どうも、いしかわごうです。
金曜日は等々力でセレッソ大阪戦取材でした。
少しずつ暖かかくなっているので春の訪れを感じますね。平日ナイターながら、この日の観客動員は2万人越え・・・立派です。
試合は1-1でドロー。前半と後半で内容が変わりましたが、後半の出来を考えれば、勝ち点3が欲しかった試合です。勝ち切れず、勝ち点1に留まりました。
ハーフタイム時、DAZNの中継では前半の攻撃を仕掛けたエリアのデータが出ていました。
場所でみると、左サイドは26パーセント、中央が18パーセント、そして右サイドが56パーセントでした。明らかに右サイドにボールが集まって、攻撃を繰り出していることがわかります。
本来、フロンターレの組み立てのリズムを生み出しているのは、中央と左サイドから経由した攻撃ルートです。しかし前節の松本山雅もそうでしたが、フロンターレと対戦する相手は、組みたてがスムーズではない右サイドからフロンターレに攻撃をさせるように対策してきています。フロンターレの組み立てのリズムを生む、中央と左サイドからのルートを分断し、それほど連携が十分ではないフロンターレの右サイドエリアでボールを持たせて攻めさせる。今年は、露骨に徹底されてきています。
それだけに、後半はボールを持った右センターバックの奈良竜樹が、見事なスルーパスを通して、大きな決定機を演出したのは痛快でした。56分は知念慶、82分には交代出場した小林悠に出したもので、「どちらかが決まっていれば・・・!」というビッグチャンスでした。
ちなみに、奈良竜樹が作り出したこの2つの決定機。抜け出してトラップしたからシュートに持ち込むまでのストライカーのプレーをそれぞれじっくりと見比べてみると、なかなか面白いです。
https://twitter.com/J_League/status/1114155225143750656
知念慶は利き足である右足でトラップしてから、もう一度ボールタッチして運んで、シュートまでに持ち込んでいます。右足でトラップしてさらにボールを運んだことで、少し角度が厳しくなったためニアサイドを狙って、GKの足に弾かれました。
一方の小林悠は、シュートモーションまでがとにかく早い。彼の場合は、スルーパスを受ける時、利き足の右足ではなく、左足でボールを止めています。左足でトラップすることで、右足でシュートを打てる位置にボールをコントロールできているんです。そのため、シュートコースも広い状態でシュートまで持ち込んでいます。
奈良竜樹からのスルーパスはどちらも同じようなボールです。しかし、それをどうやってコントロールして、シュートまで持ち込んだのか。それぞれの特徴が出ていて、比較すると面白いですよ。
さて。
試合の詳しいレビューはごうnoteで。
レビュー書きました。約11000文字です。よろしくどうぞ。➡️ 最後に笑うために必要な進化の過程。そして示しつつある「右サイドでボールを持たせる川崎対策」の対策法。(リーグ第6節・セレッソ大阪戦:1-1)|note(ノート) https://t.co/f5Ac4aV4IR
— いしかわごう (@ishikawago) April 6, 2019
ラインナップはこちら。
1.「ソウザとデサバトが(背中にいる)自分を気にしているので、碧と守田はフリーの状態が長くなる。そこをどう剥がしていくのか。そこが共有できていなかった」(中村憲剛)。攻めあぐねた前半の原因と、ダブルボランチに期待すべき伸びしろ。
2.「前半はセレッソの思ったようにプレーすることが出来ました」(ロティーナ監督)、「3人目の動きを狙っていたが、なかなか隙が空かなかった」(鈴木雄斗)。なぜ前半は右サイドからの攻撃が多かったのか。C大阪の守り方により、巧妙に誘導され続けた川崎の攻め筋。
3.「そのせいじゃない。一人一人のポジショニング、寄せの甘さのところ」(阿部浩之)、「前半の軽い守備で失点してしまったのは申し訳ない。そこは僕ももっともっと反省しないといけない」(奈良竜樹)。エアポケットによる失点は、なぜ起きたのか。問題の原因が、10人だったことではない理由とは?
4.「今年から自分が(ボールを)持たされているなというのは感じている。どうにか自分も成長しないといけないし、そういうところを狙えるようになると、他が空いてくる」(奈良竜樹)。示しつつある「右サイドでボールを持たせる川崎対策」の対策法。そして、あらためて向き合うべき「ボールを止めること」の重要性。
5.「後半は、守田くん含めて前線との距離を縮めながらということは意識していました」(田中碧)。ボランチの機動力を生かして呼び込んだ同点弾と、取り戻した「中と外のリズム」。逆襲を見せた後半は、チームの何を変えたのか。
6.「長い目で見れば、優勝した初年度も(序盤は)引き分けが多かった。内容が上がっていることはプラスだと思ってます」(阿部浩之)。最後に笑うために、阿部浩之は慌てない。
以上、6つのポイントで冒頭部分も含めて約11000文字です。前半と後半で試合内容がガラリと変わりましたが、そこらへんを読み解くと同時に、今後のチームの展望なども語っています。なので、これだけのボリュームになりました・笑。
よろしくどうぞ。
最後に笑うために必要な進化の過程。そして示しつつある「右サイドでボールを持たせる川崎対策」の対策法。(リーグ第6節・セレッソ大阪戦:1-1)
ではでは。
最近、サッカーの本をたくさん読んでインプットしてます。
最近読んで面白かったのは、こちら。オススメです。
ではでは。