大宮戦レビュー:「逆に、自分たちの底力というか、潜在能力を引き出してもらった。鹿島が強くてよかった」(中村憲剛)。強い鹿島を上回って手に入れたリーグチャンピオンの称号。


 どうも、いしかわごうです。

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 等々力競技場でのJリーグ初優勝から三日が経ちました。

等々力での興奮はあまだに色あせていないものの、優勝の余韻に浸る間もなく、祝杯もあげるわけでもなく、冗談みたいなボリュームの優勝原稿の執筆に追われ、慌ただしい日々を過ごしてました。ここにきて、ようやくひと段落ついた感じです。ただまだ週末までに10本ほどの原稿を抱えておりますが。

最初に世に出た僕の優勝原稿は、Number Webさんとなりました。

 
 試合翌日の解散式の後、中村憲剛選手を取材させてもらいました。

いろいろな話をさせてもらいましたが、鹿島アントラーズというクラブを抜いて逆転優勝を果たしたことは、クラブにとっても大きな意味があるのではないかと思います。最近では元日の天皇杯決勝、去年のチャンピオンシップ準決勝などなど、フロンターレがタイトルを獲れなかった歴史の多くは、鹿島に阻まれてきたと言っても過言ではないからです。鹿島をまくって優勝したことについて中村憲剛選手に聞くと、彼は最大限のリスペクトを述べてくれました。

「(鹿島に)ずっと悔しい思いをしてきた。強い鹿島だし、今年も強かった。あれだけ鹿島が走っているから頑張らないといけないし、気を一つ抜いたらすぐに離される強さだった。逆に、自分たちの底力というか、潜在能力を引き出してもらった。鹿島が強くてよかった。その強い鹿島をまくって優勝したのは、チームの財産になる。でも来年、絶対に(鹿島も)目の色を変えてくると思っている」

 強い鹿島を上回って手に入れたリーグチャンピオンの称号。本当に価値があるものだと思います。
 
 この試合のことは、ごうnoteにすべて書きました。いつもの1.5〜2倍ぐらいにボリュームになっているので、まだの方はぜひ読んでもらえると幸いです。

ラインナップはこちら。

1.「嬉しいといよりもほっとしている。あれだけでかいことを言いましたし(笑)」。電光石火の先制弾を決めた阿部浩之。タイトル獲得の重要なピースになった彼が、この試合でゴールを決めること以上に意識していたこととは?

2.「正直、あの1点で慌てる必要がないと思ったし、少しのんびりでも良いかなと思っていた。ただ監督は2点目、3点目を狙うことを言っていました」(大島僚太)、「1点取ったことで心理的にも落ち着いてしまった。それは仕方がないのかなと思いながら、失点せずに進めることにしていました」(谷口彰悟)。攻めるのか、守るのか。予想外に膠着した前半の原因を検証する。

3.「絶対に守りたかった」(チョン・ソンリョン)。勝敗が決していても、最後までクリーンシートにこだわった守護神。そして彼が日本のクラブでチャレンジした理由とは?

4.「勝ち数とか勝ち点とか得点、失点を見てもギリギリの戦いだった。だいぶ神経をすり減らしながらやっていた」(奈良竜樹)。張り詰めた戦いの中で、クラブ史上最少失点を記録した守備陣たちが探し続けた最適解。

5.「(3点目は)信じて(クロスを)出しました。(中は)見ていなかったけど、ユウが見てくれていた」(家長昭博)、「アキくんが『ユウならば絶対にそこにいると思った』と話してくれた。アキくんに感謝したいですね」(小林悠)。リーグ最終盤に見せた、家長昭博と小林悠による阿吽の呼吸。

6.「やることはやったよ」。スコアレスドローに持ち込んだ前節鹿島戦後、リオ五輪の盟友・中村航輔から大島僚太に届いたメッセージとは?

7.「最悪のスタートで最高の終わり方だった」(田坂祐介)、「別の意味で看板選手になった」(登里享平)、「2007年から青いテープを投げ入れる光景を待ちわびていた。ただただ嬉しいですよ。その一言に尽きます」(井川祐輔)。タサ、ノボリ、イガ。古参たちが語った初タイトルの味。

8.「自分がいなくなったあとに、あっさりと優勝してしまうのかなと思った。自分がいる間に優勝できたのはすごくうれしかった」(中村憲剛)。フロンターレの象徴であるがゆえの苦しみ。そんなバンディエラが、逃げず、立ち向かい、そして乗り越えてきたもの。

 これまでで一番のボリュームの15000文字のレビュー!これを読んで、優勝を噛み締めてもらえると幸いです。

12月の等々力で観た景色を忘れない。 (リーグ第34節・大宮アルディージャ戦:5-0)

ではでは。

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