多摩川クラシコレビュー:攻守に圧倒し、やるべきことを完遂。


どうも、いしかわごうです。

先週末は味の素スタジアムでFC東京戦取材でした。

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チケットは完売。緩衝地帯を除くと、ぎっしりと人が埋まっていて、すごく良い雰囲気での多摩川クラシコとなりました。クラシコにふさわしい雰囲気になりましたね。

試合は3-0で勝利。攻撃だけではなく、守備でも圧倒する、素晴らしい闘いぶりだったと思います。

何より、それは鬼木フロンターレが標榜しているスタイルでもありました。

ボールを持って相手を押し込み続け、敵陣に釘付けにする。ボールを奪われても、苦し紛れのクリアを選択させるように、切り替えを早くして猛烈に奪い返しに行く。セカンドボールを回収し、再びハーフコートで押し込み続ける。

このFC東京戦では、そういう目指しているサッカーが体現できました。試合後の田中碧に「今日はやっていて楽しかったのでは?」と尋ねると、彼は同意してくれました。

「これだけ攻守に圧倒できた試合は、今シーズンは中々なかったのではないかと思います。最後、相手がボールを取りに来るのが嫌なぐらい回せた。本当にやりたいことがやれたと思います」(田中碧)

攻守に圧倒できた最大の要因は、何か。

それは高い強度による連動したプレッシングと、鬼気迫るボール狩りだったと思います。前線のユニットとダブルボランチが、それを完遂しました。

 特に前線の守備の頑張りは、感動的ですらありました。

「なぜ前線からの守備をあんなに頑張れるのか?」

試合後、そんな問いに対してJ1通算100ゴールを記録した小林悠は、「奪ったボールを大事にしてくれるチームだから」という答えていました。どこか逆説的で面白かったですね。やはりサッカーは攻守一体なのだと実感します。

やるべきことを完遂。そんな見どころ盛りだくさんの多摩川クラシコのレビューは、ごうnoteでたっぷりと振り返っております。

ラインナップはこちらです。

1.「もっと自分たちからアクションをして、ゲームを進めるというのを意識していました」(田中碧)、「今日は点を取ったし、自分たちが進むべき方向は見えている」(車屋紳太郎)。自分たち発信でやり切る。チームとして大切なものを取り戻した多摩川クラシコの完勝劇。

2.「これだけ攻守に圧倒できた試合は、今シーズンは中々なかったのではないかと思います。」(田中碧)、「蹴った後のセカンドボールも奪えていたし、そこから剥がすのも、うまく回してくれていた。すごくやりやすかった」(登里享平)、「うちは上手い選手が多いので、一旦、しっかりつないで呼吸が整うまで、ボールを大事にしてから攻めてくれる」(小林悠)。高い強度による連動したプレッシングと鬼気迫るボール狩り。そして握り続けたボール。攻守に圧倒するサッカーを完遂できた要因とは?

3.「出たときに何が出来るのかを示さないといけないというのは、プロとして一番大事だと思ってたので。そこにかける気持ちはありました」(下田北斗)。全得点に絡むプレーぶりを見せたホクト。自分のやるべきことを淡々とやり続けることにあるその強さ。

4.「今日は永井選手のように速い選手がいるが、(自分たちも)後ろはスピードがある選手がいるので、そこはラインを上げて戦おうと言っていた」(車屋紳太郎)、「後ろからも(相手は)来てましたが、あっちは左に流れていたので、そこは大丈夫かなと」(登里享平)。強気のライン設定で永井謙佑とディエゴ・オリヴェイラの2トップを完封した最終ライン。66分のピンチをしのいだ、登里享平による的確な判断と絶妙なアプローチ。

5.「ケンゴさんからもらう瞬間に学の動きが見えたので、うまく出せました」(小林悠)、「悠くんからのパスがすごくてびっくりした(笑)」(齋藤学)。イメージの共有と中村憲剛が生み出した「絶対時間」。FC東京守備陣を完全攻略して生まれた追加点を読み解く。

6.「阿部ちゃんはサッカーがわかっている。急ぐ時、急がないとき、サッカーをわかっている選手だし、シュートもうまい」(小林悠)。ゴールを決めれば負けない。サッカーのツボを知る阿部浩之が続ける不敗神話。

7.「ジュニーニョは点を取りすぎているから、まだ先は長いです(笑)」(小林悠)。偉大な師匠と同じ場所で達成したJ1通算100ゴール。まだまだその背中を追いかけていく。

以上、7つのポイントで約12000文字です。ボリューム盛りだくさんで書きましたので、ぜひ読んで多摩川クラシコの勝利を噛み締めてみてください。

高い強度による連動したプレッシングと鬼気迫るボール狩り。そして握り続けたボール。攻守に圧倒し、大切なものを取り戻した多摩川クラシコの完勝劇。(リーグ第19節・FC東京戦:3-0)

ではでは。
今週はチェルシー戦。楽しみですね。





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