ACLシドニー戦レビュー:「戦術タツヤ」を生み出した、左サイドのユニットのメカニズム。


どうも、いしかわごうです。

水曜日は、等々力でACLのシドニーFC戦の取材。

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試合は1-0で勝利。久々の白星を噛み締めました。

ゲームレポートに関しては、Number Webで執筆してます。

試合翌日の原稿掲載だったので、タイトなスケジュールで書きあげましたが、おかげさまで24時間ランキングで1位を獲得しました。たくさんの方に読んでいただき、ありがとうございます。

さて。
相手のシドニーFCについても。

ACLという大会は、試合展開によっては「荒れやすい」こともあるのですが、シドニーの選手はあくまでボールを握ってサッカーをしようとしてましたし、危険なファウルを仕掛けたりすることもなく、最後までフェアにサッカーをしてくるチームでしたね。とても好感の持てる相手でした。

 お互いにボールを持ってサッカーをやり続けとするスタイルで、両チームのファウル自体も少ない。コバレンコ主審も、その攻防に対してストレスのない笛を吹いたので(パスコースにはやたら入ってきましたが・笑)、ゲームに集中して観戦出来た人が多かったのではないかと思います。

 Number webで書き切れなかった試合のポイントは、いつものようにごうnoteで掘り下げています。

 この試合で特筆すべきは、やはり左サイドの攻撃になります。
ドリブラーである長谷川竜也にボールを集めて左サイドで勝負して崩していくという「戦術タツヤ」を生かすシチュエーション作りをしていて、シドニーFCの右サイドバックであるライアン・グラントと1対1になる場面が何度もありました。

 いわゆる、「アイソレーション」というやつです。
ただ忘れて欲しくないのは、その状況を下支えしていたのが、左サイドバックの登里享平と左センターバックの谷口彰悟だということです。

 この日は左サイドバックに入った登里ですが、攻撃にアクセントをつける「援軍の作業」もうまいプレーヤーです。ボールのないところで彼が相手のブロックを引きつけることで、サイドでの長谷川がよりフリーになりました。

 試合後、長谷川竜也の生かし方を登里享平に尋ねてみると、相手の右サイドバックであるライアン・グラントをどうやって前に引っ張りだすのか。そこを意識しながら、長谷川竜也が勝負できるシチュエーションを作り出していたと言います。

「相手のサイドバックをどう釣り出すかのところ。ショウゴがボールを持って中(のポジション)を取っても、竜也のコースは空けてくれていた。思い切って、1対1を仕掛けさせるスペースができていた。あとは追い越すところ。守備もそうだが、あんまり(長谷川を)引かせずにできた。良いイメージでうまくはめられたと思います」(登里享平)

 長谷川竜也と登里享平の位置どりを見極めながら、どちらかがサイドで幅を取ってフリーになる。そしてそのタイミングを見逃さずに、足元にパスを供給し続けたのが左センターバックの谷口彰悟です。

 当たり前ですが、受け手がいくら最高のポジショニングを取っても、出し手がそこにボールを届けられなければ、それは宝の持ち腐れなわけです。その点で、谷口はズバズバと強烈なパスを通していて、時にダイレクトでもビシッとつけていました。あの足元の技術は、惚れ惚れしましたね。

長谷川竜也がイキイキとプレーした影には、そういうサポートがあったというわけです。

本文では、そこらへんのポイントも踏まえて、たっぷりと掘り下げています。

1.横浜F・マリノス戦から〔4-4-2〕システムを継続した理由。チームに生まれつつある、2つの顔とは?

2.なぜ前半はシドニーの守備組織を攻略出来なかったのか。得意なはずの〔4-4-2〕のブロック崩しが機能しなかった原因は?

3.「サイドでああいうローテーションができれば、よりポジションをこだわって取っている意味がある」(長谷川竜也)、「相手のサイドバックをどう釣り出すかのところ。思い切って、1対1を仕掛けさせるスペースができていた」(登里享平)。なぜ長谷川竜也は左サイドで1対1の勝負を仕掛け続けられたのか。タツヤのアイソレーションを生み出していた、左SB・登里享平と左CBの谷口彰悟による絶妙なサポートを読み解く。

4.「ボランチのケンゴさんのところでは、守備でたくさん動き回って欲しくないし、攻撃でパワーを使って欲しかった」(奈良竜樹)、「どうやってケンゴさんを前でプレーさせるのか」(田中碧)。守備陣のポイントは、「中村憲剛を動かないこと」で守る組織のバランス取りにあり。

5.「わざわざ後ろに一人を増やさなくても攻撃できるようにあった。そこのバランス取りに時間がかかった」(中村憲剛)、「後半は、より本来のベーシックな形に戻した感じはある」(家長昭博)、「神戸戦のリョウタ君みたいな感じで決めたかったんですけど(笑)」(田中碧)。後半に繰り出した「中と外」の攻撃リズムはなぜ生まれた?

6.「結果は残したが、竜也がすごく良いプレーをしていた」(齋藤学)、「そういう選手が決めてくれるのはすごく刺激になる。今日は学くんが決めてよかった」(長谷川竜也)。左サイドの定位置争いに見る、マナブとタツヤの素敵な関係。

以上、6つのポイントで全部で約9000文字です。勝利の余韻を噛み締めたい人は、ぜひ読んでみてください。

勝利の鍵はロッカールームで強いチームになっているかどうかだ。(2019ACL第2節・シドニーFC戦:1-0)

ではでは。





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