鹿島戦レビュー:ボールの失い方。


どうも、いしかわごうです。

3月1日の金曜夜は等々力取材。

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等々力には、YU-KI&DJ KOO from TRF のお二人が来て盛り上げてくれました。

フロンターレが勝っている試合のロスタイムに歌うチャント「AVANTE」の原曲は、TRFの「CRAZY GONNA CRAZY」です。

https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1101441799128838144

YU-KIさんが「機会があれば・・・」と話してましたが、勝利できず。鹿島アントラーズ戦は1-1のドローとなりました。

 難しい試合になりましたね。
前半は、いつものように中央のエリアが堅く閉められていたので、サイドから打開を図ります。ただサイドで起点を作った時、今年はトップにターゲットとなるレアンドロ・ダミアンがいますから、彼の高さを生かすべくクロスを選択して勝負したくなります。

 その選択自体は問題ないのですが、気になったのはクロスを相手に弾かれた後の、ボールを失った時の対応です。そこでセカンドボールを回収できないと、大ピンチに直結しかねない状況を生んでました。

 ボールを失ったときに、あれだけ守備の陣形が整っていない状況というのは、去年にはほとんど起きなかった現象だと思います。

 フロンターレのサッカースタイルを支えているのは、ボールを失わない正確性にあります。「ボールは失わないもの」というコンセプトが共有されているからこそ、攻撃の時に両サイドバックが高い位置を取っても問題は起きません。

しかし、クロスが増えた結果、思っても見ない形でボールを失う回数が増えていくと、その前提が崩れてしまい、チームとしての試合運びにも大きな影響があるわけです。

 後半はそこをしっかり修正しましたが、レアンドロ・ダミアンを生かす上では、攻撃だけではなくて「ボールの失い方」もうまくマネジメントしていく必要があることを感じた、鹿島戦の前半でした。

さて。そんな色々と感じるものがありましたが、ゲームの詳しいレビューはこちらです。

ラインナップはこちらです。

1.「この2試合で見てわかったのは、相手は何振り構わないということ。鹿島とFC東京という名のあるチームが、とにかく守ってカウンターで割り切ったサッカーをしてくる」(中村憲剛)。開始早々に浮き彫りとなった、意外な構図。そして鬼木フロンターレが向き合っていくべき戦い。

2.鹿島守備陣が嫌がる効果的な攻撃と、レアンドロ・ダミアンが持っている「型」。そして揃えていくべき「チームの目」。

3.「悠くんや家長さんが、サイドバックの背後を走って僕の前を通ってくる時に、斜めのコースを作って欲しかった。それは言っていました」(馬渡和彰)、「悠くんが裏に抜ける動きが多かった。そこで逆にダミアンが空くスペースができて、それで足元のスペースが空いてきたので、そこは意識して入れていた」(車屋紳太郎)。意図的に作り出していた、ダミアンの足元を生かす地上戦。これをチームとしてどう組み込んでいくべきか。

4.「クロスをするときに中に入ると、こぼれ球を拾う準備を迅速にやらないといけない。あそこでクリアされたボールを拾われてカウンター、それが多かった」(谷口彰悟)。「ボールの失い方の悪さ」という副作用を招いた、前半のクロス選択。特効薬がないからこそ、改善すべきは選択の使い分けとリスクマネジメントの整備にある。

5.「チャンスの数を増やしていく。それで外しても、どこかで入る。今日でいうと、まだ足りない」(中村憲剛)。「ボールを動かすことも大事だけど、強い動きでブロックを壊すことももっとしていかないといけないのかなと自分は感じました」(馬渡和彰)。後半の等々力に漂った、いつものアタッキングサッカー。大事なのは、仕留め切れなかった現実から目をそらさず、これを乗り越えていくという覚悟。

以上、5つのポイントで冒頭部分も含めると全部で約10000文字です。ボリュームたっぷり。ぜひ読んでみてください。

後半の等々力に漂った、いつものアタッキングサッカー。大事なのは、仕留め切れなかった現実から目をそらさず、これを乗り越えていくという覚悟。(リーグ第2節・鹿島アントラーズ戦:1-1)

ではでは。
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