どうも、いしかわごうです。
先週末は大阪取材でした。
試合はセレッソ大阪に1-3で敗戦。アディショナルタイムに決勝弾を食らうまさかの逆転負けでした。
試合当日。
東京駅のホームで新幹線を待っていたら、いきなりマスクの紐が、ブチっと切れたんですよ。
「テリーマンの靴ヒモみたいで不吉だな」と思ってしまった。
テリーマン?靴ヒモ?キン肉マンはわからないよ、って人は置いていきますが、とにかく嫌な予感がしたんです。
今思うと、この考えが間違いでしたね。
日本だと、数珠が切れたり、皿が割れたりしたら不吉だと言われるじゃないですか。
でも海外だと逆の発想なんですよ。
何かが切れたりしたら、良いことが起きる前兆だと捉えるんですね。
例えば、Jリーグ開幕時に大流行したミサンガ。刺繍糸を手首や足首に巻きつけるお守りなんですけど、あれが切れたら、願い叶うって言われてたじゃないですか。むしろ良いことが起きるんですね。
だからあの時も、「良くないこと」じゃなくて「良いことが起きる」と思っていればよかったと、試合に負けた後で後悔してました・笑。
要は、起きた現象をどう捉えるかなんて自分次第ってことなんですわ。
なおマスクは予備もあったのだけど、出発前から予備の1枚を使うのは不安なので、念のため、ホームで違うマスクを購入しておきました。
さて。1-2で負けた試合ですが、その原因と責任を、選手それぞれが試合後に噛み締めていたのが印象的です。
試合後のミックスゾーンでは、車屋紳太郎、小林悠、山根視来、そして大島僚太に話を聞いた中で、感じることも多かったですね。それぞれが、それぞれに思いを持ってピッチに立っているわけで、それがうまく結果に繋がらないもどかしさ。
特に大島僚太は前半から圧巻の出来でした。
例えば26分の場面。リターンを狙って、大島僚太のボールを奪いにきた山田寛人の動きを確認しつつ、ターンして広いところに展開をすると見せかけて、狭い方の同サイドに縦パスを通してしまいました。記者席で見ていて「うまっ!」と声が出てしまったほどです。
左サイドの遠野大弥のパスを受けた橘田健人が、シュート性のクロスを放つものの、これが枠を大きく外れてしまい、得点にならず。
ただ前半の彼はボールをコントロールするだけではなく、ゲーム自体をコントロールしていたようにも見えました。
後半は苦しい時間帯が続きましたが、それでも終了間際にカウンターで出ていき、絶妙なクロスで宮城天のダイビングヘッドをお膳立てしてます。あれが決まっていれば・・・・という悔しさ。
試合後のミックスでは大島僚太を呼び止めて色々聞いたのですが、結果と内容がリンクしないもどかしさがあるのでは?と尋ねたところ、「悔しいですが、頑張るしかないんで」と言い、語ってくれました。
今回は車屋紳太郎、小林悠、山根視来、そして大島僚太の4者の言葉から色々と振り返ったレビューになっております。
ラインナップはこちらです。
■「それが後半は必要だったかなと思います」(車屋紳太郎)。現場観戦だからこそ感じた、スタジアムの空気を一変させたVAR判定。
あの一体感に飲み込まれ続けた後半に起きていた難しさ。
■相手が中を閉めても中を使う。相手の矢印を利用して剥がす。セレッソ大阪のプレスの足をあっさり止めた大島僚太の凄み。
■「最後のところ、自分が決めれば、勝てる試合だったと思いますし、そこに尽きると思います」。ミックスゾーンで、これまでにない焦燥感に駆られていた小林悠に思うこと。
■「自分自身の責任は今日は大きいかなと、個人的には思っています」。試合に出ている以上、矢印は自分に向ける。もう一度、自分を奮い立たせようとしていた山根視来の姿に思うこと。
■「悔しいですが、頑張るしかないんで」。大島僚太との対話。結果と内容がリンクしないもどかしさについて語る時、彼が語ったこと。
■試合後の選手たちの口から出ていたある共通の言葉と、そこから読み解ける問題点。どうアプローチすべきか。
全部で約10000文字です。悔しさをぐっとこらながら、冷静に読んでもらえると幸いです。
「それぞれのストーリー」 (リーグ第19節・セレッソ大阪戦:1-2)
水曜日にはすぐに試合です。切り替えてやるしかありませんね。