サッカー上達のために〜なぜメソッドだけではなく、マインドセットも重要なのか。


 どうも、いしかわごうです。

今回は、先週発売された、中村憲剛選手の新刊の話をします。

 それはタイトルについてです。
いわゆる技術本で、本のタイトルは「サッカー上達のためのメソッド」ではなく、「サッカー上達のためのマインドとメソッド」と「マインド」の要素も盛り込んでいる技術本をなっています。タイトルを考案したのは自分なのですけど、「マインドとメソッド」の両輪としている点は憲剛選手も気に入ってくれていました。

 では、なぜマインドも重要なのか。

それは、メソッド「だけ」ではサッカーがうまくならないからです。

 少し詳しく話しましょう。
マインドの話でよく覚えているのが、2014年シーズン後の解団式でのことです。

そのときの囲み取材で、年間の総括を話す風間監督に、「いつも同じ練習をして、技術もうまくなっているのに、年間通じてみると、なぜ選手間でこれだけ差が出てしまうのか」という旨のことを尋ねてみたことがあります。

 風間監督は、「そこは、マインドの違い」だとハッキリと言ってました。

 マインドの違いとは、言い換えると、普段の練習の意識の違いとも言えます。その一年の変化を、風間監督はこう指摘しています。

「自分がどのぐらい余裕を持っているか、あるいは、先取りができているか。練習の中から、自分にないもの、試合で必要なものをトレーニングしている選手もいる。ショウゴ(谷口彰悟)であったり、リョウタ(大島僚太)がそう。それは素質であり、才能。そこで変わっていく選手は変わっていくし、判断も変わる。結局、判断のミスをしない選手はちゃんと準備をしている。でも判断のミスを続ける選手は、そこの分析ができていないんだよ」

 ひとつのチームには30人近い選手が所属しています。
プロの監督が、試合に出てる選手、出てない選手の1人1人全員に、手取り足取りプレーの指導を行い、メンタルのケアができるわけもありません。だからこそ、日々どう取り組むかは選手の自己責任になります。そこの責任は、子どもではなく、プロの世界なのだから、というのが風間監督の考えです。

サッカーがうまくなりたいならば、そこの「マインドセット」をしっかりと身につける必要があります。プロになりたいのならば、そこは当然ですし、プロになってからも、さらに上にいけるかどうかはマインドの差で変わってくるというわけです。

 36歳でJリーグMVPを獲得し、リーグチャンピオンになったチームのスタメンに君臨し続けた憲剛選手が、どんなマインドセットを持っているのか。

 この本の中では、第5章で「マインドセット」という項目でしっかりとそれを伝えています。

 サッカーがうまくなるには、なぜマインドセットが重要なのか。

ぜひ本書を読んで、そのマインドセットを身につけてから練習に励んでみてください。

 前節サンフレッチェ広島戦のレビューも公開中です。
たくさんの方に読んでいただき、感謝です。

ラインナップはこちらです。

1.「相手はゴールキックに対して、ディフェンスラインからハメてきた。そこで潰すというやり方にはまってしまった」(車屋紳太郎)。「完全に割り切って、ハメにきていた。そういう意味でも自分たちのテンポが出なかったし、難しかったですね」(谷口彰悟)。川崎にロングボールを蹴らせるために、入念に準備してきた広島の守備設計。ボールを動かせる「熊本兄弟」によるビルドアップが苦戦した背景にあったものとは?

2.「プレーが途切れることが多くて自分たちのリズムを出せなかった」(エウシーニョ)、「うまく中盤で潰されていたので、牽制のファールをうまく取ってもらえればよかった」(阿部浩之)。東城主審のジャッジは、リズムを生み出す上でストレスになっていたのか。阿部浩之の見解から学ぶ、身につけておくべきしたたかさ。

3.「エウソンのところを、柏選手が掴むのか、佐々木選手が掴むのかでコミュニケーションが取れていないようだった。そこをシンプルに使おうと思っていた」(谷口彰悟)。機能していた前半の右サイド攻撃を、チームとしてどう読み解くべきか。

4.「全体的に、背後の攻撃が少なかった。相手がラインの高い中で、いろんなことを試しながらやろうとしていたが、少しもったいなかった」(阿部浩之)。「逆に言うと、ハードワークしてくるということは、それだけ守備にパワーを使うということ」(中村憲剛)。目をそらしてはいけない、後半の決定機の少なさ。走り続けた広島守備陣の足を止めるために、必要だった作業とは?

5.我慢の展開で放った勝負手も、裏目に出てしまった鬼木采配。誤審が起きる前に、ピッチで起きていた二つの誤算とは?

6.「言いたいことはたくさんあります。でもまずは、自分たちに矢印を向けて・・・そう思っています」(谷口彰悟)。勝敗に直結した二つの誤審。その背景と、それに対するチームとしての向き合い方。

 以上、6つのポイントで約10000文字です。ぜひ読んでみてください。

敗北には値しない敗戦。そこに向き合う選手たちが試合後に語った、目を向けるべき自分たちの課題。(リーグ第5節・サンフレッチェ広島戦:0-1)

ではでは。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。





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