どうも、いしかわごうです。
日産での神奈川ダービーは1-1のドローでした。
・・・・・ただ、マリノス戦のことをあれこれと振り返る状況じゃないんですよね。本日、日本代表のハリルホジッチ監督の解任が、正式に発表されました。後任は西野朗監督です。
W杯本大会の出場が決まり、あと2ヶ月で本番というこのタイミングで、まさかの監督交代劇です。昨日の深夜にこの「緊急会見」とのニュースが流れてきて、朝には「解任」が既定路線として報道され、そして夕方には後任の発表ですから、驚きしかありません。
日本サッカー界の緊急事態ですから、本来ならば、ハリルジャパンのあれこれを振り返ったり、「なんで?」の部分をあれこれと語りたいのですが、いかんせん、4月はJリーグも過密日程です。フロンターレも昨日に試合をして、明後日の水曜日にはセレッソ大阪戦を控えています。こっちはこっちで、目の前の試合に向けて必死にやらなくてはいけません。田嶋会長の会見中も、前日のマリノス戦のレビューを必死に執筆しておりました。
なかなかゴールネットを揺らせない試合でしたが、ひとつだけ挙げるならば、やはりあの得点シーンの揺さぶりは見事だったと思います。
#神奈川ダービー は川崎Fが先制!#家長昭博 が放ったシュートがポストに弾かれると、それが相手GKに当たりそのままゴールに吸い込まれる。
明治安田J1第6節 横浜FM×川崎Fは https://t.co/u4BaoHbwDg でライブ中。#時代を変えろ@frontale_staff pic.twitter.com/M81lMeFzes
— DAZN ダゾーン (@DAZN_JPN) April 8, 2018
崩しの中心にいたのは大島僚太選手です。
映像を見直してみると、彼がゴール前でボールを保持してうまく時間を作り、さらに周囲が動き出しをすることでマリノス守備陣が飛び込めず、後手を踏ませているのがよくわかります。この場面、大島選手は「あまり覚えてないですけど」と言いながら、こう振り返っています。
「自分の前に敵が二人いた。アキさん(家長昭博)がランニングしてくれていたのと、ネットが『待て』と言っていた。相手がボールウォッチャーになって、逆サイドは空く傾向にあったので、そこに阿部ちゃんがいたので出しました」
ボールを持った大島選手にネットが「待て!」と声をかけたのは、ネッド自身が左サイドで後方からフリーランニングをかけて、自分を使って欲しかったからだと思います。でもそのネットを囮に、反転しながら逆サイドに展開。
大島選手の目の前にいたのは中澤佑二選手ですが、うまく反転することで前に出て牽制にしに来た彼をうまく食いつかせています。その結果、最終的には、中澤選手が明け渡した背後を通して、家長選手のゴールが生まれています。ダイレクトで流し込んだ阿部選手の技術と判断も見事でしたが、なかなか突けなかった中澤選手の背中をクロスで通した時点で勝負ありでしたね。
・・・・そんなこんなで、得点以外の部分でも、今回のレビューでは、「なぜ前半はあれだけ攻守に圧倒できたのか」、「なぜスコアを動かせなかったのか」、そして「競り勝つために何が必要だったのか」などを中心に書いています。
レビュー書きました。約9000文字。よろしくどうぞ。➡️ 攻守に圧倒し続けた前半と、仕留め損ねた代償を払った後半。そして先制点の起点となった大島僚太が見せた凄み。(リーグ第6節・横浜F・マリノス戦:1-1)|note(ノート) https://t.co/6qEK4G267j
— いしかわごう (@ishikawago) April 9, 2018
今回のラインナップはこちらです。
1.「しっかりつなぎさえすればボールは通るし、普通にチャンスは作れる。やっぱり相手もそこまでハイラインができなくなっていた。そうなれば普通のサッカーになる」(中村憲剛)。マリノスの「ハイライン・ハイプレス」を「ハイライン・ノープレス」にした前半のフロンターレ。選手たちが狙っていた、二つの突きどころとは?
2.「自分が決めきれなかった。それが試合で勝ち切れなかった要因」と肩を落とした知念慶。勝敗の責任を背負う彼に、試合後の中村憲剛がかけた言葉と、それで思い出した出来事。
3.「だったら出させて、喰いに行こうかな。タイトに、ほぼマンツーマンに」(谷口彰悟)、「そっちの方が嫌だったと思う。だって自分らが嫌だったから(苦笑)。特に高さがないときは、そういう守備のやりかたのほうがいい」(中村憲剛)。マリノスのビルドアップを機能不全に陥らせた、面白いように炸裂した前半のシュートカウンター。あのオールコート・マンツーマン戦法を採用した背景を読み解く。
4.「相手がボールウォッチャーになって、逆サイドは空く傾向にあったので、そこに阿部ちゃんがいたので出しました」(大島僚太)。中澤佑二を翻弄して、先制点の起点を担った大島僚太が見せた凄み。そしてコンパクトなエリアでも密集をかいくぐれる彼が、この試合であえてサイドチェンジを使い始めた理由とは?
5.「あの1点でチームとしてガクッときたところはあった。そこで同点なので、ガクッとする必要はなかったが、勢いは落ちてしまった」(阿部浩之)。「勝利の方程式」に持ち込めず、殴り合いとなった終盤。攻め疲れを防ぐために必要だった試合運びとは?
以上、5つのポイントで全部で約9000文字です。
ニュースはハリルホジッチ監督の解任一色ですが、しっかりとレビューを書いておりますので、ぜひどうぞ。
攻守に圧倒し続けた前半と、仕留め損ねた代償を払った後半。そして先制点の起点となった大島僚太が見せた凄み。(リーグ第6節・横浜F・マリノス戦:1-1)
ではでは。