カズさんの著書「やめないよ」風のタイトルにしてみました・・・だって開幕しましたからね、Jリーグが。土曜日は等々力での川崎F対山形戦、日曜日はニッパツでの横浜FC対富山戦を取材してきました。
川崎Fは、山形相手に幸先よく勝利。開幕戦のプレッシャーからか、矢島選手のゴールが生まれるまでは少しぎこちなかったですけど、先制点の後はすぐに追加点が生まれ、そこからは今季目指すサッカーを随所に披露。終わってみれば2-0での完勝でした。見ごたえあるゲームだったと思います。ちなみに始球式にきた小森純のスコア予想は2-1。はずれたけど、川崎Fのスコアは当ててますね。よしとしてあげよう。
今日発売のエルゴラでは、川崎F対山形戦の原稿を書かせてもらっております。
見開きでどーーーん。マッチレポートに加え、相馬フロンターレの特徴、そしてノボリのコラムと3本ほど原稿を書かせてもらいました。両チームの採点寸評やコメント起こしもあるのでタイトだったのですが、無事やり切りました。翌朝の締め切りに追われながら大量の原稿を書き終わったときの、充実感もひさびさでしたわ。
エルゴラ本紙のトピックにも載せましたが、フロンターレの選手バスが入ってくるときの等々力沿道を埋め尽くしたサポーターの光景は本当にすごかったです。試合後は、どの選手も「あれでテンションがあがった」と触れてましたから。僕も思わず写真をパシャリとしてしまいました。
そして原稿を仕上げて一息つく間もなく、今度はニッパツの横浜FC対富山戦取材に。
お目当ては、カズさんではなく安間監督が採用している富山の[3-3-3-1]です。去年の安間監督が指揮を執ってからの全9試合を分析しましたが、映像と見ることとピッチで俯瞰してみるのとでは、また印象が違いますからね。富山の試合はなかなか現地で見る機会もないですから、楽しみにしていました。水曜エルゴラに原稿を一部書かせてもらえることになったので、それに取材も兼ねていました。
前半は横浜FCの積極性に押されて受け身になってしまい、クリアミスから失点。しかしその後、ズルズルとくずれなかった。すると新加入の大西選手の果敢なフォアチェックでボールを奪い、ショートカウンターで苔口選手が決めて同点。後半は、富山の[3-3-3-1]が完ぺきにはまる展開になり、横浜FCの攻撃はなす術なし。後ろから苦し紛れのロングボールを蹴るしかなくなっていました。逆に富山は、狙い澄ましたロングボールを何度もDFラインの背後に狙い続けて、その一本が結実。抜け出した苔口選手が相手GKに倒されてPKを獲得につながりました。これを誕生日の黒部選手が決めて2-1。これを粘り強く守り切り、昨年18位の富山が、昇格候補の横浜FCに逆転勝ちをおさめました。すげぇーー。
試合後、会見を終えた安間監督とひさびさにお話。
「おーー、ごうさんじゃないですか」と喜んでくれました。近況報告をしつつ、試合中に疑問に思った部分を質問すると、[3-3-3-1]システムのメカニズムをレクチャーしてくれました。何がすごいって安間さん、わざわざ僕の取材ノートに図を書いて説明してくれますからね。試合後にそんなことをしてくれるJリーグの監督、絶対にいないですよ(笑)。
これが[3-3-3-1]の秘密だーーー・・・・まぁ、これ見ただけ絶対にじゃわからないので、公開しているんですけどね。一応、去年の9試合を全部研究してるんで、「ここはこういう狙いでやっているんですよね」などと確認したら、「よく知ってますねー。なんでそんなに詳しいんですか?」と笑われてしまいました。おかげで水曜エルゴラでいい原稿が書けそうです。
この後、テレビの生中継が入るとのことで広報さんに連れ去られていきました。アフターゲームショーの出演だったみたいです。
ミックスゾーンでは、池端選手、大西選手にじっくり話を聞けました。
3人とも元気そうでよかった。現在のサッカーに関する手ごたえ、あとは富山での生活とかもいろいろ聞かせてもらいました。池ちゃんは相変わらず面白いですし、大西選手は相変わらず真面目。まぁ、カズさんのフェイントを止めてファウルを与えた場面も突っ込んだら、さすがに笑ってましたけどね。昨年18位で、なかなか勝てないチームが逆転勝ちできた要因については、キャンプで行ったプレシーズンでの手ごたえが大きかったとのこと。プレシーズンでも悪いゲームはなかったので、先制されてもそれを跳ね返すだけの力があると思っていた、と。Kリーグの城南一和やJ1の広島、J2のFC東京など力のあるチームと対戦を組んでいたんでしょね。そのへんの経験が自信になっていたようです。
そして最後に出てきた足助選手。
他の記者さんの囲み取材が終わった後、そっと話しかけると、すげぇ驚いてくれました。今年富山のキャプテンですからね。ヴェルディ時代から試合に出られなくてもコツコツやっていた彼が、富山で報われる姿を見ていると、なんだかこっちもうれしくなります。「[3-3-3-1]をまわりがすごく注目しているけど、やっている選手としてはどういう心境なの?」と聞いてみたら、「新しいことにチャレンジしているので、やりがいがありますよ」とのことでした。安間さんのもとでの練習も、毎日充実しているようです。
そういえば、エルゴラ(&J’s GOAL )の富山担当・赤壁さんと記者室でひさびさにお会いしたのですが、僕がかなり以前ブログで書いた足助選手の記事を、あの美人過ぎるピッチリポーター豊田麻衣さんが読んで感激してくれたそうだ。なにぃー!
そんな嬉しすぎるライター・いしかわごうでした。