのは意識していました」(登里享平)。前半から狙っていた右サイドからの攻略。後半に起きた想定外とは?
3.「そういうポジションを取って、相手を動かせればと思ってやっていたが、崩し切るところまでいけなかった」(谷口彰悟)。ラインを飛ばすボールや攻撃参加で奮闘。過酷な連戦にフル出場し続けた谷口彰悟が、ピッチで表現し続けたもの。
4.「あれは前半から見てても絶対に(背後を)取れるのは分かってましたし、自分としても、二回動き直せば、絶対に行けると思ってたので」(長谷川竜也)。ロスタイムに訪れた狙い通りの崩し。悔やまれるのは。。。。。
5.「崩しらしい崩しができていなかった。それが全て」(小林悠)、「解決策を自分たちで見つけられないまま、終わってしまった感じかなと思います」(下田北斗)、「リスクをかけるタイミング、どこでいくのかというのは全体としてもイメージを共有できなかった」(家長昭博)。解決策を見出せなかった守備ブロック攻略法と、嗅ぎ分けられなかったゲームの勝負所。そして真夏の3連戦を終えて思うこと。
以上、5つのポイントで全部で約10000文字です。なぜ攻略できなかったのかを選手の証言とともに深掘りしております。モヤモヤしている方は是非どうぞ。
解決策を見出せなかった守備ブロック攻略法と、嗅ぎ分けられなかった勝負所。そして真夏の3連戦を終えて思うこと。(リーグ第21節・松本山雅FC戦:0-0)