チームのために尽くせる男・狩野健太選手がフロンターレに残してくれたもの。


 どうも、いしかわごうです。

 昨年限りで契約満了になっていた狩野健太選手の、J2・徳島ヴォルティスの移籍が本日発表されました。

 狩野健太選手完全移籍のお知らせ

 今シーズンが始まっても所属先が見つからなかったため、実はフロンターレの練習にもしばらく参加していました。ただ麻生の練習場にいても何も違和感がなかったですし、海外のクラブのトライアウトを受ける、あるいは他クラブの練習に参加するなどと聞いていたので、良い結果になるといいなと思っていました。無事に決まって嬉しく思います。

 昨年の狩野健太選手は、リーグ2試合、ルヴンカップ2試合、天皇杯2試合。そしてACL2試合の出場です。天皇杯ウーヴァ栃木戦や、4回戦の清水戦、ACLのアウェイ・イースタンSC戦ではスタメンで出ていますが、「これぞ狩野健太!」というプレーを見せることはできませんでした。

 それでもチームのために彼はやるべきことをやっていたと言えます。
それは先日、GKのポープ・ウィリアム選手にインタビューした時のことです。フロンターレが去年優勝できた要因として、試合に出ていなくても腐る選手がいなかったことを挙げていましたが、特に淡々とやり続けるベテランの狩野健太選手の存在は大きかったと明かしてくれたんです。

「みんな、やることをやっているんですよね。試合に出ていなくても、淡々と努力しているし、本当に真面目。誰一人として投げやりにならないんですよね。イガさん(井川祐輔)もそうだし、ケンタくん(狩野健太)もコンディションを落とさないように、ちゃんと時間を計って走っていたりして、自分はそういう人たちの振る舞いを間近で見ていました。ケンタくんは、『自分も若いときは、それ(試合に出れない)でプレーがぶれたときもある。そういうことのないようにやらないとダメだし、自分はそこで後悔している』と話してくれたんです。あれは大きかったですね。あれだけキャリアのある人が言ってくれたので、自分もそうならないようにやるべきだなと」

 シーズン終盤には出術を決断したため、優勝翌日の解散式に狩野健太選手は松葉姿で駆けつけて来ました。ポープ選手のエピソードを聞いて、リーグ優勝は試合に出ている選手だけではなく、チームが一丸となって同じ方向を向いていないと掴めないものだと感じましたね。まさに彼がフロンターレで伝えてくれたものだと思います。チームのために尽くせる男・狩野健太の新天地での活躍に期待したいと思います。

 ちなみに大島僚太選手が静岡学園に入学したのは、狩野健太選手に憧れていたというのも理由なのは、わりと有名な話なんですかね。

 さて。
明日は日産スタジアムで横浜F・マリノスとの一戦です。試合についての具体的な見どころは、ごうnoteでたっぷり語っています。

ラインナップはこちらです。

1.戻ってきた大島僚太と、試合前日の思わぬアクシデント。気になる予想スタメンは?

2.「わかりやすい背後の取り方だと、DFもわかるんです」(谷口彰悟)。重要なのは「ハイライン対策」を敷いているマリノス守備陣の思う壺にならない攻撃を繰り出すこと。いかにして「ハイライン対策の対策」を機能させるのか。

3.「誰が背後に走って誰が空くのか。そこの選択を間違わなければ。そのイメージを持って臨みたいですね」(大島僚太)。マリノス守備陣攻略のカギを握るのは、ハイラインに効く男と密集をすり抜ける男にあり。

4.「相手のスタイルは特殊と言えば特殊だが、あんまりそこを意識しても仕方がない」(中村憲剛)、「相手がどう来ようと臨機応変にやれれば問題ないと思っている」(阿部浩之)。重要なのは、目の前のピッチで起こっている現象から最適解を導き出すこと。そして待望の復帰に「何か違いを作れれば良いと思ってます」を語る齋藤学。

以上4つのポイントで約6000文字です。
明日の試合のみどころがよくわかると思いますので、ぜひぜひ、ぜひ読んでみてくださいね。

試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第6節・横浜F・マリノス戦)

ではでは。





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