天皇杯明治大戦レビュー:阿部浩之が見せた絶妙ループ。


どうも、いしかわごうです。

水曜日は等々力で天皇杯2回戦・明治大学戦を取材。

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簡単な試合になるとは思ってませんでしたが、最後まで難しい試合となり、終わってみれば1-0の辛勝。他会場ではJ1の4チームが敗れる波乱が起きてましたが、

 前半からボールを保持する時間は長かったものの、攻めあぐねました。明治の守備組織は、トップ下の中村健人のポジショニングによって5-2-3や5-3-2で構える形になるんですが、4-4-2のフォーメーションで対峙する川崎からすれば、マギーニョと車屋紳太郎の両サイドバックが圧力を受けずに「浮く形」になります。

 川崎の攻撃は「中と外のリズム」が基本です。ただサイドがフリーの状態でボールを持ち運びやすいのならば、サイドを拠点に利用した攻め筋に行けば問題ないのですが、サイドからの攻撃がどうにもスムーズに機能しませんでした。

ゲームレビューでは、その辺の現象を選手の証言を踏まえながら書いております。

 追加点のチャンスで言えば、阿部浩之のループシュートは惜しかったですね。再三のファインセーブを見せていたGKがその場から動けない見事な軌道でしたが、ゴールバーに嫌われました。

本人としてはファーサイドに打てればベストだったそうですが、イメージ通りの軌道とのことでした。天皇杯の試合球に慣れていないので、ちょっと感覚が違った分、ずれたみたいです。このへんはとても繊細ですからね。

ちなみに阿部浩之は、本日(7月5日)が誕生日です。このレビューでも、彼の証言から試合を振り返ってもいます。

「ゲームを組み立てるためにいつもより深めに落ちたり、中に絞ったりを意識しました」(阿部浩之)。ゲームコントロールを担った二人の証言から苦戦の原因を探る。(天皇杯2回戦・明治大学戦:1-0)

※7月5日には新井章太に関するコラムを、レビューに追記しております。あのシーンを中心に、彼が準備してきた姿を振り返っております。

■「めっちゃ落ち着いてました。最後の危ない場面とかも、『来い!』って思いましたもん」(新井章太)。最大のピンチに立ち向かうシーンに凝縮されていた、今季の新井章太が積み上げてきたもの。

ではでは。

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