ガンバ戦レビュー:サイドバックが目立ったゲーム。


どうも、いしかわごうです。

先週末は等々力取材。ガンバ大阪戦でした。

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試合は0-1。我慢比べが続く中、終盤に失点を喫する悔しい敗戦でした。これで去年に続き、宮本恒靖監督が率いるG大阪には2試合連続完封負けとなりました。

 不思議と、両チームの「サイドバック」が目立った試合でしたね。
試合を通じて最初の決定機でシュートを放ったのは、川崎の右サイドバック・鈴木雄斗でした。

 長谷川竜也の左サイドの突破から流れてきたボールを、走り込んできた鈴木雄斗が思い切りよくダイレクトシュート。GK東口順昭の俊敏なセービングで弾かれたものの、フィニッシュで終わる意識も高かったですね。彼は家長昭博と並んでチーム最多となるシュート3本を記録していますが、3本のどれも思い切りよく放ったシュートです。

 アデミウソンとマッチアップをしていましたから、悪いボールの失い方をしないように、攻撃の終わらせ方を意識していたのだとわかります。攻撃の終わらせ方というのは、守備のリスクマネジメントでもあるのです。

左サイドバック・車屋紳太郎も思い切ったミドルシュートを放つだけではなく、インナーラップや縦の突破を、いつになく積極的に遂行してチャンスメークを行いました。

一方で、試合を決めたのはG大阪の左サイドバック・藤春廣輝の攻撃参加からのグラウンダーを、右サイドバック・三浦弦太が流し込んだもの。

 左サイドハーフとなった倉田秋が右サイドバックの鈴木雄斗を食いつかせて、空いた裏のスペースに左サイドバックの藤春廣輝が回り込むという崩しでした。

瞬間的には1対2の局面でしたが、「あれは自分のところで防がないといけなかった」と鈴木雄斗は悔しさを口にしていました。

思えば、3年前(2016年)の2nd最終節でも等々力でやられた崩し方のパターンでもあります。鈴木雄斗一人の問題ではなく、その前のアデミウソンが前を向いた局面を含めて、もっとチーム全体でアラートしておく場面だったかもしれません。

サイドバックが目立ち、そこで決勝点が生まれるという、珍しい試合になりました。

試合全体を通じて勝敗を分けたポイントは、どこだったのか。そこはレビューでたっぷり語っております。

ラインナップはこちらです。

1.「小野瀬選手をどう釣り出すのか。自分が幅を取ってそこに来れば、違う空いているところがあるということ。」(長谷川竜也)。前半から狙い続けていた三浦弦太の「ウラ」を巡る攻防と、そこを塞がれた後半の打開策は何だったのか。

2.「前半からチームとしてうまくいっていない部分はありました。自分が(前線で)孤立していた」(知念慶)、「チームとして悪いとは思わなかったですが、何かが違うなと思っていました」(田中碧)、「パススピードやコントロールで、ちょっとしたズレがあったように思う」(山村和也)。選手達が前半に感じていた「違和感」の正体とは?

3.「逆に(自分が攻撃で)上がっていくと、(マークに)付いてくると思った。これを繰り返せば、前残りもされないかなと」(鈴木雄斗)。前半のアデミウソン対策は、強気の攻撃参加で守備をさせること。ラルフが右サイドで行なっていた駆け引きとは?

4.「セットして(取りに)いこうとなった時に、なかなか取り切れないで、ボールを持たれる時間が増えた」(田中碧)、「あそこの一歩が遅れてしまったことが、あの形になってしまった。ガンバの質の高さは感じたし、あれは自分のところで防がないといけなかった」(鈴木雄斗)。一進一退だった後半の攻防戦。勝敗を分けたポイントを読み解く。

5.「今日の負けを受け入れて、自分たちがどこを目指してサッカーをするのか。それが問われている」(家長昭博)。すべてを偶然じゃなくて、 必然だと感じるようにやらなくてはゴールは生まれない。前を向きながら、見つめ直すべきもの。

以上、5つのポイントで全部で11000文字です。

結果がついてこないからといって全てを否定するのは良くありません。こういう時ほど、良かったところと改善すべきところを精査しておくべきだと思います。そういうレビューに書き上げました。

すべてを偶然じゃなくて、 必然だと感じるようにやらなくてはゴールは生まれない。前を向きながら、見つめ直すべきもの。(リーグ第4節・ガンバ大阪戦:0-1)

二週間のインターバルがありますから、それまでにしっかりトレーニングをして、強くなってもらいましょう。





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