札幌戦レビュー:札幌に「何か」を起こさせなかった鬼木監督の采配。


どうも、いしかわごうです。

 水曜日は厚別取材。涼しかったですね。
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昨日のお昼に札幌から帰ってきました。東京の蒸し暑さ、半端ないっす。

札幌戦の当日は、お昼に近所にある極楽湯に行き、交互浴でサッパリしてから厚別に向かいました・笑。

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 最近、銭湯に寄ってからアウェイスタジアムに行くと全然負けない気がするのですが、よく考えたら、チームは昨年6月からアウェイで17戦連続負けなし(11勝6分け)ですからね。そりゃ、そうだわな。

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 試合についての詳しい話は、レビューでたっぷりと語っています。

 個人的に興味深かったのが、この試合での鬼木監督の采配でした。

レビューでも触れたのですが、実はこの札幌戦に向けた準備として、舞行龍ジェームズを最終ラインに入れた3バックにした後ろ5枚にして、ミラーゲームにすることで札幌のパワープレーを跳ね返す形を鬼木監督は準備していました。

 この札幌戦の試合終盤、その形を出せる展開になったと思ったのですが、鬼木監督はその策を採用しなかったんですね。

 鬼木監督が入れたのは、舞行龍ジェームズではなく、ノボリとラルフ鈴木を入れた両サイドハーフの活性化。守備ラインを下げて跳ね返すのではなく、前から果敢にボールを奪いに行くことで、チームとしての守備のスイッチを入れる姿勢を貫きました。

 2点のアドバンテージを考えれば、5バックにして引いて守り切るという選択も悪くなかったと思いますが、ロスタイムには小林悠を下げて知念慶を入れるなど、最後まで前から圧力をかけるメッセージをチームに送りました。

 もちろん、最終的にフリーキックから失点してしまったのは反省点です。ただ失点後のキックオフでも、チームとして後ろに引きすぎることなく、前から果敢にボールを奪いに行ったことで、後方からのロングボールをうまく牽制しながら、タイムアップに持ち込めました。

 準備していた対策を使わなかったことも含めて、あのときの采配の判断に関して、鬼木監督に後日尋ねてみました。

「最後のところは、変にやり方を崩さずにやろうというところです。結果的にああいう形でやられてしまいましたけど、裏を返せば、(点を)取られた後にまた前から追って、相手に蹴らせずに試合終了にできた。ああいう姿勢は評価しています。あのまま怖がって下がったら、何か起きたかもしれないけど、あの後に起こさせなかった」

クロスボールに対する守り方として、上げられたクロスを後ろでしっかりと弾くという考えもあれば、クロス自体を上げさせないように前で守備をするという考え方もあります。鬼木監督は後者の考え方を貫いたわけですが、もしかしたら、ロスタイムに追いつかれた先週の水戸戦の反省もあったのかもしれません。

 そういう意味でも、指揮官も選手も「自分たちの意思」を発したゲームだったと思います。

レビューはこちらで。

今回のラインアップはこちらです。

1.「僕とリョウタくん(大島僚太)でうまくスペースを共有できた。水戸戦は自分が後ろに居続けることでフリーランニングを忘れていたところがありました」(守田英正)。攻撃に厚みを加え続けた守田英正の「推進力」と、それを引き出した大島僚太の「演出力」。

2.「後ろの人数のかけかたも、重くなりすぎず前になりすぎず、ちょうど良い感じだった」(中村憲剛)。ビルドアップではなく、フィニッシュワークに専念できたケンゴが見せた前線での迫力。選手それぞれが自分の役割を発揮できた背景にあるもの。

3.「自分の特徴であるドリブルでうまく中に入ることができました」(エウシーニョ)、「密集していたので、GKは(シュートが)見えなかったと思う」(小林悠)。2ゴールを読み解く。そのプロセスにあった布石と意外性とは?

4.「ボールを受ける位置がいいですね。ちょこまかするタイプで、ちょっと嫌な選手ではありました」(守田英正)、「(アタックが)一つ遅れると、前を向かれて展開されるので。そこは一つタイミングをずらされることもありました」(大島僚太)。ダブルボランチが警戒していたチャナティップとの地上戦と、セカンドボール回収作戦。

5.「90分通じて見たときは自分たちの意思を持ってプレーできた時間帯もあった」(大島僚太)。引いて跳ね返すのではなく、前から奪いに行く。執拗に狙われ続けた右サイドからのパワープレーで見せた、強気の鬼木采配を振り返る。

以上、5つのポイントで冒頭部分も含めて約7500文字です。

ボールを握ってゴールを奪いに行く。引いて跳ね返すのではなく、前から奪いに行く。厚別のピッチにあった、自分たちの強い意思。(リーグ第16節・北海道コンサドーレ札幌戦:2-1)

よろしくどうぞ。

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