ACLメルボルン戦レビュー:「自分がバイタルエリアに入るだけで、相手も気にする。そういう立ち位置で相手のマークをつきにくくする。それを意識していました」(登里享平)。ノボリが作り出していた、左サイドのロード。


どうも、いしかわごうです。

 水曜日は等々力でACL取材。
試合は2-2のドロー決着となりました。公式記録を見ると、メルボルンのシュート数は前半3本、後半1本の合計4本です(フロンターレのシュート数は14本)。

 試合全体を振り返ってみても、相手の決定機と言えるものは、パスで中央から崩され、左サイドからベリシャにシュートを打たれた35分の場面ぐらいだと思います(これはGK新井章太選手が顔に当てて防いでいます)。

 しかし結果的にはCKのオウンゴールと、ロスタイムに与えたPKで2失点。
勝利目前でホームでの勝ち点3がこぼれ落ちる結果になりました。平たく言えば、「試合の終わらせ方」に課題が残ったわけですが、攻撃の形や追加点を奪うのための試合の進め方自体は良くなっていると思います。

 攻撃面で良かったのは、左サイドですね。
例えば、左サイドバックの車屋紳太郎選手は、何度もフリーでゴール前に顔を出していました。
なぜあれだけフリーで顔を出せていたのかというと、味方がそのスペースを作っていてくれたからです。

具体的に言えば、この試合で左サイドハーフに入り縦関係を構築していた登里享平選手の存在ですね。クレバーな揺さぶりで相手を中に引きつけたり、自身でバイタルエリアに入ったりとすることで、車屋選手がフリーで顔を出せる「ロード」を作り出していました。ノボリ本人はその駆け引きをこう振り返ります。

「シンタロウとうまく相手のサイドバックの選手、サイドハーフの選手と駆け引きしながら、やれていたと思います。リョウタとネットに対しては、相手のボランチが出て行っていた。自分がバイタルエリアに入るだけで、相手も気にする。そういう立ち位置で相手のマークをつきにくくする。それを意識していました」(登里享平)

 そしてノボリはACL初ゴールも記録。
右サイドのエウシーニョ→大島僚太→小林悠の折り返しに合わせた形ですが、高さのあるメルボルン守備陣を地上戦で揺さぶって、小柄なノボリがこじ開けるという、実に痛快なゴールでした。

 それだけに勝ちに結びつかなかったことが悔やまれます。土壇場で追いつかれての引き分けということでどうしても結果に引きずられがちですが、レビューでは良かった部分と課題になっている部分を冷静に分けて書いております。

今回のラインナップはこちらです。

1.「当てて落として、背後に抜ければ、それで裏を取れた」(小林悠)。間で受ける登里享平と阿部浩之、そしてサイドに流れるトップ下の家長昭博。攻撃を循環させた二列目のメカニズムを読み解く。

2.「前半は、やっていてサイドチェンジでボールが来た時にフリーになれていた」。なぜ車屋紳太郎があれだけフリーでゴール前に顔を出せたのか。縦関係を構築していた登里享平が行っていたクレバーなスペースメーキングとは?

3.「普段ならば、挟めるんですけど、ボランチがコーナースペースにランニングをかけたときに、そこのボランチのスペースが空いていた」(登里享平)。メルボルンのシュート数は合計4本。チームの守備対応を検証する。

4.ロスタイムに起きた「痛すぎる水漏れ」。試合後の選手たちの証言から浮かび上がってくるもの。

 以上、4つのポイントで約6000文字です。よろしくどうぞ。

ロスタイムに起きた「痛すぎる水漏れ」。試合後の選手たちの証言から浮かび上がってくるもの。(ACL・メルボルン戦:2-2)

 明日はもうガンバ大阪戦です。どれだけ気持ちを切り替えて臨むことができるかですね。





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