広島戦レビュー:受け入れ難い結果と、目を背けるべきではない内容。


 どうも、いしかわごうです。

 先週末は等々力競技場でサンフレッチェ広島戦を取材。

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 復活した「イッツァスモウワールド」が開催されました。

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現役力士とのキッズ相撲対決や特製塩ちゃんこ販売、巨大トントン相撲などの企画に加えて、試合開始前は行司・木村光之助さんによる相撲場所風の選手紹介、両チームの土俵入りの呼び出しなど、相撲場所演出にとことんこだわるところがフロンターレですね。

対戦相手の広島サポーターも、この選手紹介は見入ってしまっていたのではないでしょうか。

 リツイートが1000を超えていました・笑。

 スタジアムは「満員御礼」でしたが、試合は0-1で敗戦。
勝敗に直結した二つの誤審により、なんとも受け入れ難い結果となってしまいました。

ひとつは、85分の失点シーンにつながった局面。オフサイドと判定されるべき場面で取ってもらえず、選手の猛抗議も認められずに与えたCKから、パトリックに決勝弾を被弾しました。

もうひとつは、ロスタイムの得点場面ですね。詳しい解説は省きますが・笑、正当なゴールとして認められるはずの長谷川竜也選手の得点が認められず、主審と副審の協議の末に、オフサイドと判定されました。

 妥当とは言えない黒星をどう捉えるべきかは難しいところですが、結果は結果です。これにより、昨年から続いていたJ1リーグ戦無敗記録も、歴代2位タイとなる19でストップとなりました。

 どうしても判定のほうに目が行きがちですが、試合全体を通してみれば、広島の堅い守備の前に決定機があまり作れなかったことにも、チームとしては目を向けなくてはいけないと感じています。

 特に後半ですよね。前半は右サイドをうまく使ってチャンスを作っていましたが、後半の決定機の少なさは、誤審うんぬんとは分けて見つめるべきだと思っています。

 そんなわけで、今回のレビューでは、チームとしての攻撃がうまく機能しなかった要因について掘り下げています。もちろん、例の判定に関しても触れてはいますが、試合後のクラブと審判員側の意見交換で誤審と認めているので、結論は出ていますからね。僕なりの見解は語っていますが、どちらかといえば、試合が動く85分までのピッチ上のあれこれについて書いているレビューになっております。

ラインナップはこちらです。

1.「相手はゴールキックに対して、ディフェンスラインからハメてきた。そこで潰すというやり方にはまってしまった」(車屋紳太郎)。「完全に割り切って、ハメにきていた。そういう意味でも自分たちのテンポが出なかったし、難しかったですね」(谷口彰悟)。川崎にロングボールを蹴らせるために、入念に準備してきた広島の守備設計。ボールを動かせる「熊本兄弟」によるビルドアップが苦戦した背景にあったものとは?

2.「プレーが途切れることが多くて自分たちのリズムを出せなかった」(エウシーニョ)、「うまく中盤で潰されていたので、牽制のファールをうまく取ってもらえればよかった」(阿部浩之)。東城主審のジャッジは、リズムを生み出す上でストレスになっていたのか。阿部浩之の見解から学ぶ、身につけておくべきしたたかさ。

3.「エウソンのところを、柏選手が掴むのか、佐々木選手が掴むのかでコミュニケーションが取れていないようだった。そこをシンプルに使おうと思っていた」(谷口彰悟)。機能していた前半の右サイド攻撃を、チームとしてどう読み解くべきか。

4.「全体的に、背後の攻撃が少なかった。相手がラインの高い中で、いろんなことを試しながらやろうとしていたが、少しもったいなかった」(阿部浩之)。「逆に言うと、ハードワークしてくるということは、それだけ守備にパワーを使うということ」(中村憲剛)。目をそらしてはいけない、後半の決定機の少なさ。走り続けた広島守備陣の足を止めるために、必要だった作業とは?

5.我慢の展開で放った勝負手も、裏目に出てしまった鬼木采配。誤審が起きる前に、ピッチで起きていた二つの誤算とは?

6.「言いたいことはたくさんあります。でもまずは、自分たちに矢印を向けて・・・そう思っています」(谷口彰悟)。勝敗に直結した二つの誤審。その背景と、それに対するチームとしての向き合い方。

 以上、6つのポイントで約10000文字です。ボリューミーですので、ぜひ読んでみてください。よろしくどうぞ。

敗北には値しない敗戦。そこに向き合う選手たちが試合後に語った、目を向けるべき自分たちの課題。(リーグ第5節・サンフレッチェ広島戦:0-1)

ではでは。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。





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