浦和戦レビュー:「相手が届かないところでどう時間を作るか。久々でしたけどね、そんな試合は」(中村憲剛)。バンディエラが後半に見せた、何気ない妙技。


 どうも、いしかわごうです。

 埼玉スタジアム2002での浦和レッズ戦を取材。
今年はACL準々決勝とルヴァンカップ決勝が来てますから、これが3度目ですね。というか、11月は等々力と埼スタでしか試合をしていません・笑。

ただ2回負けていて縁起がよくないので、浦和美園駅からのメディアバスには乗らず、歩いて埼スタに行きました。勝つために何かを変えることも大事ですね。

さて。
試合は1-0で勝利。14分に小林悠選手が決めたスライディングゴールによる1点を死守し、最終節まで望みをつなぐことができました。

 サッカーが不思議なのは、あの決勝弾が生まれる前の6分には、浦和が左サイドの菊池大介選手のクロスに武藤雄樹選手が飛び込む形で決定機を作っていたことです。これはGKチョン・ソンリョンが右手か右肩のあたりに当てて防ぐ、ビッグセービングを見せています。ここはソンリョン「様様」ですし、彼は体格を生かした「面」を作ってシュートコースを狭めて対応するセービングが抜群ですね。

 思えば、両者のフィニッシュはほとんど同じ形でした。川崎は決め切り、浦和は決め切ることができなかった。そして決め切ったほうが試合は勝った。そう考えると、サッカーというのは究極的には「最後を決め切るかどうか」なのだと、あらためて強く感じた試合でもありました。

 とはいえ、その「最後」に至るまでのプロセスも見応えのある試合でした。
例えば中村憲剛選手は、トップ下にいるにもかかわらず、後半開始時はまるでセンターバックのような位置でボールを引き出してゲームメークをし始めました。チームメートが前半の浦和のマンマーク戦法に手を焼いていたからこその動きでしたが、これで後方からのビルドアップに余裕が出て、センターバックから2本のチャンスが生まれます。

 「相手が届かないところでどう時間を作るか。久々でしたけどね、そんな試合は」と中村憲剛選手は笑ってましたが、たぶんあまりそこに注目した人はいないでしょうけど、そんな何気ない妙技も、試合をよく見ていると楽しかったりします。

 今回のレビューは、そういったマニアックな視点も盛り込んで書いております。

ラインアップはこちらです。

1.「あのワンボランチのところは意識してやっていました」(家長昭博)。攻略ポイントだった遠藤航の両脇にできるエリアをめぐる攻防戦を分析。

2.「数的不利だったが、そういう場面でも仕掛けないといけない。こういう試合展開だとそれが自分の役割だと思っていた」(家長昭博)。なぜ家長は1対2でも強引な突破を仕掛けたのか。谷口の予測と家長の決断と、そして小林の強い気持ち。3つが結実して生まれた決勝弾を読み解く。

3.「相手の守備組織にハマるような攻め方をしてしまった。だから後半の最初の方は、執拗に後ろでウロウロした」(中村憲剛)。後半の中村憲剛が、最終ラインでゲームメークをし始めた理由とは?徹底されていた浦和のマンマーク戦法を逆手に取った、味方に息継ぎをさせるベテランの妙技。

4.谷口彰悟と奈良竜樹のザゲイロコンビが作り出した2つの決定機と、冷静に阻止した1つの決定機。そして72分に受けたカウンターで両者が激昂した、本当の理由とは?



5.「ウチらしくはないですけど、しぶとく勝ち点3を取らないといけない状況だった」(谷口彰悟)」、「いろんなことを考えたら、泥臭くても結果をもぎ取ることが最優先。危ないシーンもあったが、みんなでなんとか掴み取れた」(奈良竜樹)。2試合連続無失点の最終ライン。浦和の総攻撃に冷静かつ泥臭い対応でしのげた要因は?

 全部で約9000文字です。
明日が最終節なので、そっちに前が行きがちですが、明日のことは明日で・笑。今日までは浦和戦の振り返りをしてみてください。

なぜ家長昭博は1対2でも強引な突破を仕掛けたのか。谷口彰悟の予測と家長昭博の決断と、そして小林悠の強い気持ち。3つが結実して生まれた決勝弾を読み解く。(リーグ第33節・浦和レッズ戦:1-0)

ではでは。





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