横浜FM戦レビュー:なぜ小林悠は縦パスを引き出さなかったのか。攻撃であえて中央を使わなかった理由。


 どうも、いしかわごうです。

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 等々力競技場での横浜F・マリノス戦は勝利。
それも5試合連続無失点だった相手守備陣から今季初となる3ゴールを奪い、相手の得点をシャットアウトするというおまけつきでした。

3点目の場面、5試合一度も揺らされなかったゴールネットを3度も揺らされたことで、失点時の中澤佑二選手は、自陣のゴールネットに入ったボールを、再度蹴り込んでいました。彼が感情をぶつけてしまうぐらい、悔しかったのだと思います。そういう意味でも、チームの力の差を示した上での完勝と言って良いと思います。

 試合後のモンバエルツ監督が「ミスが多かった」と会見で嘆いてましたが、この大一番に気負いがあったのか、マリノスの選手たちは全体的に動きが少し固かった印象です。

 一方のフロンターレの選手たちはいつも通りにやれていました。
今年、ACLを含めて、4大会勝ち抜いていることでタフな連戦が続いていてますが、逆にいうと、チームは負けられない戦いを何度も経験し、そしてそれを勝ち抜いているという経験値があります。それでこういう大事な試合でもアドバンテージになっているのかもしれません。

 ではゲームのレビューです。
ピッチ内の戦術的な見どころや、駆け引きをごうnoteで考察しています。

ラインナップはこちらです。

1.マリノスのカウンター力を半減させるべく、フロンターレが徹底していた「ボールの失い方」とは?

2.まさに「スーパー大島さん」。攻守で抜群の存在感を放ち、ゲームをコントロールしていた背番号10。

3.「追加点も狙いたいけど、一番大事なのは勝つことだとハーフタイムに言いました」(小林悠)。勝負を決める2点目を奪うまでに行っていた、ピッチ上のゲームコントロールを読み解く。

4.絶妙なボール奪取から決定的な3点目をお膳立てした中村憲剛。「だから、3点目も絶対に食えると思っていた。あれはずっと狙っていた」。前半から狙いを定めていたという、扇原貴宏がボールを持つ時の癖とは?

5.「今年はいろんな山場があったが、そこで勝てていることが自信になっている」(小林悠)、「そういう意味でも、こういう試合を毎試合取っていくことが大事になる」(車屋紳太郎)。完勝劇を呼び込んだ、勝負所での経験値の差。鬼木監督がチームに植え付けているのは、まさにこの「勝負強さ」にある。

(※9月11日追記)
6.なぜ小林悠は縦パスを引き出さなかったのか。「マリノス用の戦い方ですね。ボールにはあまり触れないが、チームが勝つための戦い方でした」。攻撃であえて中央を使わなかった理由。


以上、9月11日に追記した6つのポイントで、冒頭部分も含めると全部で約9500文字です。

攻守両面で威圧感を与え続けた完勝劇。チームとして積み重ねている勝負所での「経験値」と、鬼木監督が植え付けている「勝負強さ」。(リーグ第25節・横浜F・マリノス戦:3-0)

よろしくどうぞ。





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